出願3か月前からのスケジュール:同志社大学院の指導希望教員探しから事前コンタクトまで

院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「院試お役立ち記事」をご覧いただき、ありがとうございます。今回のテーマは「同志社大学大学院の出願前の準備スケジュール」です。

大学院入試では、試験当日の対策だけでなく、出願前の準備がとても重要です。「研究計画書はいつから書けばいいのか」「指導を希望する教員はどうやって探すのか」「教員への事前コンタクトは必要なのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

特に大学院では、自分の研究テーマと指導教員の専門分野が合っているかどうかが重要です。出願直前になってから教員を探し始めると、研究計画書を十分に練る時間がなくなる可能性があります。そこで今回は、出願のおよそ3か月前から何を準備すればよいのか、時系列で整理していきます。


出願3か月前:まずは志望研究科と研究テーマを整理する

出願3か月前の段階では、まず「何を研究したいのか」と「どの研究科で研究するのか」を整理します。

研究テーマは、この時点で完全に固まっていなくても構いません。ただし、「教育について研究したい」「経営に興味がある」といった大きなテーマのままでは、指導教員を探すことが難しくなります。

たとえば教育分野であれば、「大学生の生成AI利用と学習行動」「外国人児童への日本語教育」など、対象や問題意識を少しずつ具体化します。経営分野であれば、「中小企業の事業承継」「若手社員の離職と組織文化」など、研究したい問題を言葉にしてみましょう。

研究テーマの候補が見えてきたら、同志社大学大学院の研究科・専攻を比較します。同じテーマでも、研究科によって研究方法や重視する視点が異なる場合があります。カリキュラムやアドミッション・ポリシーも確認し、自分の研究に適した研究科を絞り込みましょう。


出願3か月前:指導を希望する教員を探す

志望研究科がある程度決まったら、次に確認したいのが担当教員です。同志社大学大学院の各研究科では、教員の研究テーマや専門分野が紹介されています。

たとえば法学研究科には多数の教員が所属し、憲法、民法、会社法、労働法、国際私法など、専門分野は細かく分かれています。理工学研究科、社会学研究科などでも、それぞれの専門領域を持つ教員が研究・教育を行っています。

ここで大切なのは、「研究テーマの名前が似ている」という理由だけで指導希望教員を決めないことです。

まず、自分の研究テーマに関係するキーワードから教員を数名探します。そのうえで、それぞれの教員が最近どのような研究を行っているのか、論文や著書、科研費の研究課題、研究者情報などを確認します。

同じ「労働」というキーワードでも、労働法を研究する教員と、組織や働き方を社会学的に研究する教員では、研究方法が大きく異なります。自分がどのような方法で研究したいのかまで考えながら探すことが重要です。


出願2~3か月前:教員の論文や著書を読んでみる

指導を希望する教員の候補が見つかったら、次は実際の研究内容を確認します。

研究者データベース、研究科の公式サイト、研究室のホームページ、論文データベースなどを活用し、最近の論文や著書を探してみましょう。すべてを細かく読み込む必要はありませんが、少なくとも研究テーマ、研究対象、研究方法、最近取り組んでいる課題は確認しておきたいところです。

たとえば自分が「若手社員の離職」を研究したい場合、その教員が人材育成を研究していても、実際には学校教育を中心に研究している可能性があります。反対に、論文を読んでみることで、自分が考えていなかった研究方法や視点に気づくこともあります。

教員の名前だけで決めるのではなく、「この先生のこの研究と、自分の問題意識がつながっている」と説明できる状態を目指しましょう。


出願2か月前:研究計画書の骨組みを作る

指導希望教員の研究内容を確認しながら、研究計画書の骨組みを作っていきます。

研究計画書では、研究テーマだけでなく、なぜその問題を研究するのか、これまでどのような研究が行われているのか、自分は何を明らかにしたいのか、どのような方法で研究するのかを整理する必要があります。

社会人であれば、実務経験から研究テーマが生まれることもあるでしょう。ただし、「仕事で困ったので研究したい」というだけでは十分ではありません。実務上の問題を、大学院で検証できる研究上の問いに変えていく必要があります。

この段階では完成形を目指すよりも、研究背景、先行研究、研究目的、研究方法という基本的な流れを一度文章にしてみることが大切です。


事前コンタクトの要否は必ず研究科ごとに確認する

大学院入試では、指導を希望する教員へ出願前に連絡するケースがあります。ただし、同志社大学大学院のすべての研究科で事前コンタクトが必須というわけではありません。

研究科や専攻、入試方式によって、事前連絡が必要な場合、推奨されている場合、特に求められていない場合などがあります。そのため、「大学院入試では教授にメールするものだ」と自己判断して連絡するのではなく、最初に募集要項や研究科の公式案内を確認しましょう。

特に理系では、研究室への配属や研究設備との関係から、事前相談が重要になるケースがあります。一方、研究科によっては出願前の個別相談についてルールを設けている場合もあります。

まずは志望研究科の指示に従うことが基本です。


事前コンタクトでは何を伝える?

事前コンタクトが必要または認められている場合は、教員へ送る内容を整理します。

メールでは、自己紹介、現在の所属や経歴、研究したいテーマ、なぜその教員の指導を希望するのかを簡潔に伝えます。研究計画書の提出を求められている場合には、指定された形式に従って添付します。

「先生の研究に興味があります。指導してください」だけでは、何を研究したい学生なのかが伝わりません。

たとえば、「先生の○○に関する研究を拝読し、特に△△という視点に関心を持ちました。私はこれまでの実務経験から□□という問題意識を持っており、大学院では○○について研究したいと考えています」というように、自分の研究テーマとの接点を具体的に説明します。

ただし、教員は研究、授業、学会、大学業務などを抱えています。長文のメールを突然送ったり、研究計画書の全面的な添削を依頼したりするのではなく、相手の負担にも配慮しましょう。


出願1~2か月前:研究計画書を具体化する

出願が近づいてきたら、研究計画書をより具体的にしていきます。

特に確認したいのは、研究テーマが広すぎないか、先行研究との違いが説明できるか、研究方法が現実的か、志望する教員の専門分野と合っているかという点です。

たとえば「日本企業の働き方を研究する」というテーマでは対象が広すぎます。「IT企業で働く20代社員の離職意思と上司との関係」のように、対象を絞ることで調査方法も考えやすくなります。

また、教員との事前相談の機会があり、研究テーマや方法について助言を受けた場合には、その内容を踏まえて計画を見直します。ただし、教員から言われた内容をそのまま書くのではなく、自分自身が理解し、口頭試問でも説明できる状態にしておきましょう。


出願1か月前:提出書類と入試日程を再確認する

出願1か月前になったら、研究計画書だけに集中せず、出願手続き全体を確認します。

成績証明書、卒業証明書、語学スコア、研究計画書など、必要書類は研究科や入試方式によって異なります。証明書の発行に時間がかかることもあるため、出願締切の直前に準備するのは避けたいところです。

Web出願を行う場合も、入力だけで手続きが完了するとは限りません。必要書類の郵送や検定料の支払いなどが別途必要になる場合があります。

「締切日の何時までなのか」「郵送は必着なのか消印有効なのか」といった細かな条件まで確認し、余裕を持って準備しましょう。


3か月は長いようで短い。今日から動き始めよう

出願3か月前から準備を始める場合、最初の1か月で研究テーマと指導希望教員を整理し、2か月前には研究計画書の骨組みを作り、1か月前には書類を完成させるという流れを意識すると進めやすくなります。

特に時間がかかるのが、指導希望教員とのマッチングと研究計画書です。教員を探して論文を読み、自分の研究テーマとの接点を確認する作業は、数日で終わるものではありません。

また、オープンキャンパスや大学院進学説明会が開催される場合には、日程も早めに確認しておきましょう。研究科について直接情報を得られる機会があれば、志望先を判断する材料になります。

大学院入試では、出願した時点ですでに準備の差が生まれています。「まだ3か月ある」と考えるのではなく、まずは今日、志望研究科の教員一覧を開き、自分の研究テーマに近い教員を探すところから始めてみてください。


この記事の内容は執筆時点の情報です。指導希望教員への事前コンタクトの要否、出願手続き、提出書類、出願期間、研究計画書の形式、説明会の日程などは研究科・専攻・入試方式・年度によって異なります。受験を検討する際は、必ず同志社大学の公式サイトおよび志望研究科の最新の入試要項をご確認ください。

志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
研究計画書から志望理由書・小論文・面接・プレゼン対策まで、どこから手を付けるべきか個別にアドバイスします。

多くの受験生が「もっと早く相談すればよかった」と話されます。

「何から始めればいいか分からない」
「この研究テーマで通用するか不安」
そんな院試受験で迷いや不安がある方は、今すぐ 無料相談 にお申込みください。


※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。