
関西学院大学大学院の指導教員はどう探す?教員紹介ページの活用法
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大学院受験では、研究科や専攻を選ぶだけでなく、「誰の指導を受けたいのか」を早めに考えておくことが大切です。研究テーマが自分に合っていても、そのテーマを専門とする教員がいなければ、入学後に思うような研究を進められない可能性があります。
この記事では、関西学院大学大学院の各研究科に用意されている教員紹介ページをどのように見ればよいのか、研究計画書や指導教員探しにどうつなげればよいのかを具体的に整理します。これから志望研究科を絞り込む方は、大学名や研究科名だけではなく、教員単位で情報を確認してみてください。
大学院では指導教員との相性が重要になる
大学院での研究は、学部までの学びとは大きく異なります。授業を受けるだけではなく、自分の研究テーマについて指導教員から継続的に助言を受けながら、論文や研究成果をまとめていくことになります。そのため、どの教員から指導を受けるのかは、研究科を選ぶうえで非常に重要な要素です。
関西学院大学大学院の各研究科には、教員の専門分野や研究テーマを紹介するページがあります。まず確認したいのは、自分が考えている研究テーマと、教員が現在取り組んでいる研究分野がどの程度重なっているかという点です。研究分野の名称だけを見るのではなく、その教員がどのような対象や方法で研究しているのかまで確認すると、相性を判断しやすくなります。
特に博士課程まで進むことを考えている方は、修士課程の2年間だけではなく、その後も研究を続けられる環境かどうかを意識して見ておくとよいでしょう。教員の研究実績や最近の論文、学会活動などを調べることで、自分が数年間その研究室で学ぶイメージを持ちやすくなります。
同じ専攻でも教員によって専門分野は大きく異なる
たとえば総合政策研究科の国連システム政策専攻では、中国政治・外交や東アジアの国際関係、アメリカの政策研究やメディア論、国際人事管理論、ジェンダー論、SDGs経営、開発援助政策、ODA、紛争支援、国際関係論、国際協力論、難民の国際保護、平和構築など、幅広い分野を専門とする教員がいます。
一見すると「国際関係」という大きな枠のなかにまとまっているように見えますが、研究対象は大きく異なります。たとえば難民政策を研究したい方と、企業の国際人事を研究したい方では、適した指導教員は当然変わります。専攻名だけを見て判断せず、自分の研究テーマと教員の専門分野を一人ずつ照らし合わせることが大切です。
理工学研究科の建築学専攻でも、構造設計、耐震構造、建築構法、建築生産、都市史、建築史、意匠論、住環境、まちづくり、バリアフリー、ユニバーサルデザインなど、教員ごとに扱う領域が異なります。同じ「建築」という分野でも、構造を研究したいのか、歴史や都市を研究したいのかによって、指導を希望する教員は変わってきます。
研究科のコース構成もあわせて確認する
教員紹介ページを見るときは、その教員の専門分野だけではなく、研究科のコース構成も確認しておきましょう。たとえば法学研究科の博士課程前期課程には、アカデミックコースとエキスパートコースがあります。同じ法学研究科でも、研究者を目指す学びと、実務に結びつける学びでは目的が異なります。
そのため、「この先生の専門がおもしろそう」という理由だけで決めるのではなく、自分が希望するコースや修了後の進路と合っているかを見ることも必要です。研究者を目指すのか、実務家として専門性を高めたいのかによって、教員に求める指導内容も変わります。
経営戦略研究科のように、教員が新聞や雑誌などのメディアで研究内容を発信している場合もあります。大学公式サイトのプロフィールだけでなく、論文、著書、講演、メディア掲載なども確認すると、その教員が社会や実務とどのようにつながっているのかまで見えてきます。
教員紹介ページから研究計画書の材料を集める
教員紹介ページは、指導教員探しだけでなく、研究計画書を考える際にも役立ちます。見るときのポイントは、その教員が繰り返し使っている研究キーワードに注目することです。たとえば「福祉」という分野でも、子ども家庭福祉、高齢者福祉、ジェンダー福祉などでは研究対象が異なります。
自分の研究テーマがまだ広すぎる場合は、教員の研究テーマを見ることで、どこまで対象を絞れば研究として成立しやすいのかを考えるヒントになります。ただし、教員が使っている言葉をそのまま研究計画書に並べるのではなく、「自分は何を明らかにしたいのか」を中心に据えることが重要です。
教員紹介ページだけでは情報が少ない場合は、研究者名と研究テーマを組み合わせて論文や著書を探してみましょう。少なくとも最近の論文タイトルや研究テーマを確認しておくと、過去には扱っていても現在は研究の中心ではないテーマを志望理由にしてしまうことを避けやすくなります。
指導教員候補は1人だけでなく複数探しておく
教員を探す際は、最初から1人だけに絞り込まず、まず2〜3人程度の候補を挙げて比較してみることをおすすめします。それぞれについて、専門分野、最近の研究テーマ、自分の研究との共通点を書き出すと、どの教員が自分に合っているのかが見えやすくなります。
また、指導を希望する教員が決まったら、出願前の事前相談が必要かどうかを募集要項や研究科の公式サイトで確認してください。大学院によっては事前の連絡が求められる場合もあれば、連絡方法に決まりがある場合もあります。関西学院大学大学院でも研究科ごとに取り扱いが異なる可能性があるため、自己判断で連絡するのではなく、まず公式の案内を確認することが大切です。
事前相談を行う場合は、自分の経歴だけを長く説明するのではなく、研究したいテーマ、その教員の研究との接点、現在考えている研究内容を簡潔にまとめておくと話が進みやすくなります。研究計画書がまだ完成していなくても、自分の問題意識をある程度言葉にできる状態まで準備しておきましょう。
出願前に教員情報を整理しておこう
大学院受験では、研究科を決めてから指導教員を探すのではなく、研究科と教員をセットで比較することが大切です。まず各研究科の教員紹介ページを確認し、興味のある教員を2〜3人挙げ、その教員の専門分野、論文、研究テーマと自分の関心を照らし合わせてみてください。
そこから研究テーマを少しずつ絞り込み、研究計画書へつなげていくと、志望研究科を選んだ理由も具体的になります。教員紹介ページを「名前を確認するページ」として終わらせず、志望校選び、研究テーマの整理、研究計画書、事前相談まで一連の受験準備に活用することが、大学院選びのミスマッチを防ぐことにつながります。
本記事の内容は執筆時点の情報をもとにしています。教員の所属、専門分野、担当コース、指導体制などは変更される場合があります。また、入試日程、出願期間、試験内容、必要書類、事前相談の取り扱いについても変更される可能性があるため、必ず関西学院大学大学院の公式サイトおよび対象年度の最新の募集要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



