関西学院大学大学院の研究科一覧を解説|12研究科と2つの専門職大学院

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関西学院大学大学院への進学を考え始めたとき、最初に迷いやすいのが「自分はどの研究科を志望すればよいのか」という点です。研究科の数が多い大学では、名前を見ただけでは違いが分かりにくく、自分の研究テーマに合っているのか判断しづらいこともあります。

関西学院大学大学院には12の大学院研究科と2つの専門職大学院があります。この記事では、それぞれの研究科の全体像やキャンパス、新設された専攻などを整理しながら、受験生が研究科を選ぶ際にどこを確認すればよいのかを具体的に解説します。


関西学院大学大学院には12の大学院研究科がある

関西学院大学大学院には、神学研究科、文学研究科、社会学研究科、法学研究科、経済学研究科、商学研究科、人間福祉研究科、国際学研究科、教育学研究科、総合政策研究科、理工学研究科、言語コミュニケーション文化研究科の12研究科があります。

大学院進学では、学部時代に学んだ分野をそのまま深めることもできますが、必ずしも学部と同じ分野へ進む必要があるとは限りません。学部での学びや卒業論文、仕事で感じた問題意識などをきっかけに、異なる分野の大学院を検討する方もいます。大切なのは、学部名や研究科名だけで判断するのではなく、自分が研究したいテーマを扱っている教員がいるかどうかまで確認することです。

研究科によってキャンパスも異なります。たとえば、神学研究科、文学研究科、社会学研究科、法学研究科、経済学研究科、商学研究科、人間福祉研究科、言語コミュニケーション文化研究科などは西宮上ケ原キャンパスを中心に学びます。また、総合政策研究科と理工学研究科は神戸三田キャンパスに置かれています。大学院では研究室へ通う機会も多くなるため、研究内容だけでなく、自宅や勤務先から無理なく通えるかという点も確認しておきたいところです。


同じ研究科でもコースや研究分野が分かれている

研究科を決めたら、さらにその中にどのような専攻やコース、研究分野があるのかを調べる必要があります。同じ研究科でも、選ぶコースによって学びの方向性が異なる場合があるためです。

たとえば法学研究科の博士課程前期課程には、研究者を志望する方向けのアカデミックコースと、高度な実務能力の修得を目指すエキスパートコースがあります。エキスパートコースには、法律実務、ビジネス法務、公共政策、国際法政、自由研究の5つのプログラムが用意されています。また、神学研究科では、聖書、歴史・文化、組織、実践という4つの研究分野が設けられています。

そのため、大学院選びでは「法学研究科に入りたい」「神学研究科を受けたい」という段階で終わらせないことが大切です。研究科の公式サイトやパンフレット、カリキュラム、教員紹介などを確認し、自分が取り組みたい研究に近いコースや研究分野を絞っていきましょう。指導教員候補が見つかったら、その教員の専門分野や論文にも目を通しておくと、研究計画書を考える際の材料になります。


2025年4月には新しい2つの専攻が開設

大学院の組織や専攻は固定されているわけではなく、社会の変化や教育研究の方向性に合わせて新設・改編されることがあります。関西学院大学では、2025年4月に神戸三田キャンパスの総合政策研究科と理工学研究科に、それぞれ新しい専攻が開設されました。

総合政策研究科には「国連システム政策専攻」が新設されています。国連やその他の国際機関など、国際公共分野で活躍する人材の育成を目的としており、国際機関や国際協力に関心がある方にとって確認しておきたい専攻です。また、理工学研究科には「建築学専攻」が2025年4月に開設され、建築や都市空間に関する専門的な研究を行う環境が整えられています。

新設専攻では、既存の専攻とはカリキュラムや入試要項が異なる場合があります。特に総合政策研究科では、専攻によって入試要項が異なることが公式サイトでも案内されています。研究科名だけを見て募集要項を確認するのではなく、自分が受験する専攻まで正確に確認することが重要です。


2027年度から人間福祉研究科にコース制を導入予定

人間福祉研究科では、2027年度から新たにコース制が導入される予定です。「人間福祉コース」と「保健体育専門コース」の2コースが設けられ、研究内容や将来の進路に合わせて学びを選択できる形になります。

保健体育専門コースでは、2027年度以降の入学生を対象として、中学校・高等学校専修免許状の保健体育に関する免許課程が設置される予定です。ただし、教職課程については文部科学省への申請を前提としており、審査結果によって開設時期などが変更される可能性があります。

このように、大学院では受験する年度によって制度が変わるケースがあります。高校や大学の情報と同じ感覚で、数年前のパンフレットやインターネットの記事だけを参考にするのは避けたほうがよいでしょう。特に2027年度以降の受験を考えている方は、自分が出願する年度の情報が公開された段階で、改めて研究科の構成を確認することが大切です。


専門職大学院は司法研究科と経営戦略研究科の2つ

12の大学院研究科とは別に、関西学院大学には高度専門職業人の育成を目的とした2つの専門職大学院があります。司法研究科と経営戦略研究科です。

司法研究科は法曹を目指す人材を育成する専門職大学院で、西宮北口キャンパスに置かれています。一方、経営戦略研究科は、経営やビジネスに関する高度な専門性を身につけることを目的とする専門職大学院で、大阪梅田キャンパスでも学びが展開されています。

研究を深めて修士論文や博士論文につなげていく大学院と、仕事に直結する高度な専門能力を身につける専門職大学院では、進学目的が異なります。どちらが優れているということではなく、自分が大学院修了後にどのようなキャリアを目指しているのかを基準に選ぶことが重要です。


志望研究科を決めるときは3段階で絞り込もう

12研究科と2つの専門職大学院を一度に比較しようとすると、情報量が多く迷ってしまいます。まずは、自分の興味やこれまで学んできた分野から候補となる研究科を2〜3程度に絞ってみましょう。次に、それぞれの研究科に所属する教員を確認し、自分の研究テーマに近い教員を探します。最後に、カリキュラムや専攻、入試内容を比較すると、志望先を整理しやすくなります。

研究計画書を作り始める前に、研究科と指導教員候補をある程度絞っておくことも重要です。自分が考えている研究テーマと、志望先で実際に行われている研究が大きくずれていると、その後の準備をやり直すことになりかねません。

関西学院大学大学院を検討している方は、まず公式サイトから気になる研究科を2〜3つ選び、教員紹介とカリキュラムを確認してみてください。そのうえで募集要項を開き、出願資格、必要書類、選考方法などを確認します。研究科選びを具体的な行動に落とし込むことが、研究計画書や試験対策へ進むための第一歩になります。


本記事の内容は執筆時点の情報をもとにしています。入試日程、出願期間、試験内容、必要書類、研究科・専攻・コースの構成などは変更される場合があります。受験を検討する際は、必ず関西学院大学大学院の公式サイトおよび対象年度の最新の募集要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。