関西学院大学大学院の修了生インタビューから見る進路とキャリアの広がり

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大学院への進学を考えるとき、「修了後はどのような仕事に就けるのか」「研究者以外にも進路はあるのか」と気になる方は多いのではないでしょうか。大学院は専門性を深める場所ですが、そこで身につけた知識や研究経験は、大学や研究機関だけでなく、企業やさまざまな職種でも活かされています。

関西学院大学の公式サイトでは、複数の研究科を修了した方へのインタビューが紹介されています。この記事では、研究者として大学で活躍する修了生や、企業の海外営業、商品開発などの仕事に進んだ修了生の事例をもとに、大学院修了後の進路について考えていきます。


博士課程修了後に大学で研究を続ける道もある

関西学院大学の修了生インタビューには、博士課程後期課程を修了したあとも研究者として大学で活躍している方が紹介されています。たとえば文学研究科文化歴史学専攻の博士課程後期課程を修了した方は、若手研究者スタートアップ制度を活用し、関西学院大学文学部の助教として研究を続けています。

社会学研究科社会学専攻の博士課程後期課程を修了した方も、若手研究者スタートアップ制度を経て、社会学部社会学科の助教として教育や研究に携わっています。博士課程を修了したあと、すぐに専任教員のポストに就くとは限りません。そのため、母校で研究を続けながら授業や学生指導の経験を積める制度は、研究者として次の段階へ進むための選択肢の一つになります。

博士課程を目指している方は、入試や研究テーマだけでなく、修了後にどのような研究者支援制度があるのかも確認しておくとよいでしょう。実際の修了生が制度を利用してキャリアを築いている事例を見ることで、博士課程修了後の道筋も具体的に考えやすくなります。


大学院での学びを企業の海外営業に活かす修了生もいる

大学院修了後の進路は研究職だけではありません。経営戦略研究科経営戦略専攻の国際経営コースを2014年に修了した方は、本田技研工業株式会社でアフリカ・中東地域を担当する海外営業として活躍しています。

大学院で学んだ内容が、実際のビジネスで問題に直面したときに解決のヒントになるという趣旨の話も紹介されています。大学院では知識を覚えるだけでなく、問題を整理し、情報を集め、根拠をもとに考える力を身につけます。こうした力は、研究職に限らず、営業や企画、経営など幅広い仕事で役立ちます。

国際経営コースでは英語を中心とした学びが行われています。語学力だけでなく、国際的なビジネス環境について学んだ経験が、海外を相手に仕事をするキャリアにつながった例として参考になります。将来、海外事業やグローバル企業での仕事を考えている方は、修了生がどのような地域や職種で活躍しているのかにも注目してみましょう。


理系大学院から商品開発やマーケティングに進む例もある

理工学研究科生命科学専攻の博士課程前期課程を2008年に修了した方は、ケンミン食品株式会社のマーケティング部開発課で働き、大学院で培った知識や研究経験を商品開発の仕事に活かしています。

理系大学院というと、研究所で基礎研究を続けるイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、実際には企業の商品開発、技術開発、品質管理、企画など、さまざまな仕事につながっています。実験を計画し、結果を分析し、問題があれば原因を考えるという研究の流れは、商品開発の現場でも応用できる力です。

また、専門分野をそのまま仕事にする場合だけでなく、大学院で身につけた分析力や課題解決力を別の職種で活かす道もあります。「自分の研究テーマと同じ仕事があるか」だけで進路を考えず、研究活動を通してどのような力を身につけられるのかまで整理してみることが大切です。


修了生の進路を見ると大学院の特徴が分かる

志望研究科を調べるときは、カリキュラムや教員紹介だけでなく、修了生の進路も確認してみましょう。同じ研究科を修了した人が研究者になっているのか、民間企業に就職しているのか、公務員や専門職に進んでいるのかを見ることで、その研究科で学んだ先にどのような選択肢があるのかが見えてきます。

ただし、「この企業への就職実績があるから自分も入れる」と考えるのではなく、あくまでキャリアを考える材料として活用することが大切です。修了生のインタビューでは、企業名や職種だけでなく、なぜその進路を選んだのか、大学院での経験が現在の仕事にどう役立っているのかにも注目してみてください。

研究科選びで迷っている場合は、複数の研究科の修了生インタビューを比較してみる方法もあります。自分が興味を持てる研究内容と、将来目指したいキャリアの両方に接点がある研究科を探すことで、進学目的をより具体的に整理できます。


研究計画書を考えるときにも修了後の姿を意識しよう

大学院入試では、研究計画書や面接などを通して、なぜその研究をしたいのかを考える機会があります。その際、研究テーマだけで終わらせず、「大学院で何を身につけ、その経験を将来どう活かしたいのか」まで考えておくと、進学目的がより明確になります。

もちろん、受験時点で将来の仕事を完全に決めておく必要はありません。研究を進めるなかで興味や進路が変わることもあります。それでも、研究者を目指したいのか、企業で専門性を活かしたいのか、海外で働きたいのかといった大まかな方向性を考えておくことは、研究科や指導教員を選ぶ際の判断材料になります。

まずは関西学院大学の修了生インタビューから、自分が志望する研究科の先輩を探してみましょう。そのうえで、「どのような研究をしていたのか」「修了後にどのような進路を選んだのか」「大学院で身につけたことをどう活かしているのか」の3点を確認してみてください。そこから自分の研究テーマや将来像を考えることで、志望研究科を選ぶ理由も具体的になっていきます。


本記事の内容は執筆時点の情報をもとにしています。修了生の所属先、職種、大学のキャリア支援制度などは変更される場合があります。また、入試日程、出願期間、試験内容、必要書類についても変更される可能性があるため、必ず関西学院大学大学院の公式サイトおよび対象年度の最新の募集要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。