慶應義塾大学大学院への進学を考え始めたとき、多くの方はまず過去問や入試要項を探そうとするのではないでしょうか。
しかし、その前に必ず確認しておきたいのが、各研究科が公式に掲げている「3つの方針」です。
この内容を理解しているかどうかで、研究計画書や面接の完成度が大きく変わってきます。この記事では、受験準備の最初に押さえておきたい「3つの方針」について、わかりやすく解説します。
「3つの方針」とは何か|大学院が求める人物像がわかる
慶應義塾大学大学院では、情報公開の一環として、各研究科ごとに「3つの方針」を公式ウェブサイトで明示しています。
この「3つの方針」は、大学院がどのような学生を受け入れ、どのように教育し、最終的にどのような人材を育てるのかを示したものです。
具体的には、次の3つで構成されています。
まず「学位授与の方針」です。これは、修了時にどのような能力を身につけている必要があるのか、どのような条件を満たせば学位が授与されるのかを示しています。
次に「教育課程の方針」です。学位授与の目標を達成するために、どのようなカリキュラムが組まれているのか、どのような教育が行われるのかが示されています。
そして「入学者受入の方針」です。ここでは、大学院がどのような意欲や能力を持った学生を求めているのかが具体的に示されています。
この3つを順番に読むことで、「どんな人を求めているのか」「入学後にどのような学びがあるのか」「最終的にどんな力を身につけるのか」という流れを一つのストーリーとして理解することができます。
修士課程と博士課程で内容が違う点に注意
慶應義塾大学大学院では、「修士課程」と「博士課程」それぞれに対して、別々に「3つの方針」が設定されています。
これは、課程ごとに求められる役割やレベルが大きく異なるためです。
たとえば、修士課程では専門知識の習得や研究の基礎力が重視される一方で、博士課程では独立した研究者としての能力や、新しい知見を生み出す力が求められます。
そのため、同じ研究科であっても、修士と博士では求められる人物像や評価ポイントが変わってきます。
受験準備を進める際は、自分が出願する課程がどちらなのかを確認したうえで、該当する方針を正しく読み込むことが重要です。
全14研究科の方針はどこで確認できるのか
慶應義塾大学大学院には、全部で14の研究科が設置されており、それぞれに個別の「3つの方針」が公開されています。
具体的には、文学研究科、経済学研究科、法学研究科、社会学研究科、商学研究科、医学研究科、理工学研究科、政策・メディア研究科、健康マネジメント研究科、薬学研究科、経営管理研究科、システムデザイン・マネジメント研究科、メディアデザイン研究科、そして法務研究科の14研究科です。
これらの方針は、大学院入学案内の中の「その他の情報」や、大学公式ウェブサイトの「情報公開」ページから確認することができます。
研究科ごとに内容は大きく異なり、同じ分野に見えても、重視している能力や研究スタイルに違いがあります。そのため、自分の興味がある研究科については、必ず個別に確認することが大切です。
まとめ|出願準備は「方針の理解」から始める
大学院入試の準備というと、過去問対策や研究計画書の作成に目が向きがちですが、その前にやるべきことがあります。
それが、志望する研究科の「3つの方針」を読み込み、内容を正しく理解することです。
これらの方針は、大学側からの「どのような学生と一緒に研究したいか」というメッセージでもあります。
この内容と自分の研究テーマや将来の方向性が合っているかを確認することで、出願書類の内容にも一貫性が生まれます。
まずは、自分が志望する研究科と課程のページを丁寧に読み込み、大学院が求めている人物像をしっかり把握するところから始めてみてください。
※本記事の内容は変更される可能性があります。必ず公式サイトをご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



