「良心」×「京都の知恵」:同志社ビジネススクール(DBS)が提案するユニークなMBA

院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「院試お役立ち記事」をご覧いただき、ありがとうございます。今回のテーマは「同志社ビジネススクール(DBS)」です。

社会人として働きながらMBAへの進学を考えている方に、ぜひ知っておいてほしいのが同志社ビジネススクール、通称DBSです。同志社大学大学院ビジネス研究科では、経営に必要な知識やスキルを学ぶだけではなく、サステナビリティや社会に対する責任まで考えられるビジネスリーダーの育成を目指しています。

その背景にあるのが、同志社大学が大切にしてきた「良心教育」と、長い歴史の中で独自の産業や企業文化を築いてきた「京都」という環境です。MBAを取得することだけを目的とするのではなく、自分の仕事や企業活動を通して社会にどのような価値を生み出したいのかまで考えたい人にとって、注目したいビジネススクールです。


DBSには2つの専攻がある

同志社大学大学院ビジネス研究科には、「ビジネス専攻」と「グローバル経営研究専攻」の2つがあります。

ビジネス専攻は、主に日本の社会人を対象として日本語で授業が行われます。これまでの実務経験を生かしながら経営について体系的に学び、自分の仕事や組織が抱えている課題について改めて考えたい人に適した環境です。

一方、グローバル経営研究専攻では英語による授業が行われ、世界各国から学生を受け入れています。異なる国や地域、文化的背景を持つ学生とともに経営について学ぶため、グローバルな環境でビジネスを考えたい人にとって魅力的な選択肢になります。

同じDBSでも、授業言語や学生構成、教育内容には違いがあります。受験を検討する際には、「MBAを取りたい」というところで止まらず、自分のキャリアや目的にどちらの専攻が合っているのかを確認することが大切です。


同志社の「良心教育」をビジネスに結びつける

DBSの特徴を理解するうえで重要なのが、同志社大学の建学の精神につながる「良心教育」です。

企業経営では、利益を生み出すことが重要です。しかし、現在は利益だけで企業価値を判断することが難しくなっています。環境問題、人権、働き方、地域社会との関係など、企業が向き合うべき課題は広がっています。

その中で、「何ができるのか」だけではなく、「何をするべきなのか」を考える視点が必要になります。高いビジネススキルを持っていても、それをどのような目的で使うのかによって、企業や社会への影響は大きく変わります。

同志社の良心教育をビジネス教育に結びつけている点は、DBSを志望するうえで理解しておきたい特徴です。面接や志望動機でも、理念そのものを覚えるのではなく、自分自身の仕事やキャリアとどのようにつながるのかを考えてみるとよいでしょう。


「京都」で経営を学ぶ意味とは

DBSのもう一つの特徴が、京都という地域を意識したビジネス教育です。

京都には、長い歴史を持つ企業が数多く存在する一方、世界市場で事業を展開する企業や、新しい技術・サービスを生み出す企業もあります。伝統を守ることと、新しい価値を生み出すことを両立してきた企業文化は、経営を考えるうえでも興味深い研究対象です。

長期間にわたって事業を続けるためには、短期的な利益だけではなく、顧客や取引先、従業員、地域社会との関係を考える必要があります。こうした京都の企業文化は、現在世界的に注目されているサステナビリティとも重なる部分があります。

「京都にある大学だから」という理由ではなく、京都の企業や産業の特徴から何を学び、自分の仕事にどう生かしたいのかまで考えることで、DBSを志望する理由も具体的になります。


2つの専攻で異なる特徴的な科目群

ビジネス専攻では、「中小企業経営」と「イノベーション」に関する学びが特徴の一つとなっています。

日本企業の多くを占める中小企業について、経営戦略や組織、事業承継などの課題を考えることは、実務にも直結します。また、既存事業を維持するだけではなく、新しい商品やサービス、ビジネスモデルをどのように生み出すのかというイノベーションの視点も重要です。

一方、グローバル経営研究専攻では、「サステナビリティ」「文化と創造性」「アジアのビジネス」などを特徴とする科目群が用意されています。世界各国の学生と学ぶ環境を生かし、経営を一つの国の視点だけで捉えないことがポイントです。

自分が現在担当している仕事や、将来進みたいキャリアと照らし合わせながら、どの科目に関心があるのかまで調べておくと、志望動機を考えやすくなります。


「責任」「イノベーション」「リーダーシップ」を重視

DBSでは、優れたビジネススキルを身につけるだけではなく、より良い社会をつくるための「責任」、新しい価値を生み出す「イノベーション」、そして組織や社会を動かす「リーダーシップ」を重要なラーニング・ゴールとして掲げています。

この3つは、MBA受験の志望動機を考える際にも参考になります。たとえば、「管理職になるためにMBAを取得したい」だけではなく、管理職としてどのような組織をつくりたいのか、現在の会社や業界にどのような変化を起こしたいのかまで考えることが重要です。

また、DBSはビジネス教育分野の国際的な認証機関であるAMBAからMBAプログラムの国際認証を取得しています。国内だけではなく、国際的な基準を意識したビジネス教育が行われている点も確認しておきたいところです。


多様な実務経験を持つ学生と学べる

ビジネススクールの大きな魅力は、教員から知識を学ぶだけでなく、異なる経験を持つ学生同士からも学べることです。

ビジネス専攻にはさまざまな業界から社会人学生が集まっており、公開されている学生構成の一例では、製造業が37.8%、サービス業が15.1%となっています。同じ経営課題について議論しても、メーカーで働いている人とサービス業で働いている人では、問題の見え方が異なることがあります。

また、グローバル経営研究専攻には、これまで95の国・地域から国際学生が集まっています。国や文化、商習慣が異なれば、「企業にとって当たり前」と考えていたことが、別の国ではまったく違う場合もあります。

こうした多様な背景を持つ学生と議論する経験そのものが、自分の考え方を見直し、視野を広げる機会になります。DBSを志望する場合には、自分が何を学びたいかだけではなく、「自分はクラスにどのような経験を持ち込めるのか」という視点も持っておくとよいでしょう。


志望動機では「MBA取得後」を具体的に考える

DBSの受験を考えている方は、まず「なぜ今MBAが必要なのか」を整理してみましょう。現在の仕事でどのような課題を感じているのか、これまでの実務経験だけでは何が足りないと感じているのか、そしてMBAで学んだことを修了後にどう生かしたいのかを具体的にします。

そのうえで、DBSの良心教育、京都という立地、カリキュラム、学生の多様性などと自分の目的を結びつけます。「有名な大学だから」「京都で学びたいから」ではなく、「自分の課題を解決するために、なぜDBSの環境が必要なのか」まで説明できるようにしておくことが重要です。

社会人として積み重ねてきた経験は、MBA入試では大切な材料になります。成功した経験だけでなく、仕事で感じた課題や失敗、組織の中で変えたいと思ったことも、進学理由につながる可能性があります。

同志社ビジネススクールを目指す方は、自分のこれまでのキャリアを振り返りながら、「良心」「京都の知恵」「責任」「イノベーション」「リーダーシップ」と自分自身の将来像がどこで重なるのかを考えてみてください。それが、DBSで学ぶ理由を具体化する第一歩になります。


この記事の内容は執筆時点の情報です。専攻、カリキュラム、学生構成、国際認証、入試制度などは変更される場合があります。受験を検討する際は、必ず同志社大学および同志社ビジネススクールの公式サイト、最新の入試要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。