関西学院大学大学院の経営戦略研究科を解説|企業経営戦略・国際経営・会計専門職の違い

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関西学院大学大学院の経営戦略研究科を検討している方のなかには、「企業経営戦略コースと国際経営コースは何が違うのか」「会計専門職専攻はどのような人に向いているのか」と迷っている方もいるのではないでしょうか。経営戦略研究科には、目指すキャリアや学び方が異なる複数の選択肢が用意されています。

この記事では、MBA教育を行う企業経営戦略コースと国際経営コース、公認会計士などの職業会計人を目指す会計専門職専攻について、それぞれの特徴や学費、学び方を整理します。自分の仕事や将来像と照らし合わせながら、志望先を考える材料にしてみてください。


経営戦略研究科はビジネスと会計を学ぶ専門職大学院

関西学院大学の経営戦略研究科は、MBA教育を行う経営戦略専攻、いわゆるビジネススクールと、公認会計士などの職業会計人の養成を目指す会計専門職専攻、いわゆるアカウンティングスクールから構成されています。

さらに、博士課程後期課程として先端マネジメント専攻も置かれています。こちらでは研究者の養成だけでなく、実社会への応用を意識した研究にも取り組みます。研究科全体として、知性や国際性だけではなく、人間性や倫理観を備え、ビジネスや会計の分野で活躍できる人材の育成を目指しています。

経営戦略研究科を志望するときは、「MBAを取りたい」というところで止まらず、大学院で何を学び、それを仕事にどう生かしたいのかを具体的にしておくことが大切です。企業経営、国際ビジネス、会計では必要となる知識や修了後のキャリアも異なるため、まず自分の目的を整理するところから始めましょう。


企業経営戦略コースは働きながらMBAを目指しやすい

経営戦略専攻の企業経営戦略コースは、社会人を主な対象としたMBAプログラムです。大阪梅田キャンパスを拠点として、主に夜間と週末に授業が行われる昼夜開講制となっています。仕事を続けながら大学院で経営を学びたい方にとって、検討しやすい学び方といえるでしょう。

授業では、経営学の理論を学ぶだけではなく、ケース・スタディやグループワークなどを通して、実際のビジネス課題を考える機会が設けられています。アントレプレナーシップやテクノロジー・マネジメントなど、企業経営を取り巻く新しいテーマも扱われます。標準修了期間は2年間で、経営学の基礎を学んだうえで、主専攻分野や指導教員を選び、専門科目や課題研究へ進んでいきます。

初年度納入額は1,195,000円です。働きながら通学する場合は、学費だけでなく、平日の仕事と夜間授業、週末の学習時間を両立できるかも重要な判断材料になります。出願前には授業時間やキャンパスへの移動時間も確認し、自分の勤務状況で2年間継続できるかを具体的に考えておくとよいでしょう。


中小企業診断士養成プログラムという選択肢もある

企業経営戦略コースには、中小企業診断士養成プログラムがあります。これは経済産業省が指定する登録養成課程で、中小企業診断士第2次試験に代わるルートとして位置づけられています。

指定された科目を2年間で修得し、中小企業庁が定めるガイドラインに沿った修得水準審査を経ることで、中小企業診断士の登録に必要な科目を修得したことを証明する修了証明書が発行されます。ただし、このプログラムへの入学には、中小企業診断士第1次試験にあらかじめ合格している必要があります。

そのため、中小企業診断士を目指している方は、大学院入試だけを準備すればよいわけではありません。第1次試験の合格時期と大学院への出願時期を確認し、両方を含めたスケジュールを早めに組むことが必要です。


国際経営コースは英語で国際ビジネスを学ぶ

経営戦略専攻のもう一つの選択肢が国際経営コースです。こちらは英語による授業を中心として、国際的なビジネス環境で活躍するための知識や考え方を身につけることを目指します。海外企業や多国籍企業、国際的な事業展開などに関心がある方にとって、企業経営戦略コースとは異なる学習環境が用意されています。

初年度納入額は1,865,000円で、企業経営戦略コースの1,195,000円と比べると費用にも大きな差があります。また、英語で専門的な内容を学ぶことになるため、単に英語の試験対策をするだけではなく、経営や経済に関する文章を英語で読み、内容を理解する力も必要になります。

企業経営戦略コースと国際経営コースで迷っている場合は、「働きながら日本国内で経営力を高めたいのか」「英語環境で国際ビジネスを学びたいのか」という軸で考えると整理しやすくなります。学費や授業言語、学習スタイルまで含めて比較することが大切です。


会計専門職専攻は職業会計人を目指す人向け

会計専門職専攻は、経営戦略専攻とは別に設けられており、公認会計士をはじめとする職業会計人の育成を目的としています。経営全般を幅広く学ぶMBAとは異なり、会計分野の高度な専門性を身につけたい方に向いている専攻です。

初年度納入額は1,565,000円となっており、企業経営戦略コースの1,195,000円と国際経営コースの1,865,000円の中間にあたる金額です。また、修了生を対象として、公認会計士試験の短答式試験免除を申請する際に必要となる証明書が発行される制度もあります。

公認会計士を目指す場合は、大学院修了そのものを目的にするのではなく、資格試験までを含めて進学計画を立てることが重要です。大学院のカリキュラムと自分の受験勉強をどのように両立させるかまで考えておきましょう。


出願前にキャリアと学び方を整理しておこう

経営戦略研究科では、企業経営戦略コース、国際経営コース、会計専門職専攻で、対象となる学生像や学習環境、初年度納入額が大きく異なります。そのため、コース名だけで決めるのではなく、「修了後に何をしたいのか」から逆算して選ぶことが大切です。

まず、現在の仕事やこれまでの経験、将来目指すキャリアを書き出し、そのために必要な知識や資格を整理してみましょう。そのうえで各コースのカリキュラムや授業時間、学費、入試内容を比較すると、自分に合った進路が見えやすくなります。説明会が開催される場合は、実際の授業や学生生活について確認できる機会として活用するのもおすすめです。

志望先を絞ったら、対象年度の募集要項を確認し、出願資格、必要書類、試験内容、出願期間を整理してください。社会人の場合は、仕事との両立方法や学費の準備も含めて早めに計画を立てることが、無理なく受験準備を進める第一歩になります。


本記事の内容は執筆時点の情報をもとにしています。企業経営戦略コース、国際経営コース、会計専門職専攻の学費や制度、カリキュラムは変更される場合があります。また、入試日程、出願期間、試験内容、必要書類なども変更される可能性があるため、必ず関西学院大学大学院の公式サイトおよび対象年度の最新の募集要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。