関西学院大学大学院の新専攻を解説|国連システム政策専攻と建築学専攻

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関西学院大学大学院への進学を考えている方のなかには、「新しくできた専攻にはどのような特徴があるのか」「既存の専攻と比べて何が違うのか」と気になっている方もいるのではないでしょうか。特に新設専攻は、まだ情報が広く知られていないため、志望校選びの段階で見落とされやすい存在です。

関西学院大学では、2025年4月に神戸三田キャンパスで2つの新専攻がスタートしました。総合政策研究科の国連システム政策専攻と、理工学研究科の建築学専攻です。この記事では、それぞれの専攻で学べる内容や特徴、受験を考える際に確認しておきたいポイントを整理します。


2025年4月に神戸三田キャンパスで2専攻が新設

関西学院大学の神戸三田キャンパスには、総合政策研究科と理工学研究科があります。2025年4月には、総合政策研究科に国連システム政策専攻、理工学研究科に建築学専攻が新たに加わりました。

2つの専攻は扱う研究分野こそ大きく異なりますが、社会の変化に合わせて新たな専門人材を育成するという点では共通しています。国連システム政策専攻では、国連をはじめとする国際機関や国際協力の分野を見据えた教育が行われます。一方、建築学専攻では、複雑化する建築や都市をめぐる課題に対応できる専門性を高めていきます。

新設専攻を検討するときは、「新しいから面白そう」という理由だけで選ぶのではなく、その専攻で扱われている研究テーマと、自分が大学院で取り組みたいテーマが合っているかを確認することが重要です。まずは専攻の公式ページから、カリキュラムと所属教員の専門分野を確認してみましょう。


国連システム政策専攻は国際機関を目指す2年間

総合政策研究科の国連システム政策専攻は、2年間の修士課程です。関西学院大学が掲げてきた「世界市民」の育成という理念を背景に、国連をはじめとする国際機関、国際協力機関、NGOなどで活躍するプロフェッショナルの育成を目指しています。

扱われる専門分野には、グローバル・ガバナンス、国際組織論、SDGs、国際人権・人道法、ジェンダー、国際開発などがあります。国際社会が抱える課題を幅広く扱う専攻のため、「国際関係を学びたい」という漠然とした志望理由だけではなく、どの問題に関心があるのかを具体的に考えておくことが重要になります。

カリキュラムは国連の「UN Competency Framework」を意識して構成され、国際の平和と安全、人権、経済社会開発といった国連の主要な活動領域を踏まえて学びを深めていきます。将来的に国際機関で働くことを考えている方にとっては、研究内容とキャリアをつなげながら学べる点が大きな特徴です。


授業は英語で行われるため英語力も重要

国連システム政策専攻を志望するうえで、特に確認しておきたいのが英語です。元原稿の情報では、すべての科目が英語で行われます。英語そのものを学ぶのではなく、国際政策や国際関係について英語で理解し、議論する環境に入ることになります。

そのため、入試準備では研究テーマだけでなく、入学後に英語で授業を受けることまで考えておく必要があります。国際機関やNGOで働きたいという目標があっても、専門的な文章を英語で読み、授業内容を理解する力が不足していると、入学後の負担が大きくなります。受験を検討し始めた段階から、国際関係や政策分野の英語論文、国際機関が公表する資料などを読む習慣をつけておくとよいでしょう。

教員の専門分野も、中国政治・外交、アメリカの政策研究、国際人事管理論、ジェンダー論、開発援助政策、国際関係論、難民の国際保護など多岐にわたります。自分の研究テーマを考える際には、教員紹介だけでなく、気になる教員の研究業績や論文にも目を通し、自分が希望する研究を指導してもらえそうかを確認することが大切です。


建築学専攻は2025年4月に博士課程前期課程として新設

理工学研究科の建築学専攻は、博士課程前期課程として2025年4月に新設されました。関西学院大学では2021年4月に建築学部が開設されており、建築学専攻では学部での学びをさらに発展させながら、高度な専門性を身につけていくことができます。

建築学専攻の開設によって、理工学研究科は1研究科10専攻の体制となりました。研究分野には、構造、構法、設備、環境などのエンジニアリング系をはじめ、構造設計、耐震構造、建築生産、都市史・建築史、住環境、まちづくり、バリアフリー、ユニバーサルデザインなどがあります。

建築というと建物の設計を思い浮かべやすいですが、大学院では安全性や環境、都市との関係、歴史、社会課題などさまざまな視点から研究することになります。まずは自分が「建築の何を研究したいのか」を整理し、それに近い研究室や指導教員を探すことが志望先選びの第一歩です。


新設専攻を受験するときは研究テーマとの相性を確認する

国連システム政策専攻と建築学専攻のどちらを受験する場合でも、研究計画書を考える前に指導教員候補を探しておくことが重要です。新設専攻の場合でも、専攻名だけから研究内容を判断するのではなく、実際に所属している教員がどのような研究を行っているのかを確認しましょう。

たとえば国連システム政策専攻を希望するのであれば、「国連で働きたい」という将来像だけでは研究テーマとして十分とはいえません。難民政策、ジェンダー、国際開発、人権、国際組織など、自分が具体的に何を明らかにしたいのかまで絞り込む必要があります。建築学専攻でも同様に、「建築に興味がある」という段階から、耐震、木造建築、都市、住環境、バリアフリーなどへ関心を具体化していくことが大切です。

まずは公式サイトで専攻のカリキュラムと教員一覧を確認し、興味のある教員を2〜3人程度挙げてみましょう。その教員の論文や研究テーマを読み、自分の関心と重なる部分を書き出していくと、研究計画書の方向性も見えやすくなります。その後、対象年度の募集要項で出願資格、出願期間、試験内容、必要書類を確認し、出願期限から逆算して準備を進めていくと安心です。


本記事の内容は執筆時点の情報をもとにしています。入試日程、出願期間、試験内容、必要書類、専攻のカリキュラムや教員構成などは変更される場合があります。受験を検討する際は、必ず関西学院大学大学院の公式サイトおよび対象年度の最新の募集要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。