合格への第一歩!同志社大学院の「アドミッション・ポリシー」を熟読しよう

院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「院試お役立ち記事」をご覧いただき、ありがとうございます。今回のテーマは「同志社大学大学院のアドミッション・ポリシー」です。

同志社大学大学院を目指したいものの、「何から入試対策を始めればよいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。過去問を集める、英語の勉強を始める、研究計画書を書くなど、やるべきことはいくつもあります。しかし、その前に一度確認しておきたいのが、志望する研究科の「アドミッション・ポリシー」です。

アドミッション・ポリシーは、大学や研究科がどのような学生を受け入れたいと考えているのかを示した「入学者受け入れの方針」です。同志社大学大学院では研究科ごとに示されているため、志望先を検討するときの重要な情報になります。

入試対策を始める前にアドミッション・ポリシーを理解しておくと、研究計画書や志望理由、面接対策で何を意識すべきかも見えやすくなります。


アドミッション・ポリシーには何が書かれている?

アドミッション・ポリシーには、その研究科がどのような学生を求めているのか、入学までにどのような知識や能力、意欲を身につけてほしいと考えているのかが示されています。

大学院は、大学を卒業していれば誰でも同じ条件で学ぶ場所ではありません。研究科によって研究対象や教育目的が異なるため、入学者に期待する力も異なります。

たとえば、専門分野についての基礎知識を重視する研究科もあれば、社会課題に対する問題意識や学際的な視点を重視する研究科もあります。外国語による文献読解力や、論理的に考えて表現する力などが示されていることもあります。

つまり、アドミッション・ポリシーを読むことで、「この研究科ではどのような受験生を評価しようとしているのか」を考える手がかりが得られます。


研究科によって求める人物像は異なる

同志社大学大学院には、人文・社会科学系から自然科学系、専門職大学院まで幅広い研究科があります。当然ながら、すべての研究科が同じ学生を求めているわけではありません。

たとえば文学研究科では、人間や文化、歴史、文学などを対象として専門的な研究を行います。その背景には、「人間とは何か」といった普遍的な問いにつながる学問的な関心があります。

一方、総合政策科学研究科では、現代社会が抱える複雑な課題に向き合うため、高度な専門知識だけでなく、複数の視点から問題を捉えて解決へつなげる力が重要になります。

同じ文系の大学院であっても、文学研究科、社会学研究科、法学研究科、経済学研究科、総合政策科学研究科では、研究の目的もアプローチも異なります。

「同志社大学だから」という理由だけではなく、「なぜこの研究科なのか」を説明できるようにするためにも、アドミッション・ポリシーの比較は役立ちます。


まずは気になる言葉を拾い出してみよう

アドミッション・ポリシーを読んでも、「抽象的でよくわからない」と感じることがあるかもしれません。その場合は、最初からすべてを理解しようとする必要はありません。

まずは繰り返し登場する言葉や、自分の研究に関係しそうな言葉を拾ってみましょう。

たとえば、「専門性」「国際性」「学際性」「問題解決能力」「論理的思考力」「社会への貢献」などの言葉があれば、それぞれが具体的に何を意味しているのかを考えていきます。

ここで重要なのは、単語だけを抜き出して研究計画書に入れることではありません。「学際性を重視する研究科だから、研究計画書に学際的と書こう」という使い方では、内容が表面的になってしまいます。

なぜその研究科が学際性を重視しているのか、カリキュラムや教員の研究内容とどのようにつながっているのかまで確認すると、研究科への理解が深まります。


自分の研究テーマと照らし合わせてみる

アドミッション・ポリシーを読んだら、次は自分の研究テーマやこれまでの経験と照らし合わせてみましょう。

たとえば、「学際的な視点」を重視している研究科を志望するとします。自分の研究が教育と心理学、経営学とデータサイエンス、地域政策と社会学など、複数の領域に関係しているのであれば、その研究科の方向性との接点を考えることができます。

ただし、「大学が求めている人物像に自分を無理に合わせる」必要はありません。もともと持っている研究関心や経験の中から、研究科の教育方針と重なる部分を見つけることが大切です。

自分の研究テーマとアドミッション・ポリシーがほとんど結びつかない場合には、そもそも志望研究科が適切なのかを見直すきっかけにもなります。


研究計画書にそのまま書き写すのは避けよう

アドミッション・ポリシーを研究計画書や志望理由に活用するときに注意したいのが、公式サイトの文章をそのまま使わないことです。

たとえば、研究科が「高度な専門性と幅広い視野を持つ人材」を求めているとして、「私は高度な専門性と幅広い視野を身につけたいです」と書くだけでは、自分自身の志望理由にはなっていません。

それよりも、「これまで○○について学んできたが、△△の問題を研究するためには別分野の視点も必要だと感じた。そのため、○○と△△を横断して研究できる環境を求めている」と説明した方が、研究科との相性が具体的に伝わります。

アドミッション・ポリシーは「使える言葉を探すページ」ではなく、自分の研究計画と志望先が合っているかを確認するための資料として読むことが重要です。


面接対策にもアドミッション・ポリシーは役立つ

アドミッション・ポリシーの確認は、書類作成だけでなく面接や口頭試問の準備にもつながります。

大学院入試では、「なぜ本研究科を志望したのですか」「なぜ他大学ではなく同志社大学なのですか」「入学後にどのような研究をしたいですか」といった質問を受ける可能性があります。

こうした質問に対して、研究科の教育方針を理解したうえで、自分の研究テーマや将来像と結びつけて答えられると、志望理由に一貫性が生まれます。

逆に、研究科の特徴をほとんど理解しないまま、「有名な大学だから」「興味のある教授がいるから」という説明だけで終わってしまうと、「なぜこの研究科なのか」という部分が弱くなります。


カリキュラムや教員情報とセットで確認する

アドミッション・ポリシーだけを読んで終わりにするのではなく、カリキュラムや所属教員の研究テーマも一緒に確認しましょう。

たとえばアドミッション・ポリシーで「国際的な視野」を重視しているのであれば、実際にどのような国際関連科目があるのか、海外との研究交流があるのか、どの教員が国際的な研究を行っているのかを確認します。

「社会課題の解決」が重視されているのであれば、企業や自治体との共同研究、フィールドワーク、実践的な授業などがあるかを見ると、研究科が掲げる方針をより具体的に理解できます。

アドミッション・ポリシー、カリキュラム、教員、研究環境を一つにつなげて調べることで、「この大学院で何を研究したいのか」がより明確になります。


志望先を決める前に複数の研究科を比較しよう

まだ志望研究科を決めていない方は、複数の研究科や専攻のアドミッション・ポリシーを比較してみることをおすすめします。

たとえば同じ社会課題を研究するとしても、社会学研究科から研究するのか、経済学研究科から研究するのか、総合政策科学研究科から研究するのかによって、研究の方向性は変わります。

また、同じ研究科でも専攻や課程によって求める人物像や教育目標が異なる場合があります。研究テーマだけで進学先を決めるのではなく、「どのような考え方で研究したいのか」という視点から比較することも大切です。

大学院入試対策というと、研究計画書や筆記試験から始めたくなります。しかし、その前に「自分が受験しようとしている研究科は、何を目指し、どのような学生を求めているのか」を理解しておくことが重要です。アドミッション・ポリシーを読み、自分の研究テーマ、これまでの経験、将来像との接点を整理するところから、同志社大学大学院の受験準備を始めてみましょう。


この記事の内容は執筆時点の情報です。アドミッション・ポリシー、研究科・専攻の構成、カリキュラム、入試方式、提出書類などは年度によって変更される場合があります。受験を検討する際は、必ず同志社大学の公式サイトおよび志望研究科の最新の入試要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。