大学院受験を考える中で、 「複数回チャレンジしたい」 「興味のある専攻を両方受けたい」 と考える方は少なくありません。

特に大学院入試は、研究テーマや指導教員との相性も大切になるため、「一校一本勝負」に不安を感じる方もいるでしょう。

そのような中で気になるのが、「併願は可能なのか」という点です。

上智大学大学院では、9月入試・2月入試・7月入試と、複数回の入試機会があります。 一方で、すべて自由に併願できるわけではなく、試験日程に関するルールも存在します。

今回は、上智大学大学院の併願制度について、受験計画を立てる際に注意したいポイントを整理していきます。


上智大学大学院には年3回の入試機会がある

上智大学大学院では、基本的に年3回の入試時期があります。

春入学(4月入学)向けとして、 9月入試、 2月入試、 そして秋入学(9月入学)向けとして、 7月入試が実施されています。

このように複数回受験機会があることは、受験生にとって大きなメリットです。

例えば、 「まず9月入試に挑戦したい」 「もし難しかった場合は2月入試でもう一度受けたい」 というように、段階的に受験計画を立てることもできます。

また、研究計画書の完成度や英語試験の準備状況に応じて、受験タイミングを調整しやすい点も特徴です。

社会人受験生の場合は、 「仕事の繁忙期を避けたい」 「転職や異動のタイミングに合わせたい」 というケースもあるため、複数回の受験機会があることは安心材料になりやすいでしょう。


9月・2月・7月入試は併願可能

結論から言うと、 上智大学大学院では、 9月入試・2月入試・7月入試を併願することが可能です。

例えば、 9月入試を受験したあとに、 翌年の2月入試へ再チャレンジすることもできます。

そのため、 「一度不合格だったら終わり」 というわけではありません。

大学院入試では、研究計画書や面接の完成度が非常に重要になります。

実際、最初の受験経験を通じて、 「研究テーマの整理が足りなかった」 「面接でうまく説明できなかった」 と気づき、次回入試で改善するケースもあります。

特に大学院受験は、学部受験とは違い、「研究内容との相性」が大きく影響することがあります。

そのため、複数回受験できる制度は、受験生にとって大きなチャンスと言えるでしょう。


ただし「同じ試験日」の併願はできない

ここで最も注意したいのが、 「試験日が同じ専攻の併願はできない」 というルールです。

例えば、 異なる専攻に興味があり、 「両方受験したい」 と思っていても、 試験日が重なっている場合は同時受験できません。

これは意外と見落としやすいポイントです。

大学院では、研究科ごとに試験日が異なりますが、同日に実施されるケースもあります。

そのため、 「あとで確認すればいい」 と思っていると、 気づいた頃には日程が重複していた、 ということもあります。

特に、関連分野を併願したい場合は要注意です。

例えば、 国際関係系と経済系、 心理系と教育系、 情報系と経営系など、 研究テーマが近い専攻ほど試験日が近いこともあります。


併願では「研究テーマの軸」が重要

大学院併願を考える際に大切なのは、 「数を増やすこと」ではなく、 「研究テーマとの相性」です。

大学院入試では、 「なぜその専攻を志望するのか」 「なぜその研究室で学びたいのか」 を具体的に説明する必要があります。

そのため、 まったく方向性の異なる専攻を大量に受験すると、研究計画書や面接内容に一貫性がなくなってしまうことがあります。

例えば、 「環境問題を経済学的に研究したい」 というテーマなら、 経済学系、 国際協力系、 環境政策系など、 研究軸に関連性のある専攻を選ぶほうが自然です。

大学院入試では、「なぜその研究科なのか」を深く問われるため、自分の研究テーマの軸を明確にしておくことが重要になります。


研究計画書は専攻ごとに調整が必要

併願を考える場合、研究計画書の扱いにも注意が必要です。

大学院では、研究科や専攻によって求められる視点が異なります。

例えば、 同じ「AI」をテーマにする場合でも、 情報学では技術面、 経営学ではビジネス応用、 教育学では教育利用、 社会学では社会影響、 というように重視されるポイントが変わります。

そのため、完全に同じ研究計画書を使い回すのではなく、専攻ごとの特色に合わせて調整する必要があります。

特に面接では、 「なぜうちの研究科なのですか?」 という質問をされることも多いため、専攻ごとの理解が重要になります。


スケジュール管理は想像以上に大変

併願では、単純に試験日だけでなく、出願期間や書類準備スケジュールも管理する必要があります。

大学院出願では、 研究計画書、 志望理由書、 語学スコア、 成績証明書、 推薦書など、 準備するものが多くあります。

さらに、専攻ごとに必要書類が異なることもあります。

そのため、複数専攻を併願する場合は、 「どの書類が必要か」 「締切はいつか」 を一覧化して管理すると安心です。

特に締切直前は、郵送ミスや印刷ミスも起こりやすくなります。

余裕を持ったスケジュール管理が、結果的に研究内容の完成度にもつながります。


入試要項で必ず試験日を確認しよう

併願を考える場合、最も大切なのは最新の入試要項確認です。

大学院では、年度ごとに試験日や出願条件が変更されることがあります。

そのため、 「去年は大丈夫だった」 という情報だけで判断するのは危険です。

必ず最新年度版の 「大学院入試要項(共通)」 と、 「専攻別試験概要」 を確認し、自分の志望専攻の試験日程を整理しておきましょう。


まとめ|併願は「戦略的」に考えることが大切

上智大学大学院では、9月入試・2月入試・7月入試を併願することが可能です。

複数回受験できることで、受験チャンスを広げやすい点は大きな魅力と言えるでしょう。

一方で、 「試験日が同じ専攻は併願できない」 という重要なルールがあります。

また、大学院入試では単純な数勝負ではなく、 「研究テーマとの相性」 「研究計画書の一貫性」 が非常に重要になります。

まずは最新の入試要項を確認し、自分の研究テーマに合った専攻を整理しながら、無理のない受験計画を立てていきましょう。

※入試制度や試験日程は変更される場合があります。必ず公式サイトも確認してください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。