近年、「脱炭素社会」や「カーボンニュートラル」という言葉をニュースで目にする機会が増えています。 地球温暖化や異常気象など、環境問題への関心が世界中で高まる中、理系分野の研究にはこれまで以上に大きな期待が集まっています。
特に重要視されているのが、温室効果ガスを減らすための新しいエネルギー技術です。
現在の社会では、石油や石炭などの化石燃料に大きく依存しています。 しかし、それらを使うことで大量のCO₂が発生し、地球温暖化の原因のひとつになっています。
こうした課題に対して、上智大学では「CO₂を発生させない新たな燃料開発」という最先端の研究が行われています。
今回は、上智大学大学院 理工学研究科で進められている、持続可能な社会を目指す燃料開発研究についてご紹介します。
なぜ「新しい燃料」が必要なのか
現在、世界では温室効果ガス削減が大きな課題となっています。 日本でも2050年カーボンニュートラルを目標に掲げ、企業や研究機関でさまざまな取り組みが進められています。
しかし、電気だけですべてをまかなうのは簡単ではありません。
例えば、飛行機や大型船舶、工場設備などでは、大量のエネルギーが必要になります。 そのため、次世代型のクリーン燃料開発が重要視されています。
もし、CO₂をほとんど出さない燃料が実用化されれば、環境負荷を大きく減らすことができる可能性があります。
つまり、新燃料開発は単なる理系研究ではなく、地球規模の課題解決につながる重要な研究なのです。
上智大学で進められている「CO₂ゼロ」を目指す研究
上智大学では、「温室効果ガスゼロを目指して、CO₂が発生しない新たな燃料を開発する」という研究が行われています。
この研究では、従来の化石燃料に代わる、より環境負荷の少ないエネルギー技術の実現を目指しています。
例えば、水素エネルギーや次世代燃料など、クリーンエネルギー分野は現在世界中で研究が進んでいます。
特に重要なのは、「理論だけで終わらない」点です。
実際に社会で使える燃料にするためには、 「安全性」 「コスト」 「安定供給」 「エネルギー効率」 など、多くの課題を解決する必要があります。
そのため、大学院での研究では、化学や物理、生物学、材料工学など、多様な知識を組み合わせながら研究を進めていきます。
環境問題を科学の力で解決する「理工学研究科」
こうした研究を行えるのが、上智大学大学院の理工学研究科です。
理工学研究科では、機械工学、電気・電子工学、応用化学、化学、数学、物理学、生物科学、情報学など、幅広い分野で研究が行われています。
一見すると、それぞれ別の分野に見えるかもしれません。 しかし、実際の環境問題は単一の学問だけでは解決できません。
例えば、新燃料開発を考える場合でも、 「どんな化学反応を使うのか」 「どうすれば効率よくエネルギーを取り出せるのか」 「安全に利用できるのか」 「社会に普及できるのか」 など、多角的な視点が必要になります。
そのため、理工学研究科では、専門性を深めながらも、分野横断的に研究を進める力が求められます。
「グリーンサイエンス・エンジニアリング領域」の特徴
上智大学大学院には、「環境と持続可能性」に重点を置いた「グリーンサイエンス・エンジニアリング領域」も設置されています。
この領域では、環境問題を科学技術の側面から研究し、持続可能な社会の実現を目指しています。
近年は、企業でもESG経営や脱炭素への対応が求められるようになっています。 そのため、環境分野の専門知識を持つ研究者や技術者の需要は今後さらに高まると考えられています。
大学院での研究経験は、研究職だけでなく、メーカー、エネルギー企業、化学業界、インフラ関連企業など、さまざまな分野で活かされる可能性があります。
また、環境問題は国際的な課題でもあるため、グローバルな視点を持ちながら研究できる点も重要です。
理系研究は「社会とつながる学問」でもある
理系の研究というと、「実験室で専門的なことをしている」というイメージを持つ方もいるかもしれません。 もちろん専門的な知識は必要ですが、実際には社会とのつながりも非常に大きい分野です。
例えば、新燃料の研究が進めば、自動車や飛行機、発電システムなど、私たちの生活そのものが変わる可能性があります。
つまり、理系研究は単なる技術開発ではなく、「未来の社会をどう作るか」を考える研究でもあります。
環境問題のような大きなテーマに対して、科学の力でアプローチできる点は、理工学研究の大きな魅力と言えるでしょう。
院試では「なぜ環境問題に関心があるのか」が重要
環境・エネルギー分野の大学院を目指す場合、院試では「なぜその研究をしたいのか」を具体的に整理しておくことが重要です。
例えば、 「環境問題に興味があります」 だけでは、少し抽象的になってしまう場合があります。
そのため、 「CO₂削減技術に関心がある」 「持続可能なエネルギー開発を研究したい」 「環境負荷の少ない材料開発に興味がある」 など、自分の問題意識を具体化しておくことが大切です。
また、研究計画書では、「その研究が社会にどんな影響を与えるのか」まで考えられると、より説得力が増します。
まとめ|未来の地球を支える最先端研究
上智大学大学院 理工学研究科では、CO₂を発生させない新燃料開発など、地球規模の環境課題に挑む研究が行われています。
新しいエネルギー技術の研究は、単なる理系研究ではなく、未来の社会や地球環境を支える重要な取り組みです。
また、上智大学では、専門性だけでなく、分野横断的な視点も重視されており、環境問題を多角的に考えながら研究できる環境があります。
科学技術を通じて社会に貢献したい方や、環境問題に理系の立場から挑戦したい方にとって、非常に魅力的な研究環境と言えるでしょう。
※入試制度や研究内容は変更される場合があります。必ず公式サイトも確認してください。
志樹舎
では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
研究計画書から志望理由書・小論文・面接・プレゼン対策まで、どこから手を付けるべきか個別にアドバイスします。
多くの受験生が「もっと早く相談すればよかった」と話されます。
「何から始めればいいか分からない」
「この研究テーマで通用するか不安」
そんな院試受験で迷いや不安がある方は、今すぐ
無料相談
にお申込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


