海外から日本の大学院進学を目指す場合、 「自分はどの出願区分になるのか」 「どの入試を受けられるのか」 と不安になる方も多いと思います。
特に日本の大学院入試は、大学や研究科によって制度が異なるため、最初は複雑に感じやすいです。
上智大学大学院では、出願時の居住地や在留資格によって、「国内出願」と「国外出願」に区分されています。
この区分を間違えると、出願そのものが認められない可能性もあるため、最初の段階で正しく理解しておくことが重要です。
今回は、外国籍の方や海外在住の方に向けて、国内出願・国外出願の違いや、受験スケジュールで注意すべきポイントを整理していきます。
まず理解したい「国内出願」と「国外出願」の違い
上智大学大学院の出願区分は、大きく分けて「国内出願」と「国外出願」の2種類があります。
まず、国内出願は、出願時点で日本国内に居住している方が対象です。
ただし、ここで注意したいのが在留資格です。
日本国内に住んでいても、在留資格が「短期滞在」の場合は、国内出願には該当しません。
一方、国外出願は、出願時点で日本国外に居住している方が対象になります。
また、日本国内に滞在していても、「短期滞在」の在留資格で滞在している場合は、国外出願扱いになります。
つまり、単純に「日本にいるかどうか」だけではなく、現在の在留資格まで含めて確認する必要があるのです。
「短期滞在」は特に注意が必要
外国籍の方が見落としやすいのが、「短期滞在」の扱いです。
例えば、 観光、 短期訪問、 一時滞在などで日本にいる場合、 実際には日本国内にいても、「国内出願」にはなりません。
そのため、 「今日本にいるから国内出願だと思っていた」 という勘違いが起きることがあります。
大学院入試では、出願区分の間違いは大きなトラブルにつながる可能性があります。
不安な場合は、早めに大学へ確認することも大切です。
特に海外在住経験が長い方や、日本への入国直後に出願を考えている方は、現在の在留資格を必ず確認しておきましょう。
国外出願では「2月入試」が受けられない
国外出願で最も注意したいポイントのひとつが、受験できる入試時期の制限です。
上智大学大学院では、 9月入試、 2月入試、 7月入試の年3回の入試機会があります。
しかし、国外出願の場合に受験できるのは、 「9月入試」 または 「7月入試」 のみです。
つまり、春入学向けの「2月入試」は、国内出願者のみ対象となっています。
これは非常に重要なポイントです。
例えば、 「研究計画が間に合わなかったから2月入試にしよう」 と思っていても、国外出願区分だと受験できない場合があります。
そのため、海外から出願する方は、9月入試または7月入試に向けて、早めに準備を始める必要があります。
国外出願は準備期間に余裕が必要
国外出願では、日本国内出願よりも準備に時間がかかるケースが多くあります。
例えば、 英文証明書の取得、 翻訳書類の準備、 郵送期間、 ビザ関連の確認など、 想像以上に時間が必要になることがあります。
また、海外からの郵送は、国や時期によって到着日数が大きく変わる場合があります。
特に締切直前は危険です。
「発送したのに間に合わなかった」 という事態を避けるためにも、余裕を持ったスケジュール管理が重要になります。
大学院出願では研究計画書作成にも時間がかかるため、できれば出願開始前から準備を始めておくと安心です。
「留学生入試」がある専攻は限られている
外国籍の受験生からよくある質問のひとつが、 「留学生専用の入試枠はありますか?」 というものです。
しかし、上智大学大学院では、すべての研究科に「留学生入試」があるわけではありません。
現在、「留学生入試」という形式で実施されているのは、 グローバル・スタディーズ研究科の「国際関係論専攻」のみとなっています。
それ以外の専攻を受験する場合は、外国籍であっても、一般入試などへ出願する形になります。
そのため、 「外国籍だから留学生入試を受ける」 と考えるのではなく、 自分が志望する専攻にどの入試制度があるのかを確認することが大切です。
研究計画書では「なぜ日本で学ぶのか」も重要
外国籍の方や海外在住者が大学院受験をする場合、研究計画書や面接で、 「なぜ日本で学びたいのか」 を聞かれることがあります。
特に上智大学のように国際性を重視する大学院では、 「なぜその研究科なのか」 「なぜ日本で研究したいのか」 を具体的に説明できることが重要になります。
例えば、 「日本の教育制度を研究したい」 「日本企業の経営を分析したい」 「アジア地域研究を深めたい」 など、自分の研究テーマと日本で学ぶ理由を結びつけて説明できると説得力が増します。
また、研究テーマだけでなく、将来的にどのような形で学びを活かしたいのかまで考えられると、より良い研究計画につながります。
入試要項は必ず最新年度版を確認する
大学院入試では、年度ごとに制度や必要書類が変更されることがあります。
特に国外出願は、出願資格や郵送方法、必要書類などに細かい指定がある場合もあります。
そのため、過去年度の情報だけで判断せず、必ず最新の大学院入試要項を確認しましょう。
また、研究科によって試験内容や必要書類が異なるため、 「大学院入試要項(共通)」だけでなく、 「専攻別試験概要」 まで確認することが大切です。
まとめ|まずは自分の出願区分を正しく確認しよう
上智大学大学院では、居住地や在留資格によって「国内出願」と「国外出願」が分かれています。
特に「短期滞在」の扱いや、国外出願では2月入試が受験できない点は、重要な注意ポイントです。
また、「留学生入試」が実施される専攻は限られているため、自分の志望専攻がどの制度に対応しているのかも確認しておく必要があります。
大学院出願では、研究計画書作成や書類準備に時間がかかります。
まずは、自分がどの出願区分に該当するのかを整理し、余裕を持って受験計画を立てていきましょう。
※入試制度や出願条件は変更される場合があります。必ず公式サイトも確認してください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



