院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する
大学院入試対策ガイドをご覧いただきありがとうございます。

今回のテーマは
「東大院試の倍率と研究室の関係」です。


結論|倍率は研究科の平均であり、実態は研究室ごとに大きく異なる

東京大学大学院 の院試において、

公開されている倍率はあくまで

研究科単位の平均値です。

実際の難易度は、

どの研究室を志望するかによって大きく変わります。

つまり、

倍率だけでは難易度は判断できず、
研究室単位で考えることが不可欠です。


大学院入試は「研究室に入る試験」

学部入試とは異なり、

大学院入試は

特定の研究室に所属する前提で評価されます。

そのため、

・どの教員のもとで研究するか
・どのテーマを扱うか

が合否に直結します。

この構造が、

倍率と実態のズレを生み出しています。


研究室ごとに倍率が変わる理由

指導教員の影響力

著名な教授や研究実績の高い教員のもとには、

志願者が集中します。

その結果、

同じ研究科でも

特定の研究室だけ倍率が高くなることがあります。


研究テーマの人気

・AI
・データサイエンス
・先端科学

といった分野は志願者が多く、

倍率が上がりやすい傾向があります。

一方で、

専門性が高い分野やニッチな領域では、

志願者が少ないこともあります。


キャリアとの結びつき

・就職に強い
・企業との共同研究がある

といった研究室は人気が高くなります。

特に社会的ニーズの高い分野では、

志願者が集中しやすくなります。


研究室の雰囲気や指導スタイル

・指導が厳しいか
・自由度が高いか

といった情報も、志願者の選択に影響します。

口コミや先輩からの情報によって、

志願者が偏ることもあります。


実際に起きている倍率のズレ

例えば、

研究科全体の倍率が2倍だった場合でも、

実態は次のように分かれることがあります。

・人気研究室
 志願者が集中し、実質的に3〜4倍以上

・中間層の研究室
 平均的で2倍前後

・志願者が少ない研究室
 1倍台、場合によっては定員に近い

つまり、

公開されている倍率は平均値であり、
実際の競争状況を正確には表していません。


よくある失敗

この構造を理解していないと、

出願で大きなミスが起きます。


倍率だけで志望を決める

研究内容ではなく、

入りやすさで研究室を選ぶケースです。

この場合、

・研究テーマが合わない
・志望理由が弱くなる

といった問題が起き、

不合格につながります。


人気研究室に準備不足で挑む

知名度や興味だけで志望し、

十分な準備をしないまま受験するケースです。

人気研究室では、

完成度の高い受験者が集まるため、

準備不足は致命的になります。


研究室選びを軽視する

大学名だけで志望を決め、

研究室の検討が不十分なまま出願するケースです。

大学院入試では、

どの研究室に入るかが最も重要です。


本質|倍率ではなく適合性で決まる

東大院試で最も重要なのは、

倍率ではなく

研究室との適合性です。

具体的には、

・自分の研究テーマが教員の専門と一致しているか
・指導可能な内容か
・研究として成立しているか

が評価の中心になります。

人気研究室であっても、

適合性が高ければ合格の可能性はあります。

逆に、

倍率が低くても、

適合していなければ不合格になります。


戦略|研究室選びの考え方

倍率に惑わされないためには、

次の視点が重要です。


研究ベースで選ぶ

「入りやすいか」ではなく、

どの研究室で研究すべきかを基準に考えます。


教員の研究内容を確認する

論文や研究テーマを調べ、

自分の関心と一致しているかを確認します。


志望理由を具体化する

なぜその研究室なのかを、

明確に説明できる状態にすることが重要です。


まとめ|倍率の正体は研究室人気の偏り

東大院試の倍率は、

研究室ごとの人気の偏りによって形成されています。

そのため、

・倍率は平均値に過ぎない
・実際の難易度は研究室ごとに異なる

という理解が必要です。

大学院入試は、

大学に入る試験ではなく、

研究室に入る試験です。

倍率という数字に惑わされるのではなく、
研究内容と研究室の適合性に向き合うことが、合格への最短ルートになります。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。