現代社会では、「グローバル化」という言葉を耳にする機会が増えています。

しかし、グローバル化とは単に海外とつながることだけではありません。

気候変動、 国際紛争、 経済格差、 移民問題、 感染症、 エネルギー問題など、 世界には国境を越えた課題が数多く存在しています。

そして、こうした問題は一国だけで解決できるものではありません。

そのため、現代社会では「世界全体を理解し、多角的に課題へ向き合える人材」が求められるようになっています。

上智大学大学院の「グローバル・スタディーズ研究科」は、まさにそうした時代に対応するための研究科です。

今回は、グローバル社会を多面的に学ぶことができる4つの専攻について、その特徴や魅力を整理していきます。


「グローバル社会」を多角的に理解する研究科

グローバル・スタディーズ研究科の特徴は、「世界を総合的に理解する力」を重視している点です。

国際問題というと、 政治や経済だけをイメージする方もいるかもしれません。

しかし実際には、 文化、 歴史、 宗教、 地域社会、 国際協力など、 多くの要素が複雑に関係しています。

例えば、ある地域で紛争が起きた場合、その背景には歴史問題、宗教対立、経済格差、資源問題など、さまざまな要因が存在します。

そのため、グローバル社会を理解するには、一つの視点だけでは不十分です。

グローバル・スタディーズ研究科では、複数の視点を横断しながら、現代世界を深く読み解く力を養うことができます。


「国際関係論専攻」で世界の構造を学ぶ

国際関係論専攻では、国際社会の仕組みや世界政治について研究を行います。

例えば、 外交、 安全保障、 国際経済、 国際法、 国際機関など、 国と国との関係を多角的に分析していきます。

また、この専攻では「グローバル化」という大きな視点を持ちながら研究を進めることが重視されています。

単にニュースを追うだけではなく、 「なぜその問題が起きているのか」 「世界全体の中でどう位置づけられるのか」 を考える力を養うことができます。

将来的に、 国際機関、 外交関連、 シンクタンク、 グローバル企業などを目指す方にとっても魅力的な専攻です。


「地域研究専攻」で現地理解を深める

グローバル社会を理解するためには、「地域への深い理解」も欠かせません。

地域研究専攻では、 アジア、 中東、 アフリカ、 ヨーロッパ、 ラテンアメリカなど、 各地域について専門的に学ぶことができます。

例えば、 その地域の歴史、 文化、 政治、 宗教、 経済などを幅広く研究し、現地社会への理解を深めていきます。

また、フィールドワークが重視されている点も特徴です。

実際に地域社会へ触れることで、教科書だけでは見えない現実を学ぶことができます。

近年では、 「地域理解のないグローバル論」 は通用しにくくなっています。

だからこそ、地域研究の視点は国際社会を考える上で非常に重要です。


すべて英語で学ぶ「グローバル社会専攻」

グローバル社会専攻は、カリキュラムがすべて英語で行われる点が大きな特徴です。

この専攻では、 世界規模で影響を与える社会問題や、その歴史的背景について研究を行います。

英語で授業や議論が行われるため、専門知識だけでなく、国際的なコミュニケーション力も養いやすい環境です。

また、留学生と学ぶ機会も多く、多様な価値観に触れられる点も魅力です。

「英語を学ぶ」 ではなく、 「英語で専門分野を学ぶ」 経験は、将来的に国際社会で働くうえでも大きな強みになります。

海外大学院進学や国際機関への関心がある方にも相性の良い専攻と言えるでしょう。


「国際協力学専攻」で社会課題解決を考える

国際協力学専攻では、 国際協力や開発支援について実践的に学ぶことができます。

例えば、 貧困問題、 教育支援、 環境問題、 人道支援、 地域開発など、 世界各地の社会課題にどう向き合うかを考えていきます。

また、この専攻では、 国際機関、 NGO、 政府、 企業など、 さまざまな立場から国際協力を考える視点も重視されています。

現代の国際協力は、単純な「援助」だけではありません。

経済、 政治、 文化、 環境など、 複数の要素が複雑に関わっています。

そのため、実践的な問題解決能力が求められる分野でもあります。


「英語力」だけでは足りない時代へ

グローバル人材というと、「英語ができる人」というイメージを持つ方もいるかもしれません。

しかし現在では、単に英語を話せるだけでは十分ではありません。

重要なのは、 「世界の課題をどう理解するか」 「異なる文化や価値観をどう理解するか」 という視点です。

例えば、 同じ国際問題でも、 地域や立場によって見え方は大きく変わります。

そのため、グローバル社会では「多角的に考える力」が非常に重要になります。

グローバル・スタディーズ研究科では、こうした複眼的な視点を養える点が大きな魅力です。


研究計画書では「なぜその地域・テーマなのか」が重要

この研究科を受験する際には、 「なぜそのテーマを研究したいのか」 を具体的に整理することが重要です。

例えば、 「国際問題に興味があります」 だけでは抽象的になりやすいです。

そのため、 「中東地域の政治変動を研究したい」 「国際協力と教育政策を分析したい」 「移民問題と地域社会の関係を研究したい」 など、自分の問題意識を具体化する必要があります。

また、なぜ上智大学のその専攻で学びたいのかまで説明できると、研究計画書に説得力が出やすくなります。


まとめ|グローバル社会を多面的に理解する力を養う

上智大学大学院 グローバル・スタディーズ研究科は、 国際関係論、 地域研究、 グローバル社会、 国際協力学など、 多様な視点から現代世界を学べる研究科です。

世界規模の課題が増える現代では、「一つの専門だけ」で問題を理解することが難しくなっています。

だからこそ、地域理解とグローバル視点の両方を持ちながら、多角的に社会を分析できる力が重要になります。

「国際社会で活躍したい」 「世界規模の課題に向き合いたい」 「多文化理解を深めたい」 と考えている方は、ぜひ上智大学大学院 グローバル・スタディーズ研究科を検討してみてください。

※研究内容や入試制度は変更される場合があります。必ず公式サイトも確認してください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。