大学院入試(院試)のプレゼンで、自己紹介や自己PRのパートをどう話すか悩む人は少なくありません。

このとき意識したいのは、過去の実績を並べること自体が目的ではないということです。

「〇〇をしてきました」
「△△の経験があります」

もちろん、これまでの経験は大切です。
ただ、それを事実として並べるだけでは、聞き手には価値が伝わりきりません。

自己PRで本当に大切なのは、その経験を通して身につけた力を、今後どのように研究や学びに活かせるのかを示すことです。


1. 実績は「できごと」ではなく「力」に言い換える

自己PRでありがちなのが、実績をそのまま紹介して終わってしまうことです。

例えば、

「学会で発表しました」
「部活動を3年間続けました」

という表現だけでは、経験の中身が十分に伝わりません。

大切なのは、その経験を通じて何ができるようになったのかを言葉にすることです。

例えば次のように言い換えることができます。

  • 学会発表の経験 → 複雑な内容を整理し、相手に分かりやすく伝える力
  • 継続的な活動の経験 → 困難があっても粘り強く取り組む力
  • チームでの活動経験 → 周囲と協力しながら課題を進める力

このように、実績を再現可能な力として伝えることで、自己PRはぐっと説得力を持ちます。


2. その力が研究にどう活きるかをつなげる

院試の自己PRでは、能力を伝えるだけで終わらせず、それが研究計画や大学院での学びにどうつながるのかまで示すことが重要です。

例えば、

「先行研究を読み込み、論点を整理してきた経験があるため、研究テーマに対して粘り強く向き合うことができます」

あるいは、

「現場で課題を見てきた経験があるため、研究を机上の議論だけで終わらせず、実践との接点を意識して進められます」

というように、過去の経験 → 身についた力 → 研究での活用という流れを作ることが大切です。

このつながりが見えると、聞き手は「この人が大学院で学ぶ意味」を理解しやすくなります。


3. 自己PRの結びは「未来」で終える

自己PRは、過去を振り返るだけで終わらせないことが大切です。

最後は必ず、これからどう貢献したいのかへつなげましょう。

例えば、

「これまで培ってきた分析力を活かし、大学院では〇〇の課題を深く研究したいと考えています」
「現場で得た視点を活かし、理論と実践を結びつける研究に取り組みたいです」

このように未来へ向かう一言があることで、自己PRは単なる経歴紹介ではなく、大学院での成長可能性を伝えるメッセージになります。


まとめ:自己PRは「過去の説明」ではなく「未来の予告」

大学院入試のプレゼンにおける自己PRは、過去の実績を誇る場ではありません。

大切なのは、

・どんな経験をしてきたか
・そこからどんな力を得たか
・その力を大学院でどう活かしたいか

を一つの流れで伝えることです。

自己PRが未来につながったとき、聞き手には
「この人は大学院でさらに伸びそうだ」
という印象が残ります。

まずは自分の経験を書き出し、
「この経験は、どんな力に言い換えられるか」を整理するところから始めてみてください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。