大学院入試の小論文や作文で、書き終えたあとに文字数を確認して、

「あと少し足りない……」
「少しオーバーしてしまった……」

と気づくことは珍しくありません。

こうした場面でも慌てる必要はありません。
内容を大きく変えずに、言い回しを調整することで、文字数は十分に整えることができます。

ここでは、±100字程度の調整に役立つ加筆と削減のコツをご紹介します。

1. 文字数が足りないときの広げ方

文字数が足りない場合は、抽象的な表現に具体性を加えることで自然に文章が広がります。

① 言い換えを添える

「コミュニケーション能力が重要だ。」
→「コミュニケーション能力が重要だ。つまり、相手の意図を理解し、円滑な関係を築く力が求められている。」

同じ内容を補足することで、意味を保ったまま文章が充実します。

② 表現を少し具体的にする

「考えた」→「深く考えた」
「影響がある」→「大きな影響がある」

適度な修飾語を加えることで、内容がより伝わりやすくなります。

③ 略語を正式な表現にする

「スマホ」→「スマートフォン」
「コンビニ」→「コンビニエンスストア」
「部活」→「部活動」

正式な表現を用いることで、文章の格調も整います。

2. 文字数が多いときの整え方

文字数がオーバーしそうなときは、意味を保ちながら簡潔に整えます。

① 冗長な語尾を簡潔にする

「重要であると考える。」→「重要だ。」
「理解することができる。」→「理解できる。」

語尾を整えるだけで、読みやすさも向上します。

② 不要な接続語を見直す

「そして」「それから」などは、削っても意味が通じる場合があります。

③ 重複表現を整理する

「それぞれの国ごとに」→「各国で」

簡潔な表現に置き換えることで、文章が引き締まります。

まとめ:言い回しの調整で整えられる

文章は固定されたものではなく、表現の工夫によって柔軟に整えることができます。

不足しているときは具体性を加え、
多すぎるときは簡潔に整える。

この調整力を身につけておくことで、本番でも落ち着いて答案を仕上げることができます。

最後の見直しの時間を活用しながら、読みやすく整った文章へ仕上げていきましょう。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。