作文の最後を、どのように締めくくっていますか。

「良い経験になりました。」
「これからも頑張りたいと思います。」

これらは間違いではありませんが、あと一歩踏み込むことで、読み手に強い印象を残す文章になります。

評価される文章は、
個人的な体験から、普遍的な学びへとつながっているという特徴があります。

自分の経験を、これからの学びや研究につながる意味として整理することが大切です。

1. 「具体」から「学び」へつなげる

作文は大きく2つの要素で構成されます。

  • 前半:具体的な体験や出来事
  • 後半:そこから得た学びや気づき

例えば、

「準備不足で発表がうまくいかなかった」
→ 「この経験から、事前準備の重要性と責任感の大切さを学んだ」

このように、一つの体験から得た学びを言葉にすることで、経験の意味がより明確になります。

2. 学びを「未来」へつなげる

過去の出来事を振り返るだけで終わらせず、
その経験が今後どのように活きるのかを示しましょう。

例:

「この経験を通して、相手の立場を想像する大切さを学んだ。今後はこの視点を大切にしながら、研究活動においても多角的な視点から課題に向き合っていきたい。」

過去の経験と未来の行動がつながることで、読み手はあなたの成長の方向性を具体的にイメージできます。

3. 冒頭のテーマを結びで言い換える

文章の完成度を高める方法として、冒頭で提示したテーマやキーワードを、結びで改めて言い換える方法があります。

例:

冒頭:
「私にとって『強さ』とは何かを考える経験となった。」

結び:
「この経験を通して、私にとっての『強さ』とは、困難に向き合い続ける姿勢であると理解した。」

最初と最後がつながることで、文章全体にまとまりが生まれます。

まとめ:経験を学びへと言葉にする

作文の締めくくりは、出来事の感想で終わるのではなく、
そこから得た学びと、これからの姿勢を示す場面です。

特別な言葉を使う必要はありません。
自分の経験を振り返り、「何を学び、今後どう活かしたいか」を丁寧に言葉にしてみてください。

その一文が、あなたの成長の方向性と学ぶ意欲を、読み手にしっかり伝えてくれます。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。