作文を書いていると、つい使いたくなる言葉があります。
「すごかった」「楽しかった」「悲しかった」「感動した」
これらは間違いではありませんが、少しだけ言葉を補うことで、読み手に伝わる印象はぐっと深まります。
読み手の心に残る文章は、感情を説明するのではなく、
その場の様子や身体の反応を通して感情が伝わるように書かれています。
この考え方は、文章表現の世界で
“Show, Don’t Tell(語るのではなく、見せる)”
と呼ばれています。
1. 形容詞を「情景」に置き換える
感情を表す言葉を、そのときの様子に置き換えてみましょう。
例:
「緊張した」
→ 心臓の鼓動が早まり、手のひらにじんわり汗がにじんだ。
「悲しかった」
→ 足元の床の模様を見つめたまま、しばらく顔を上げられなかった。
「うれしかった」
→ 思わず口元が緩み、何度も結果の画面を見返してしまった。
感情語を使わなくても、情景を通して気持ちが自然に伝わります。
2. 五感を意識すると描写が豊かになる
描写を具体的にするためには、五感を意識してみましょう。
- 視覚:色、明るさ、風景
- 聴覚:音の大きさ、静けさ、周囲の声
- 触覚:温度、手触り、空気の感触
- 嗅覚:におい、空気の変化
例えば、
「暑い夏の日」ではなく、
「アスファルトの熱気が足元から立ち上り、遠くでセミの声が響いていた午後」
と表現すると、読み手はその場の空気を想像できます。
3. 具体的な言葉がリアリティを生む
抽象的な言葉よりも、具体的な言葉を選ぶことで情景がはっきりします。
「花が咲いていた」 → 「ヒマワリが咲いていた」
「飲み物を飲んだ」 → 「冷えた麦茶を一口飲んだ」
具体的な言葉を添えるだけで、場面のイメージが鮮明になります。
まとめ:読み手が情景を思い描ける文章へ
作文は、出来事を説明するだけでなく、
その場の空気や感情の動きを読み手と共有するためのものです。
感情を一言で表す代わりに、見えた景色や身体の反応を少し添えてみてください。
それだけで文章はぐっと具体的になり、読み手に伝わりやすくなります。
日常の出来事を思い出しながら、「何が見えたか」「どんな音がしたか」を意識して書くことが、表現力を高める第一歩になります。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


