「作文のネタが思い浮かばない……」
そう感じる方の多くは、テーマのハードルを高く設定しすぎています。

「全国大会に出場した」
「海外ボランティアに参加した」

こうした大きな経験でなければ書けない、と考えていませんか。

しかし大学院入試で読み手が知りたいのは、出来事の規模ではなく、
あなたが何に気づき、どう考えたのかという視点です。

合格につながる作文の素材は、もっと身近なところにあります。

1. 日常の経験こそ、あなたらしさが表れる

評価されるのは「何をしたか」ではなく、
そこから何を感じ取ったかです。

例:
「文化祭の運営に関わった経験」でも、

・人の意見が通らず戸惑ったこと
・裏方の作業の大切さに気づいたこと
・協力の意味を実感した瞬間

など、小さな気づきに目を向けることで、経験の意味がより深く伝わります。

日常の出来事の中にある学びを言葉にすることが、あなたの思考の深さを示します。

2. うまくいかなかった経験も価値になる

順調な成功体験だけである必要はありません。
むしろ、悩んだ経験や試行錯誤の過程には、その人らしさが表れます。

例えば、

  • 思うように成果が出ず工夫を重ねた経験
  • 人間関係の難しさを学んだ出来事
  • 自分の弱さと向き合った体験

こうした経験から何を学んだかを示すことで、誠実さや成長力が伝わります。

3. 身近な世界に目を向ける

大きな社会問題を語る必要はありません。
まずは、自分の身の回りの出来事に目を向けてみてください。

家族との会話、通学路の風景、アルバイト先での出来事。
その中で感じた違和感や気づきが、あなた独自の視点を生みます。

身近な経験を丁寧に振り返ることで、他の誰にも書けない内容になります。

まとめ:小さな気づきが、あなたの強みになる

特別な体験が必要なわけではありません。
日常の中で感じた小さな疑問や発見を、丁寧に言葉にすることが大切です。

「何が起きたか」よりも、「そこから何を学んだか」。
その視点が伝わる文章は、読み手にあなたの思考力と誠実さを届けます。

自分の経験を静かに振り返りながら、あなたらしい気づきを言葉にしてみてください。
その一歩が、大学院での学びへとつながっていきます。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。