図表問題において、採点官が真っ先に見るポイント。
それは、あなたが「事実(Fact)」と「意見(Opinion)」を区別できているかです。
事実:グラフの数値が示していること(客観)。誰が見ても同じ。
意見:その数値を見て、あなたが考えたこと(主観)。人によって違う。
両者を混同すると、論理構造が不明確になってしまいます。
1. 悪い記述例(混合型)
「図1を見ると、若者の読書時間が減っていて残念だ。スマホのせいで本を読まなくなったのだろう。」
これの何がダメかわかりますか?
「残念だ」という感情はグラフには書いてありません。
「スマホのせい」という原因も、グラフ(読書時間の推移)だけでは断定できません。
分析の段階で主観が入ると、論理が歪んでしまいます。
2. 正しい記述手順(分離型)
合格する答案は、必ず以下の2ステップで書かれています。
ステップ1:事実の提示(分析)
「図1によれば、2010年から2020年にかけて、10代の読書時間は平均45分から30分へと、約3割減少している。」
(ここでは淡々と数値を読み上げるだけ。感情はゼロ。)
ステップ2:意見の提示(考察)
「この背景には、スマートフォンの普及による可処分時間の奪い合いがあると考えられる。」
(ここで初めて、自分の知識や仮説を投入する。)
3. 段落を分ける
最も安全な方法は、段落を物理的に分けることです。
第1段落:「図表の読み取り」に徹する。(私はちゃんとデータを見ていますよ、というアピール)
第2段落以降:「その原因や対策」を論じる。
この構成を守るだけで、「客観的な分析ができる」という評価が得られます。
グラフを見ていきなり感想を書きそうになったら、深呼吸して
「まずは数字だけを実況中継しよう」
と自分に言い聞かせてください。
まとめ:主観は後出し
探偵が現場検証(事実確認)をする前に、犯人を決めつけたら(意見)、それは迷探偵です。
まずはデータを冷静に観察し、事実を確定させる。
あなたの熱い意見を語るのは、その後で十分です。
志樹舎
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



