「賛成か反対か、あなたの意見を述べよ」
この設問を見た瞬間、多くの受験生が真面目に悩みます。
「うーん、本当は反対だけど、世間的には賛成の方がいいのかな……」
採点官が評価するのは、「本音」ではなく根拠です。
小論文試験は、あなたの性格診断テストではなく、論理的構成力のテストだからです。
合格する人がやっているのは、「本音」ではなく「勝てるポジション」選びです。
1. 「材料が多い方」が正義
賛成か反対かを選ぶ基準はたった一つ。
「理由(ネタ)が3つ以上思いつく方」です。
例えば、「中学生のスマホ利用を制限すべきか?」というテーマ。
本音: 「制限なんてされたくない(反対)」
書きやすさ: 「賛成」の方が、学力低下、SNSトラブル、睡眠不足など、教科書的な理由を挙げやすい。
この場合、迷わず「賛成」で書いてください。
本音で書いて理由が思いつかず、スカスカの文章になるより、心にもないことでも理由が充実していて説得力がある文章の方が、圧倒的に高得点になります。
2. 「嘘」をついてもいいのか?
「嘘を書いたら見抜かれませんか?」と心配する人がいますが、見抜かれません。
採点官が見ているのは「その人が本当にそう思っているか」ではなく、「その主張に論理的な整合性があるか」だけです。
むしろ、感情的になりやすい「本音」よりも、一歩引いて冷静に書ける「建前(嘘)」の方が、論理が崩れにくいというメリットさえあります。
試験時間中は、自分を「その意見の代弁者(弁護士)」だと思って、役になりきってください。
3. マイノリティ(少数派)意見はリスクが高い
「あえて少数派の意見を書いて目立とう」とするのは危険です。
常識と逆行する意見を納得させるには、並外れた論証力が必要だからです。
限られた時間と文字数で書き切るなら、「常識的で、多数派の意見」に乗っかるのが最も安全(ローリスク)です。
「つまらない意見だ」と思われる心配はありません。「常識的な判断ができる人材だ」と評価されるだけです。
まとめ:ドライに割り切れ
試験は、あなたの思想信条を問う場ではありません。
「どっちが書きやすいか?」
その一点だけで、開始1分以内にポジションを決めてください。
決めたら最後、迷わずそのポジションを演じ切ること。
それが合格への演技力です。
志樹舎
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



