関西大学大学院 心理学研究科、心理学専攻と心理臨床学専攻の違い

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今回のテーマは「関西大学大学院 心理学研究科、心理学専攻と心理臨床学専攻の違い」です。

関西大学大学院の心理学研究科には、心理学専攻と心理臨床学専攻があります。どちらも心理学を学ぶ専攻ですが、研究の方向性や将来の進路、入試区分、教員への相談方法などに違いがあります。

「心理学を研究したいのか」「心理支援の専門職を目指したいのか」によって、選ぶ専攻は大きく変わります。まずは2つの専攻の特徴を理解したうえで、自分の研究テーマや将来像に合った進路を考えていきましょう。


心理学専攻は心理現象そのものを研究する

心理学専攻では、実験心理学、認知心理学、社会心理学など、心理学の幅広い領域を研究対象とします。人がどのように考えるのか、どのように判断するのか、人と人との関係によって行動がどう変化するのかなど、心理現象を研究によって明らかにしていくことが中心になります。

そのため、心理学専攻を目指す場合は、「心理学に興味がある」というだけではなく、自分がどの領域のどのような現象に関心を持っているのかを具体的にすることが重要です。

例えば認知心理学を研究したいのであれば、記憶、注意、知覚、意思決定など、さらに対象を絞っていきます。社会心理学であれば、対人関係、集団行動、SNS上のコミュニケーションなど、自分が研究したい現象を明確にしていきましょう。


心理臨床学専攻は心理支援の専門職を目指す人が中心

心理臨床学専攻は、臨床心理士や公認心理師など、心理支援に関わる専門職を目指す方にとって重要な選択肢です。心理学の知識を学ぶだけではなく、臨床現場を意識した学びや実習も関わってきます。

そのため、「心理学を研究したい」という目的だけでなく、「将来どのような立場で人を支援したいのか」まで考えて専攻を選ぶ必要があります。

心理臨床学専攻の博士課程前期課程では、10月募集において一般入学試験のみが実施されるなど、心理学専攻とは入試区分が異なる場合があります。同じ心理学研究科だから同じ入試方式で受験できると思い込まず、自分が志望する専攻の募集要項を確認してください。


心理臨床学専攻では教員への個別連絡に注意する

心理臨床学専攻では、演習担当教員に対するメールや手紙などによる個別相談には対応していません。この点は、大学院受験でよく行われる指導希望教員への事前連絡を考えている方にとって、特に注意したいポイントです。

教員に相談したい場合は、大学院Web相談会や進学説明会など、大学側が用意している機会を利用します。自分の判断で教員へ直接連絡するのではなく、必ず案内されている方法を確認しましょう。

進学説明会は事前申込制となっている場合があり、本学の学生のみを対象とする回もあります。参加したい方は開催日だけでなく、対象者と申込期限まで確認しておくことが大切です。


心理学専攻は研究テーマと教員探しを並行して進める

心理学専攻を志望する場合は、自分の研究領域を絞りながら、その分野を専門とする教員を調べていきます。教員紹介ページの専門分野だけではなく、最近の論文や研究テーマまで確認すると、自分が考えている研究との相性を判断しやすくなります。

例えば実験心理学であれば、どのような条件を設定し、何を測定するのかという実験計画が重要になります。社会心理学でアンケート調査を行うのであれば、誰を対象に何を調査するのか、どのような方法で分析するのかまで考える必要があります。

研究計画書を書く前に、自分のテーマ、研究対象、研究方法を短く整理し、それに近い研究を行っている教員を探すところから始めると準備を進めやすくなります。


入試日程は専攻と入試区分をセットで確認する

2027年度春学期入学の10月募集では、出願登録期間が2026年8月21日から9月4日、試験日は2026年10月11日です。2月募集では、出願登録期間が2026年12月18日から2027年1月8日、試験日は2027年2月20日となっています。

ただし、日程だけを確認して安心するのではなく、自分が志望する心理学専攻または心理臨床学専攻で、どの入試区分が実施されているのかも合わせて確認してください。

10月募集を目指すのであれば、8月21日の出願開始より前に専攻を決め、研究テーマや必要書類の準備を進めておきたいところです。出願後は10月11日の試験に向け、募集要項で示されている試験内容に合わせて対策を進めます。


資格を目指すなら入学後の要件まで確認する

心理臨床学専攻を検討している方の中には、公認心理師や臨床心理士の資格取得を目標としている方も多いでしょう。その場合は、「心理臨床学専攻に入学すること」だけを目標にするのではなく、資格取得までの流れを確認する必要があります。

資格によっては、大学院で特定の科目を履修したり、実習を経験したりすることが求められます。また、大学院入学以前の学部での履修状況が関係する場合もあります。

自分が目指す資格について、どのような受験資格や履修要件があるのかを確認し、心理臨床学専攻のカリキュラムや実習内容と照らし合わせておきましょう。


心理臨床学専攻では実習についても確認する

心理臨床学専攻では、大学院での学びの中に実習の機会が含まれています。心理支援の専門職を目指すのであれば、講義だけでなく、実際の臨床現場に関わる学びが重要になります。

進学を考える際には、どのような実習があるのか、大学院生活の中で実習がどのように位置づけられているのかについても確認しておきましょう。

実習先や具体的な内容について知りたい場合は、最新の公式情報や進学説明会で確認します。仕事を続けながら進学する社会人であれば、実習と仕事を両立できるかという視点も忘れずに持っておきたいところです。


研究法と統計の基礎を復習しておく

心理学研究では、実験やアンケートなどで集めたデータを統計的に分析することがあります。そのため、心理学専攻、心理臨床学専攻のどちらを目指す場合でも、研究法や統計の基礎を見直しておくと役立ちます。

学部時代に統計を学んだものの忘れてしまった方は、平均や標準偏差、相関、検定など、基本的な内容から復習してみましょう。研究計画書を作る際にも、「どのようなデータを集めるのか」「どのように分析するのか」を考えやすくなります。

高度な分析方法を無理に研究計画書へ入れる必要はありません。自分の研究目的に合った方法を選び、その方法をなぜ使うのか説明できることが大切です。


研究テーマは「心理学」からもう一段階絞り込む

心理学は、発達、認知、社会、臨床など非常に幅広い学問です。研究計画書を作るときには、「人の心を研究したい」「子どもの心理に興味がある」という段階から、具体的な研究課題へ絞り込んでいきましょう。

これまで授業や卒業論文で扱ったテーマ、仕事や実習の中で疑問に感じたこと、日常生活で気になっている心理現象などを書き出してみると、自分の関心を整理しやすくなります。

そこから関連する論文を読み、すでに何が分かっているのかを確認すると、「自分は何を新たに調べたいのか」が少しずつ見えてきます。


まずは将来像から専攻を考えてみよう

心理学専攻と心理臨床学専攻のどちらに進むか迷ったら、まず「大学院修了後に何をしたいのか」を考えてみましょう。心理学の研究を深めたいのか、心理支援の専門職として働きたいのかによって、大学院で必要となる学びも変わってきます。

そのうえで、それぞれの専攻の教員、研究分野、入試区分、資格との関係、実習内容を確認します。心理臨床学専攻を考えている方は、参加できる進学説明会やWeb相談会の日程も早めに調べておきましょう。

まずは自分の研究したいことと将来目指したい進路を100〜200字程度で書き出し、心理学専攻と心理臨床学専攻のどちらに近いのかを整理するところから始めてみてください。


※専攻ごとの入試区分、入試日程、出願期間、試験内容、必要書類、資格取得に関する要件、実習内容、説明会や相談方法などは変更される場合があります。出願を検討している方は、必ず関西大学大学院の公式サイトおよび対象年度の最新の募集要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。