
関西大学大学院入試の口述試験、研究計画書との一貫性をどう作るか
院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは「関西大学大学院入試の口述試験、研究計画書との一貫性をどう作るか」です。
大学院入試では、筆記試験に加えて口述試験が行われる場合があります。口述試験はいわゆる面接にあたる試験ですが、単に志望理由を答えるだけではありません。提出した研究計画書について質問され、自分が考えている研究をどこまで理解しているか、自分の言葉で説明できるかが確認されることがあります。
この記事では、口述試験に向けて何を準備すればよいのか、研究計画書と回答内容の一貫性を保つためにどこを確認すればよいのかを具体的に整理します。
まずは自分が受ける試験の構成を確認する
関西大学大学院では、研究科や入試種別によって試験内容が異なります。専門科目などの筆記試験と口述試験の両方が課される場合もあれば、口述試験を中心に選考が行われる場合もあります。
また、同じ研究科でも、学内進学試験、一般入学試験、外国人留学生入学試験、社会人入学試験によって試験内容が異なることがあります。そのため、「大学院入試では面接があるらしい」といった大まかな情報だけで準備を始めないことが大切です。
まず対象年度の学生募集要項を確認し、自分が受験する入試区分について、筆記試験の有無、口述試験の有無、提出書類を正確に把握しましょう。
口述試験は研究計画書を読み直すところから始める
口述試験対策で最初に行いたいのは、新しい回答を作ることではなく、提出した研究計画書をもう一度丁寧に読むことです。試験官は研究計画書を見ながら質問する可能性があるため、そこに書いた内容を説明できなければ、一貫性のない印象になってしまいます。
特に確認しておきたいのは、研究テーマ、問題意識、研究目的、先行研究、研究方法です。「なぜこのテーマなのか」「何を明らかにしたいのか」「どのように調べるのか」を、それぞれ短く説明できるようにしておきましょう。
研究計画書を暗記する必要はありません。むしろ文章をそのまま覚えるより、内容を理解して、自分の言葉に置き換えて話せる状態を目指すことが大切です。
よく聞かれる内容を研究計画書と結びつける
口述試験では、研究テーマを選んだ理由、これまでの学びや経験、先行研究の理解、大学院での研究方法、志望理由、修了後の進路などについて聞かれることがあります。
ここで重要なのは、一つひとつの質問に別々の答えを用意するのではなく、研究計画書を中心につなげて考えることです。例えば、仕事上の経験から研究テーマを決めたのであれば、その経験が問題意識につながり、その問題意識から研究目的が生まれ、大学院で研究したいという流れになります。
このつながりを説明できるようにすると、「志望理由ではAと言っているのに、研究計画書ではBを重視している」といったずれを防ぎやすくなります。
研究テーマを1分程度で説明できるようにする
研究計画について聞かれたとき、最初から長く説明すると、話の中心が分かりにくくなることがあります。まずは自分の研究を1分程度で説明する練習をしてみましょう。
例えば、「私は○○という課題に関心があり、○○を対象として、○○という方法でその要因を明らかにしたいと考えています」という形にすると、研究の全体像を伝えやすくなります。
その後、「なぜその対象なのですか」「なぜその方法なのですか」と質問されたら詳しく説明します。最初の回答を短くまとめ、質問に応じて内容を深める練習をしておくと、本番でも落ち着いて答えやすくなります。
「なぜ関西大学大学院なのか」も研究内容から考える
志望理由を聞かれたときに、「有名な大学だから」「興味のある授業があるから」といった説明だけでは、研究計画書とのつながりが弱くなります。
自分が研究したいテーマと、志望研究科で学べる内容や教員の研究分野がどのようにつながっているのかを整理しておきましょう。指導を希望する教員がいる場合は、その教員の論文や研究テーマも確認しておくと、自分がなぜその環境を希望するのか説明しやすくなります。
ただし、教員への事前連絡の方法は研究科によって異なります。例えば心理臨床学専攻のように、演習担当教員への個別連絡には対応せず、進学説明会や大学院Web相談会などで相談を受け付けている場合もあります。必ず志望研究科の案内を確認してください。
先行研究について説明できる状態にする
研究計画書に先行研究を書いていても、論文の内容をほとんど説明できない状態では、質問されたときに困ってしまいます。提出前に引用した論文や参考にした研究については、もう一度確認しておきましょう。
すべてを細かく暗記する必要はありませんが、「この研究では何が明らかになっているのか」「自分の研究とは何が違うのか」を説明できるようにしておくことが重要です。
特に、自分の研究の必要性を説明するために使った先行研究は重点的に見直します。「これまでの研究ではここまでは分かっているが、この点はまだ十分に検討されていないため、自分はそこを調べたい」という形で説明できると、研究計画全体の流れも伝わりやすくなります。
研究方法について「なぜその方法なのか」を考える
口述試験では、研究方法について質問されることもあります。研究計画書に「アンケートを行う」「インタビューを行う」と書くだけではなく、なぜその方法を選ぶのかを説明できるようにしておきましょう。
例えばアンケートを使うのであれば、どのような人を対象にしたいのか、どのような情報を集めたいのかを考えます。インタビューであれば、誰に何を聞くことで研究目的に近づけるのかを整理します。
質問されたときに細部まで決まっていない部分があっても構いませんが、「入学後に先行研究をさらに調べながら検討したい」と説明できるようにしておくと、現在考えている範囲と今後検討する範囲を分けて話しやすくなります。
大学院Web相談会を説明練習にも活用する
関西大学大学院では、研究科によって大学院Web相談会などの相談機会があります。こうした機会は、入試情報を聞くだけでなく、自分の研究テーマを第三者に説明してみる場としても活用できます。
自分では分かりやすく説明しているつもりでも、「対象は誰ですか」「具体的に何を調べるのですか」と聞き返されることがあります。その部分は、口述試験でも説明が不足しやすいポイントだと考えられます。
相談会を利用する場合は、研究テーマを100〜200字程度にまとめ、確認したい質問を2〜3個準備しておくと、短い時間でも効率よく相談できます。
筆記試験がある場合は専門知識の復習も進める
研究科や入試区分によっては、口述試験だけでなく専門科目などの筆記試験が課されます。その場合、面接練習だけに時間を使うのではなく、専門分野の基礎知識も並行して復習する必要があります。
例えば法学研究科など、専門科目の筆記試験がある入試を受験する場合は、学部時代の教科書やノートを見直し、主要な論点を自分の言葉で説明できる状態にしておきましょう。
専門知識の復習は筆記試験だけのためではありません。口述試験で研究テーマに関連する基本的な内容を聞かれた際にも、知識の土台があることで落ち着いて考えやすくなります。
過去の入学試験問題も確認しておく
関西大学大学院では、著作権上の理由などで公開されていない年度を除き、過去の入学試験問題を千里山キャンパスの入試センターなどで閲覧できる場合があります。
口述試験で実際にどのような質問が行われたかまでは分からなくても、筆記試験がある研究科では、どの程度の専門知識が求められているのかを把握する材料になります。
閲覧方法や対象となる年度、事前連絡の必要性などは変更される可能性があるため、利用する場合はあらかじめ関西大学大学院の公式案内を確認してください。
答えを丸暗記せず、声に出して練習する
口述試験対策では、想定質問と回答を書いただけで満足しないことが大切です。実際に声に出してみると、文章では自然だった回答が長すぎたり、同じ言葉を何度も使っていたりすることに気づきます。
スマートフォンで録音し、「結論から話せているか」「1つの回答が長くなりすぎていないか」「専門用語ばかりになっていないか」を確認する方法もあります。
また、回答を一字一句暗記すると、少し違う聞き方をされたときに対応しにくくなります。要点だけを覚え、質問に合わせて自分の言葉で説明できるように練習しましょう。
分からない質問には無理に答えを作らない
口述試験では、準備していなかった質問をされることもあります。そのとき、知識がないのに分かったふりをすると、説明の矛盾につながる可能性があります。
分からないことは、「現時点では十分に調べられていません」と認めたうえで、「今後、○○の観点から調べたいと考えています」と、自分がどう向き合うかを説明する方法があります。
口述試験は、すべての質問に完璧な答えを返す場ではありません。分からないことにも落ち着いて対応し、自分が理解している範囲を正確に伝えることを意識しましょう。
最後に研究計画書から想定質問を10個作ってみよう
口述試験の準備を始めるなら、まず提出予定、または提出済みの研究計画書を読み、質問されそうな部分に印を付けてみてください。
「なぜこのテーマなのか」「なぜこの対象なのか」「先行研究では何が分かっているのか」「なぜこの研究方法なのか」「なぜ関西大学大学院なのか」「修了後に何をしたいのか」など、最低10個程度の想定質問を作り、それぞれ1分以内で答える練習をします。
そのうえで、研究テーマ、志望理由、これまでの経験、研究方法、将来の進路が一つの流れにつながっているかを確認しましょう。口述試験で大切なのは、きれいな回答を暗記することではなく、研究計画書に書いた内容を自分自身が理解し、一貫した言葉で説明できる状態にしておくことです。
※口述試験の有無、筆記試験との組み合わせ、入試日程、出願期間、試験内容、必要書類、教員への事前連絡方法、過去問題の閲覧方法などは研究科・入試種別・年度によって変更される場合があります。出願を検討している方は、必ず関西大学大学院の公式サイトおよび対象年度の最新の学生募集要項をご確認ください。
志樹舎
では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
研究計画書から志望理由書・小論文・面接・プレゼン対策まで、どこから手を付けるべきか個別にアドバイスします。
多くの受験生が「もっと早く相談すればよかった」と話されます。
「何から始めればいいか分からない」
「この研究テーマで通用するか不安」
そんな院試受験で迷いや不安がある方は、今すぐ
無料相談
にお申込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



