関西大学大学院 人間健康研究科、出願前に押さえておきたいポイント

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今回のテーマは「関西大学大学院 人間健康研究科、出願前に押さえておきたいポイント」です。

関西大学大学院の人間健康研究科では、スポーツ、健康、福祉など、人の心身や生活に関わる幅広いテーマを研究することができます。一方で、扱えるテーマが広いからこそ、「自分は何を研究したいのか」を早い段階で具体化しておくことが大切です。

この記事では、2027年度春学期入学の入試日程を確認しながら、研究テーマの絞り込み方、社会人の実務経験の生かし方、説明会や指導教員探しなど、出願前に準備しておきたいポイントを整理します。


まずは入試区分と試験日を確認する

人間健康研究科の博士課程前期課程には、学内進学試験、一般入学試験、外国人留学生入学試験、社会人入学試験があります。博士課程後期課程では、一般入学試験と社会人入学試験が実施されています。

2027年度春学期入学の10月募集では、出願登録期間が2026年8月21日から9月4日、試験日は2026年10月10日です。他の研究科では10月11日が試験日となっている場合もあるため、関西大学大学院の入試日程をまとめて見ただけで判断せず、人間健康研究科の日程を個別に確認しましょう。

2月募集の場合は、出願登録期間が2026年12月18日から2027年1月8日、試験日は2027年2月20日です。まず自分がどの入試区分で、どの募集時期を受験するのかを決めることが準備の第一歩になります。


「健康を研究したい」からテーマを具体化する

人間健康研究科では、スポーツ科学、健康科学、福祉、リハビリテーションなど、さまざまな分野を研究対象にできます。そのため、「健康について研究したい」「スポーツに興味がある」という段階では、研究テーマとしてはまだ広すぎます。

例えばスポーツをテーマにする場合でも、競技者のパフォーマンス、運動習慣、スポーツ指導、地域スポーツなど、研究の方向性は大きく異なります。健康を扱う場合も、高齢者、子ども、働く人、地域住民など、対象によって研究内容が変わります。

まずは「誰の」「どのような課題を」「どのような方法で明らかにしたいのか」という3点を書き出してみると、研究テーマを絞り込みやすくなります。


実務経験は研究の出発点にできる

人間健康研究科を検討している方の中には、医療、福祉、スポーツ指導などの現場で働いている社会人もいるでしょう。こうした実務経験は、研究テーマを考えるうえで大きな材料になります。

例えばスポーツ指導の現場で「同じ指導をしても継続できる人とできない人がいる」と感じた経験や、福祉の現場で「支援制度があっても十分に利用されていない」と感じた経験などは、研究のきっかけになります。

ただし、仕事で感じた疑問をそのまま書くだけでは研究計画書にはなりません。関連する先行研究を調べ、すでに何が分かっているのかを確認したうえで、自分は何を新たに明らかにしたいのかを整理する必要があります。


現場での経験をデータや先行研究につなげる

スポーツ、医療、福祉などの分野では、実際の経験から多くのことを学べます。一方、大学院で研究する場合は、「経験上そう感じる」という説明だけではなく、客観的に検討できる形へ変えていくことが重要です。

例えば「この運動方法は効果がある」と感じているのであれば、誰に対して、どのような条件で、何を基準に効果を測るのかまで考えていきます。「この支援方法が必要だ」と考える場合も、対象者への調査や既存制度との比較など、研究方法を具体化していきます。

日頃の実践で得た感覚を、データや論文を使って検証できる問いに変えていくことが、社会人受験生の研究計画書では大切です。


指導教員の研究内容を早めに調べる

研究テーマの候補が見えてきたら、人間健康研究科に所属する教員の研究内容を確認しましょう。自分のテーマに近い言葉が教員紹介ページに書かれているかだけでなく、最近どのような論文や研究を発表しているのかまで確認すると、相性を判断しやすくなります。

同じ「健康」や「スポーツ」を扱っていても、研究方法や対象は教員によって異なります。自分は実験を行いたいのか、アンケートやインタビューを使いたいのか、地域や制度について調べたいのかによって、適した指導教員も変わります。

研究計画書を完成させてから教員を探すのではなく、テーマを考える段階から教員情報を確認しておくと、研究科との相性を意識しながら計画を作ることができます。


大学院Web相談会で疑問を解消する

人間健康研究科では、大学院Web相談会が開催され、研究科概要や入試概要について説明を受けられる機会があります。教員や入試センター職員との個別相談が用意される場合もあります。

また、オンデマンド配信が長期間視聴できる場合もあるため、人間健康研究科への進学を検討し始めた段階で一度確認しておくとよいでしょう。募集要項だけでは分かりにくかった研究科の特色を理解する材料になります。

個別相談を利用する場合は、「このテーマで研究できるか」「研究方法としてこの方法を考えているが適切か」など、質問を具体的に準備しておくと相談時間を有効に使えます。


堺キャンパスへの通学も確認しておく

人間健康研究科は堺キャンパスを拠点としています。関西大学には複数のキャンパスがあるため、進学後の通学を考える際は、研究内容だけでなくキャンパスの場所も確認しておきましょう。

特に社会人として仕事を続けながら進学する場合、自宅や勤務先からどの程度時間がかかるのかは重要です。実際の移動時間を調べ、授業や研究活動と仕事を両立できるかまで考えておくと、入学後の生活を具体的にイメージできます。

問い合わせや説明会に関する窓口についても、堺キャンパスの事務室が案内される場合があります。連絡先を確認するときは、他の研究科やキャンパスと間違えないようにしましょう。


心の健康や地域の健康も研究対象になる

人間健康研究科で扱う「健康」は、身体的な健康だけに限られません。心の健康、地域社会における健康づくり、福祉や生活の質など、さまざまな角度から人間の健康を考えることができます。

自分のテーマを考える際には、「健康」という大きな言葉の中で、自分がどの部分に注目しているのかを整理してみましょう。例えば運動と心の健康、地域活動と高齢者の健康、スポーツと社会参加など、複数の分野が重なるテーマも考えられます。

重要なのは、幅広さをそのまま研究計画書に持ち込むのではなく、修士課程の期間で実際に調べられる範囲まで絞ることです。


博士課程後期課程まで見据える場合

人間健康研究科の博士課程後期課程では、一般入学試験と社会人入学試験が実施されています。将来的に博士課程後期課程まで進み、研究をさらに深めたいと考えている方は、前期課程で取り組むテーマを長期的な視点から考える方法もあります。

もちろん、博士課程前期課程への出願時点ですべてを決める必要はありません。しかし、修士研究を終えた後にどのような問いへ発展させられるのかを考えておくと、研究テーマを選ぶ際の判断材料になります。


入試制度の変更情報も定期的に確認する

人間健康研究科では、将来の入学者選抜試験について変更が案内される年度もあります。数年後の受験を予定している場合は、現在の募集要項だけを保存して安心するのではなく、公式サイトの入試情報やお知らせを継続して確認しましょう。

試験内容や出願条件が変われば、必要な準備も変わります。特に社会人は仕事と並行して準備するため、変更を直前に知ると対応が難しくなることがあります。月に一度程度でも公式情報を確認する習慣をつけておくと安心です。


10月募集なら8月21日から逆算して準備する

2027年度春学期入学の10月募集を受験する場合、2026年8月21日から出願登録が始まります。そのため、8月に入ってから研究テーマを考え始めるのではなく、それ以前に研究テーマ、指導教員候補、研究計画書の骨子を準備しておきたいところです。

出願登録期間は9月4日までですが、締切直前に書類や研究計画書を仕上げるスケジュールは避けましょう。少なくとも出願前に一度完成させ、内容を見直す期間を確保しておくことが大切です。

出願後は2026年10月10日の試験日に向けて、募集要項で示されている試験内容に合わせた対策へ切り替えます。2月募集を目指す場合は、2026年12月18日の出願開始までの期間を使い、研究計画をさらに具体化していきましょう。


まずは身近な疑問を研究の問いに変えてみよう

人間健康研究科への出願を考えている方は、まず自分が健康、スポーツ、福祉などについて感じている疑問を3つほど書き出してみてください。仕事で感じたことでも、自分自身や周囲の人の経験から気になったことでも構いません。

その中から一つを選び、「誰を対象にするのか」「何を明らかにしたいのか」「どのような方法で調べられそうか」を考えます。その後、関連する論文や教員の研究内容を調べ、研究計画書の骨子へつなげていきましょう。

研究テーマがある程度まとまったら、Web相談会や説明会も活用しながら方向性を確認します。出願期限から逆算して一つずつ準備を進めることが、人間健康研究科の受験に向けた確実な第一歩になります。


※入試区分、入試日程、出願期間、試験内容、必要書類、入学者選抜試験の変更、説明会や相談会の実施内容などは変更される場合があります。出願を検討している方は、必ず関西大学大学院の公式サイトおよび対象年度の最新の募集要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。