関西大学大学院 外国語教育学研究科、アストンDDプログラムとは

院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。

今回のテーマは「関西大学大学院 外国語教育学研究科、アストンDDプログラムとは」です。

関西大学大学院の外国語教育学研究科を調べていると、「アストンDDプログラム」という名称を目にすることがあります。通常の大学院進学と何が違うのか、自分も対象になるのか、気になっている方もいるのではないでしょうか。

外国語教育学研究科には一般入学試験だけでなく、社会人や現職教員を対象とした入試など複数の選択肢があります。この記事では、入試区分や2027年度春学期入学の日程を確認しながら、アストンDDプログラムの基本的な考え方と、出願に向けて準備しておきたいことを整理します。


外国語教育学研究科には複数の入試区分がある

外国語教育学研究科の博士課程前期課程には、学内進学試験、一般入学試験、外国人留学生入学試験、社会人入学試験、現職教員1年制入学試験など、複数の入試区分があります。

そのため、最初にやるべきことは「外国語教育学研究科を受験する」とだけ決めるのではなく、自分がどの入試区分に該当するのかを確認することです。大学からそのまま進学する方、社会人として働いている方、現在学校で教えている方では、検討する区分が変わる可能性があります。

必要な出願資格や提出書類も区分によって異なる場合があるため、研究計画書を書き始める前に、自分が利用できる入試を整理しておきましょう。


2027年度春学期入学は10月・12月・2月に募集がある

2027年度春学期入学では、10月、12月、2月と複数回の募集が予定されています。10月募集の試験日は2026年10月11日、12月募集は2026年12月6日、2月募集は2027年2月20日です。

募集機会が複数あることは、受験生にとって選択肢が多いというメリットがあります。一方で、「次の募集があるから」と準備を先送りしてしまうと、研究計画書がなかなか完成しないこともあります。

まずは自分がどの回を第一候補にするのか決め、その試験日に合わせて準備を進めましょう。研究テーマや指導を希望する教員がまだ固まっていない場合は、無理に早い募集へ合わせるのではなく、準備に必要な期間を考えて受験時期を選ぶことも大切です。


アストンDDプログラムとは

外国語教育学研究科の一般入学試験には、アストンDDプログラムを対象とした区分があります。DDはダブルディグリーを意味し、関西大学と海外のアストン大学との連携によって、二つの学位取得を目指すプログラムです。

海外の大学で学ぶことや、外国語教育を国際的な環境から研究することに関心がある方にとっては、進学先を考える際の選択肢になります。ただし、通常の一般入学試験とは異なる条件が設定される可能性があるため、単に「海外でも学べるから」という理由だけで決めるのではなく、プログラム全体を理解してから検討する必要があります。

出願条件、対象となる入試区分、学修の流れ、学位取得までの条件などは、必ず対象年度の公式情報で確認してください。


アストンDDプログラムを検討するなら早めに情報を集める

アストンDDプログラムに関心がある場合は、通常の大学院入試以上に早めの情報収集を意識しましょう。海外大学との連携プログラムでは、学修環境や語学面など、国内だけで学ぶ場合とは異なる準備が必要になる可能性があります。

まず確認したいのは、「なぜDDプログラムで学びたいのか」です。海外で学ぶこと自体を目的にするのではなく、自分の研究テーマにとってアストン大学での学びがどのような意味を持つのかを考えてみましょう。

外国語教育、第二言語習得、教育方法など、自分の関心分野とプログラムの内容を照らし合わせることで、進学理由にも一貫性を持たせやすくなります。


進学説明会では研究内容とプログラムの両方を確認する

外国語教育学研究科では、千里山キャンパスで対面の進学説明会が複数回開催されており、研究科概要の説明だけでなく、博士課程前期課程や後期課程の研究紹介が行われる回もあります。また、オンデマンド配信を利用できる場合もあります。

説明会に参加する場合は、アストンDDプログラムだけを聞くのではなく、研究科全体でどのような研究が行われているのかも確認しておきましょう。自分の研究テーマと研究科の方向性が合っているかを理解することが、出願準備では重要です。

事前申込制となっている回も多いため、開催日だけでなく申込期間も確認し、予定表に入れておくと安心です。


研究計画書では「外国語が好き」から一歩進める

外国語教育学研究科では、言語学、第二言語習得、外国語教育、教育方法など、さまざまな分野を扱います。そのため、「英語が好きだから研究したい」「語学教育に興味がある」というだけでは、研究テーマとしてはまだ広すぎます。

例えば、英語学習者の発話に関心があるのであれば、どの年代の学習者を対象とするのか、どのような学習環境を調べるのか、何を明らかにしたいのかまで絞り込みます。授業方法を研究したいのであれば、どの指導法と何を比較するのかといった具体化が必要です。

さらに、すでにどのような先行研究があるのかを調べ、自分の研究がその中でどのような位置づけになるのかを考えていきましょう。


現職教員は教育現場での経験を研究テーマにできる

現在学校で教えている方にとっては、日々の授業で感じている疑問が研究テーマの出発点になります。外国語教育学研究科には、現職教員1年制入学試験という区分もあります。

例えば、「同じ指導をしても生徒によって成果が違う」「スピーキング活動に積極的に参加できない学習者がいる」「ICTを使った授業にどのような効果があるのか」といった現場での疑問を、研究として整理することができます。

ただし、実務経験を紹介するだけでは研究計画にはなりません。現場で感じた問題について先行研究を確認し、どのような方法で検証するのかまで考えることで、実践経験を研究へつなげることができます。


現職教員1年制入学試験は対象条件を確認する

現職教員1年制入学試験は、現在教員として働いている方を対象とした入試区分です。通常とは異なる期間で修了を目指す制度であるため、教育現場での経験を持ちながら専門性を高めたい方にとって選択肢になります。

一方で、現職教員であれば誰でも自動的に利用できるとは限りません。職歴などの対象条件が細かく設定されている場合があるため、自分が出願資格を満たしているかを募集要項で確認してください。

仕事を続けながら大学院で学ぶことを考えている場合は、入試だけでなく、入学後の学修スケジュールまで確認しておくことも大切です。


語学力だけでなく研究する力を準備する

外国語教育学研究科という名称から、「英語が非常に得意でなければ受験できないのでは」と感じる方もいるかもしれません。もちろん外国語を扱う研究では語学力も重要ですが、大学院入試では研究したい内容を具体的に考えることも欠かせません。

重要なのは、自分がどの言語、どの学習者、どの教育場面に注目し、何を明らかにしたいのかという研究の筋道です。語学学習と研究計画書の準備を別々に考えるのではなく、関連する外国語論文を読むなど、自分の研究テーマを通じて語学力も高めていくと効率的です。


複数言語を研究する場合は資料の集め方も考える

英語以外の言語や複数言語を対象に研究したい場合は、先行研究やデータをどのように集めるのかも考えておく必要があります。言語によっては、日本語や英語で読める研究資料が限られることもあります。

研究計画書を作る段階で、必要な論文や資料を実際に入手できるかを確認しておきましょう。「研究したいテーマはあるものの、調査対象や資料を確保できない」という状態になると、研究の実現可能性にも影響します。


募集時期を決めたら準備する内容を逆算する

10月、12月、2月と複数回の募集があるからこそ、「どの回を受験するか」を早めに決めることが重要です。10月募集を目指すなら2026年10月11日、12月募集なら2026年12月6日、2月募集なら2027年2月20日の試験日から逆算します。

出願までには、自分が利用する入試区分を確認し、研究テーマを具体化し、指導を受けたい教員の研究内容を調べ、研究計画書を仕上げていきます。アストンDDプログラムを検討する場合は、その条件や学修内容を確認する時間も必要です。

出願後は、募集要項で示されている試験内容に合わせて対策へ集中します。研究計画について説明する必要がある場合に備え、自分の研究目的や方法を短く説明できるよう練習しておくとよいでしょう。


まずは自分が研究したい外国語教育の課題を書き出そう

外国語教育学研究科を目指すなら、最初に「語学を学びたい」と考えるだけでなく、「外国語を学ぶ人や教える人について、何を研究したいのか」を整理してみましょう。

これまでの語学学習や教育経験を振り返り、疑問に感じたことを3つほど書き出します。その中から一つを選び、誰を対象に、何を調べたいのかまで具体化していくと、研究計画書の出発点になります。

そのうえで、通常の入試を受けるのか、現職教員1年制入学試験やアストンDDプログラムを検討するのかを確認し、進学説明会や公式情報も活用しながら、自分に合った受験方法を絞り込んでいきましょう。


※アストンDDプログラムの内容、対象者、入試区分、入試日程、出願期間、試験内容、必要書類、現職教員1年制入学試験の条件、説明会の実施内容などは変更される場合があります。出願を検討している方は、必ず関西大学大学院の公式サイトおよび対象年度の最新の募集要項をご確認ください。

志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
研究計画書から志望理由書・小論文・面接・プレゼン対策まで、どこから手を付けるべきか個別にアドバイスします。

多くの受験生が「もっと早く相談すればよかった」と話されます。

「何から始めればいいか分からない」
「この研究テーマで通用するか不安」
そんな院試受験で迷いや不安がある方は、今すぐ 無料相談 にお申込みください。


※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。