
関西大学大学院 社会学研究科、3つの専攻はどう違うのか
院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。
今回のテーマは「関西大学大学院 社会学研究科、3つの専攻はどう違うのか」です。
関西大学大学院の社会学研究科には、社会学専攻、社会システムデザイン専攻、メディア専攻という3つの専攻があります。名称だけを見ると違いが分かりにくく、「自分の研究テーマはどの専攻に合うのか」と迷う方もいるのではないでしょうか。
専攻選びは、研究計画書の内容だけでなく、指導教員探しや試験日程にも関わります。この記事では、3つの専攻の違いと、出願前に確認しておきたいポイントを整理します。
社会学専攻は幅広い社会現象を研究する
社会学専攻では、社会学の理論や社会調査の手法を使いながら、幅広い社会現象を研究します。家族、地域、労働、教育、ジェンダー、文化、福祉など、社会の中で起きているさまざまな問題を研究対象にできるのが特徴です。
研究計画書では、「どのような社会問題に関心があるのか」だけではなく、「誰を対象に、どのような方法で、何を明らかにしたいのか」まで具体化する必要があります。例えば、若者の働き方を研究するのであれば、対象となる年代や職種、地域、調査方法まで考えていくと研究計画が明確になります。
社会システムデザイン専攻は制度や仕組みまで考える
社会システムデザイン専攻では、社会の仕組みや制度に注目し、課題を分析するだけでなく、その改善や政策につなげる視点も重視されます。
そのため研究計画書でも、「この社会問題にはこのような課題がある」という分析だけで終わらず、「どのような制度や仕組みが必要なのか」「現在の政策には何が不足しているのか」といった視点を持つことが大切です。
社会課題を政策、制度、組織などの視点から研究したい方は、自分のテーマと社会システムデザイン専攻との相性を確認してみるとよいでしょう。
メディア専攻はメディアとコミュニケーションを研究する
メディア専攻では、メディアやコミュニケーションに関するテーマを専門的に研究します。新聞、テレビ、広告といった従来のメディアだけでなく、インターネットやSNSなどを含め、現代社会における情報やコミュニケーションのあり方を考える研究につながります。
研究テーマを考える際は、「SNSに興味がある」「広告を研究したい」といった段階から、対象となるメディア、利用者、社会現象を具体的に絞り込んでいきます。どのようなデータを使うのか、投稿内容を分析するのか、利用者への調査を行うのかといった研究方法も考えておきましょう。
専攻によって試験日が異なる点に注意する
社会学研究科では、志望する専攻によって試験日が異なる場合があります。2027年度春学期入学の10月募集では、社会学専攻と社会システムデザイン専攻の試験日は2026年10月11日です。一方、メディア専攻は2026年10月10日と11日の2日間で実施されます。
2月募集でも、社会学専攻と社会システムデザイン専攻は2027年2月20日、メディア専攻は2027年2月19日と20日の2日間となっています。
同じ社会学研究科だから試験日は共通だと思い込まず、自分が出願する専攻の試験日を必ず確認してください。特に仕事や遠方からの移動がある方は、試験日数も含めて早めに予定を調整しておくことが大切です。
出願登録期間から逆算して準備する
博士課程前期課程には、学内進学試験、一般入学試験、外国人留学生入学試験、社会人入学試験があります。2027年度春学期入学の10月募集では、出願登録期間が2026年8月21日から9月4日です。
2月募集の場合は、2026年12月18日から2027年1月8日が出願登録期間となっています。専攻によって対象となる入試区分に違いがある場合もあるため、研究科全体の案内だけでなく、志望専攻についての募集要項も確認しましょう。
10月募集を受験する場合は、8月21日の出願開始までに専攻をほぼ決め、研究計画書の骨子や指導教員候補を整理しておきたいところです。
研究計画書は専攻との相性を意識する
同じ研究テーマでも、どの視点から研究するかによって適した専攻が変わることがあります。例えば地域の高齢化を研究する場合でも、住民の意識や生活を調べるのであれば社会学専攻、自治体の制度や政策を中心に考えるのであれば社会システムデザイン専攻というように、研究の切り口によって方向性が変わります。
メディアを通した情報発信やコミュニケーションを中心に分析したい場合は、メディア専攻との接点が強くなるかもしれません。
研究計画書を書き始める前に、研究対象だけではなく、「何を明らかにしたいのか」「どの方法で調べるのか」まで整理し、その内容と専攻の特色を照らし合わせることが重要です。
指導教員は自分で調べる必要がある
専攻の候補が決まったら、その専攻に所属する教員の研究分野を調べます。関西大学大学院では、研究内容に応じて大学側が教員を紹介するのではなく、自分自身で教員情報を調べる必要があります。
教員紹介ページの専門分野だけでなく、できれば最近の論文や研究テーマも確認しましょう。同じ社会学でも、扱っている対象や研究方法は教員によって異なります。
自分の研究テーマと近い教員を見つけたら、大学院が案内している方法に沿って連絡や確認を進めます。専攻を決めるときにも、指導を受けたい教員がその専攻にいるかどうかは重要な判断材料になります。
社会調査の方法まで具体的に考えておく
社会学研究科では、フィールドワーク、インタビュー、アンケート調査など、実際に人や社会に接してデータを集める研究方法を用いることがあります。
研究計画書では、「アンケートを実施する」と書くだけではなく、誰を対象にするのか、どの程度の範囲で調査するのか、必要な対象者に実際にアクセスできるのかまで考えておくことが大切です。
人を対象とした研究では、個人情報の取り扱いや調査対象者への説明など、倫理面への配慮も欠かせません。入学後には大学が定める倫理審査などの手続きが必要になる場合もあるため、研究計画を立てる段階から「実際に実施できる調査か」という視点を持っておきましょう。
統計の基礎も早めに復習しておく
アンケート調査などを行う場合、集めたデータを統計的に分析することがあります。学部時代に統計を学んだものの忘れてしまった方は、出願準備と並行して基礎を復習しておくとよいでしょう。
最初から高度な分析ができる必要はありません。平均や割合、クロス集計、相関など、基本的な考え方を見直し、自分の研究ではどのようなデータが必要になりそうかを考えることから始めます。
専攻選びに迷ったら説明会や相談会を使う
社会学専攻、社会システムデザイン専攻、メディア専攻のどれに出願するか迷った場合は、大学院Web相談会や進学説明会を活用する方法があります。
相談する前に、自分の研究テーマを100〜200字程度で説明できるようにしておくと、話が具体的になります。「このテーマならどの専攻ですか」と聞くだけではなく、「この対象を、この方法で調査したい」と伝えることで、自分の研究と専攻との相性を考える材料を得やすくなります。
まずは研究テーマと3専攻を照らし合わせよう
関西大学大学院 社会学研究科を目指すなら、最初に3つの専攻の名前だけで選ぶのではなく、自分が「何を」「どの視点から」「どの方法で」研究したいのかを整理することが大切です。
まずは研究したいテーマを短い文章にまとめ、その内容を社会学専攻、社会システムデザイン専攻、メディア専攻の特色と照らし合わせてみてください。そのうえで教員の研究内容を調べ、志望専攻を絞り込みます。専攻が決まれば、研究計画書、指導教員探し、試験対策まで一貫した準備を進めやすくなります。
※専攻ごとの入試区分、入試日程、出願期間、試験内容、必要書類、教員への連絡方法などは変更される場合があります。出願を検討している方は、必ず関西大学大学院の公式サイトおよび対象年度の最新の募集要項をご確認ください。
志樹舎
では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
研究計画書から志望理由書・小論文・面接・プレゼン対策まで、どこから手を付けるべきか個別にアドバイスします。
多くの受験生が「もっと早く相談すればよかった」と話されます。
「何から始めればいいか分からない」
「この研究テーマで通用するか不安」
そんな院試受験で迷いや不安がある方は、今すぐ
無料相談
にお申込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



