大学院進学を考える中で、 「試験当日の環境に不安がある」 「長時間の筆記試験が難しい」 「体調面で配慮を受けられるのか知りたい」 と感じている方もいるのではないでしょうか。
特に、障がいや疾病、慢性的な体調不安などがある場合、 「大学院受験を受けたい気持ちはあるけれど、不安も大きい」 という方は少なくありません。
上智大学では、そうした受験生が安心して試験に臨めるよう、「受験上の合理的配慮」に関する制度が用意されています。
これは、すべての受験生が可能な限り公平な環境で力を発揮できるようにするための制度です。
今回は、上智大学大学院における「受験上の合理的配慮」について、申請の流れや注意点を含めて整理していきます。
「受験上の合理的配慮」とは何か
上智大学では、障がいや疾病などによって受験時に配慮が必要な場合、事前申請に基づいて「受験上の合理的配慮」を行っています。
これは、単に特別扱いをする制度ではありません。
受験生が本来持っている力を、できるだけ公平な環境で発揮できるように調整するための仕組みです。
例えば、 「長時間座り続けることが難しい」 「聴覚や視覚に関する配慮が必要」 「特定の環境だと体調に影響が出る」 など、状況は人によって異なります。
そのため、上智大学では、一律に同じ対応をするのではなく、個々の症状や状態に応じて審査を行い、必要な配慮を検討する形になっています。
どのような配慮が検討されるのか
実際の配慮内容は、受験生の状況によって異なります。
例えば、 試験室内の座席位置、 試験時の環境調整、 筆記方法に関する配慮など、 個別に検討されることがあります。
また、疾病や障がいの種類によっては、 休憩に関する相談や、 試験当日の対応について確認が行われるケースもあります。
大学院入試では、筆記試験だけでなく、面接や口述試験が実施される場合もあります。
そのため、 「面接形式に不安がある」 「体調面で長時間の待機が難しい」 など、不安な点がある場合は、早めに相談しておくことが大切です。
ただし、大学側の設備や試験運営上の事情もあるため、すべての希望がそのまま認められるわけではありません。
そのため、事前相談と申請が非常に重要になります。
「我慢して受験する」必要はない
大学院受験を考えている方の中には、 「迷惑をかけたくない」 「配慮申請をすると不利になるのではないか」 と不安を感じる方もいるかもしれません。
しかし、合理的配慮の制度は、受験生が安心して試験に臨むためのものです。
無理をした状態で試験を受けると、本来の実力を発揮できなくなってしまうこともあります。
特に大学院入試では、 研究計画書、 専門知識、 論理的思考力など、 これまで積み重ねてきた学びを評価されます。
だからこそ、試験環境への不安をできるだけ減らし、落ち着いて受験できる状態を整えることは非常に大切です。
申請には「事前相談」と「審査」が必要
受験上の合理的配慮を希望する場合は、事前申請が必要になります。
大学院出願直前になってから相談するのではなく、受験を考え始めた段階で情報を確認しておくと安心です。
特に、 診断書などの書類準備が必要になる場合もあるため、想像以上に時間がかかることがあります。
また、大学側では提出内容をもとに審査を行います。
そのため、 「相談したら自動的にすべて認められる」 という仕組みではありません。
症状や状態、試験形式などを踏まえたうえで、可能な範囲の配慮が検討される形になります。
だからこそ、早めの相談が重要です。
公式サイトの「受験上の配慮について」を確認しよう
具体的な申請方法や期限、必要書類については、上智大学公式Webサイトの「受験上の配慮について」のページで案内されています。
大学院入試では、研究科や専攻によって試験形式が異なることもあります。
例えば、 筆記試験中心の専攻、 口述試験中心の専攻、 英語試験を含む専攻など、 内容はさまざまです。
そのため、自分が受験する専攻の試験形式も含めて確認しながら、必要な配慮について考えることが大切です。
また、不明点がある場合は、自己判断せずに入学センターへ相談することをおすすめします。
大学院進学後の学びを見据えて考えることも大切
受験時だけでなく、「入学後にどのような環境で研究するか」を考えることも重要です。
大学院では、 授業、 研究指導、 論文執筆、 学会発表など、 長期的に研究活動を続けていくことになります。
そのため、 「どんなサポート環境があるのか」 「どのような学修支援制度があるのか」 を事前に確認しておくと、進学後の不安を減らしやすくなります。
特に大学院では、学部以上に自主的な研究活動が中心になるため、自分に合った研究環境を見極めることも大切です。
不安を抱え込まず、早めに情報収集を
障がいや疾病に関する悩みは、人によって状況が大きく異なります。
そのため、 「自分だけ特別なのでは」 と感じてしまう方もいるかもしれません。
しかし、大学院受験では、「安心して試験に臨める環境を整えること」も大切な準備のひとつです。
特に上智大学では、多様な背景を持つ学生が学ぶ環境づくりを重視しています。
一人で抱え込まず、まずは公式情報を確認し、必要に応じて早めに相談することが大切です。
まとめ|安心して実力を発揮するために
上智大学大学院では、障がいや疾病などにより配慮が必要な場合、「受験上の合理的配慮」を申請することができます。
これは、受験生が公平な環境で本来の力を発揮できるようにするための制度です。
ただし、申請には事前相談や審査が必要になるため、出願直前ではなく、早めに情報収集を進めることが重要です。
大学院受験では、研究内容だけでなく、「安心して受験できる環境を整えること」も大切な準備のひとつです。
まずは公式サイトの「受験上の配慮について」を確認し、自分に必要なサポートを整理してみてください。
※制度内容や申請方法は変更される場合があります。必ず公式サイトも確認してください。
志樹舎
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



