お疲れ様です。
お昼休み前のこの時間は、大学院入試(院試)の研究計画プレゼン後の質疑応答において、
審査員と建設的な議論を進めるための「受けの技術」についてお話しします。
プレゼン本編が終わり、質疑応答に入った瞬間。
審査員から、
「あなたの提示した〇〇というデータですが、別の角度から見ると××という解釈もできるのではないでしょうか?」
といった、想定と少し異なる指摘が入ることがあります。
このとき、
「いえ、それは違います」
「しかし、私のデータでは…」
といった形で、「No」や「But」から反論を始めてしまうと、 議論が対立の方向へ進んでしまうことがあります。
そこで役立つのが、対話を前向きに進める考え方である 「Yes, and(肯定して展開する)」というフレームワークです。
まずは「Yes」で相手の視点を受け止める
どんな指摘であっても、まずは相手の視点を受け止めてみてください。
例えば次のような言い方です。
「ご質問ありがとうございます。確かに先生がおっしゃる通り、
××という解釈の可能性もあると考えています。」
これは相手に迎合するという意味ではありません。
自分とは異なる視点を持つ専門家の意見に耳を傾ける、
研究者としての柔軟な姿勢を示す言葉です。
この一言があるだけで、 議論の空気は「対立」ではなく「協調」に変わります。
「And」で自分の研究を説明する
相手の視点を受け止めたうえで、 自分の研究の意図を説明します。
例えば次のように続けることができます。
「その視点を踏まえた上で、本研究では特に〇〇の条件に焦点を当てて分析を行いました。
その結果として〜」
あるいは、
「ご指摘の視点は、この研究を社会実装する上でも重要なポイントになると考えています。
その点については、今後の研究でさらに検討していきたいと思います。」
このように説明することで、 研究の視点と意図を落ち着いて伝えることができます。
院試プレゼンの質疑応答は「最適解」を探す時間
大学院入試(院試)の質疑応答は、 どちらが正しいかを競うディベートの場ではありません。
審査員と受験生が互いの視点を持ち寄り、 より良い研究の方向性を考える 知的な議論の時間でもあります。
「Yes, and」という姿勢は、 相手の視点を取り入れながら 研究の議論をさらに深めるための大切な考え方です。
院試プレゼンの練習では想定外の質問も歓迎する
午後の練習では、 友人や同僚にあえて少し厳しい質問をしてもらうのもよい方法です。
そのときは、
「なるほど、その視点は興味深いですね。」
「ご指摘ありがとうございます。」
と受け止める練習をしてみてください。
こうした姿勢が身につくと、 院試のプレゼン本番でも落ち着いて議論を進めることができるようになります。
審査員の質問は、あなたの研究への関心の表れです。
その問いを歓迎しながら、研究について堂々と語ってみてください。
志樹舎
では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
研究計画書から志望理由書・小論文・面接・プレゼン対策まで、どこから手を付けるべきか個別にアドバイスします。
多くの受験生が「もっと早く相談すればよかった」と話されます。
「何から始めればいいか分からない」
「この研究テーマで通用するか不安」
そんな院試受験で迷いや不安がある方は、今すぐ
無料相談
にお申込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



