
筑波大学大学院入試の直前チェックリストとは?当日の持ち物と対面・オンライン試験の注意点
「筑波大学大学院の試験当日が近づき、持ち物や手続きに不備がないか不安」「対面試験とオンライン試験では、何を準備すればよいのだろう」と感じている方も多いのではないでしょうか。
入試直前は、研究計画書の見直しや口述試験の練習に集中したい時期です。しかし、受験票を準備していない、集合場所を間違える、オンライン面接の通信環境が整っていないといったミスがあると、十分な実力を発揮できません。
筑波大学大学院では、学位プログラムや試験方式によって、集合時間、持参物、プレゼンテーションの方法などが異なります。直前に公開される受験者向け案内を確認し、指定されたルールに従うことが重要です。
この記事では、筑波大学大学院入試を控えた受験生に向けて、受験票、持ち物、会場への移動、オンライン環境、口述試験前の確認事項を解説します。
最初に受験票を確認する
試験前に必ず確認したいのが、受験票です。Web Entryによる出願後に、受験票や出願内容に関するPDFをダウンロードできる場合があります。
受験票は、試験当日に本人確認や受験番号の確認で使用します。対面試験では印刷したものを会場へ持参し、オンライン試験ではカメラに提示するよう求められることがあります。
出願期間終了後は、Web Entryから一部のPDFを取得できなくなる可能性があります。出願完了後にダウンロードしたファイルは、パソコンだけでなく、クラウドやUSBメモリーなどにも保存しておくと安心です。
すでに出願期間が終わり、受験票を保存していない場合は、自己判断で代わりの書類を作らず、大学の入試担当窓口へ早めに相談しましょう。
受験票の印刷状態を確認する
受験票は、氏名、受験番号、志望先、顔写真などが読める状態で印刷します。
文字が薄い、写真が不鮮明、用紙の一部が切れている場合は、プリンターの設定を確認して印刷し直しましょう。白黒印刷でよいか、カラー印刷が必要かについても、受験者向け案内の指定を確認してください。
試験当日に汚れたり折れたりする可能性に備え、予備を1枚用意しておく方法もあります。ただし、受験票に書き込みをしてよいかは試験によって異なるため、研究計画のメモなどは別の用紙へまとめましょう。
顔写真の加工は避ける
Web Entryへ登録する顔写真には、撮影時期、画像形式、容量、背景、顔の向きなどの条件が設けられています。
一般的には、出願前3か月以内に撮影した、正面、上半身、無帽の写真が求められます。
目を大きくする、輪郭を変える、肌を大幅に修正するなど、本人の印象が変わる加工は避けましょう。試験当日に本人確認ができない原因になります。
写真と現在の外見が大きく異なる場合や、本人確認について不安がある場合は、学生証、運転免許証、マイナンバーカードなどの身分証明書を持参すると安心です。利用できる身分証明書は、大学の案内を確認してください。
受験者向け案内を必ず確認する
試験日の前には、受験者向けの案内や受験者心得が公開される場合があります。
案内には、試験日、集合時間、受付場所、試験室、持参物、遅刻時の対応、オンライン試験への接続方法などが記載されています。
募集要項を一度読んでいても、試験直前の案内によって実施方法が追加または変更される可能性があります。大学から届くメールだけでなく、学位プログラムや入試情報のWebページも確認しましょう。
受験者向け案内はスマートフォンで閲覧できる状態にするだけでなく、PDFとして保存しておくと、通信環境が悪い場合にも確認できます。
対面試験では会場を正確に確認する
筑波大学の対面試験は、つくばキャンパス、東京キャンパスなどで実施される場合があります。
筑波大学はキャンパスが広く、同じ大学内でも建物間の移動に時間がかかることがあります。「筑波大学に到着すれば間に合う」と考えず、指定された建物、入口、受付場所まで確認しましょう。
つくばキャンパスへ向かう場合は、つくばエクスプレスの駅からバスを利用することがあります。曜日や時間帯によって、道路の混雑やバスの待ち時間が発生する可能性もあります。
東京キャンパスの場合も、茗荷谷駅から校舎までの道順や使用する入口を調べておきましょう。可能であれば、試験日前に一度現地を確認すると安心です。
集合時間より早めに到着する
試験開始時刻と集合時刻は同じとは限りません。受付、本人確認、控室への案内などがあるため、試験開始より前の時刻が集合時間として指定されます。
集合時間の直前に到着すると、交通機関の遅延や会場内での移動に対応できません。30分程度の余裕を持って会場周辺へ到着できる計画を立てましょう。
ただし、開場前に早く到着しすぎても、建物へ入れない場合があります。受験者向け案内に開場時刻が書かれている場合は、その時間も確認してください。
遅刻した場合の対応は試験によって異なります。遅延証明書があっても必ず受験できるとは限らないため、緊急連絡先を控えておきましょう。
当日の持ち物を前日までに準備する
対面試験では、印刷した受験票、筆記用具、身分証明書、腕時計などを準備します。
研究計画書、論文要旨、志望理由書など、提出した書類の控えも持参すると、試験前に内容を確認できます。ただし、試験室への持ち込みや面接中の参照が認められるとは限りません。
スマートウォッチや通信機能付きの時計は、使用を禁止される場合があります。時間を確認する必要がある場合は、通信機能のないシンプルな腕時計を用意すると安心です。
携帯電話は電源を切る、または指定された方法で保管します。マナーモードでも着信音やアラームが鳴る可能性があるため、試験前に設定を確認しましょう。
プレゼンテーション資料の使用条件を確認する
口述試験では、研究計画についてプレゼンテーションを求められる場合があります。
PowerPointなどのスライドを使用できるのか、口頭説明のみなのか、資料を事前提出するのかは、学位プログラムによって異なります。
スライドの使用が認められていても、自分のパソコンを持ち込むのか、大学のパソコンを使うのか、USBメモリーで提出するのかなどの指定があります。
指定されていない機材や資料を当日持参しても、使用できない可能性があります。自分の判断で資料を追加せず、受験者向け案内に従ってください。
スライドを使う場合は、PDF版も保存しておくと、PowerPointの表示が崩れた場合に対応しやすくなります。
オンライン試験ではパソコンを使用する
オンライン口述試験では、スマートフォンよりもパソコンの使用が適しています。
スマートフォンでは、着信、バッテリー切れ、端末の転倒などが起こりやすく、資料の共有もしにくいためです。
パソコンは電源ケーブルへ接続し、試験中に充電が切れないようにします。可能であれば、有線LANまたは安定したWi-Fiを使用しましょう。
Zoomなどの指定ツールは、試験前に最新版へ更新し、カメラ、マイク、スピーカーが正常に動作するか確認します。
オンライン試験の部屋を整える
試験中は、家族や同居人が入ってこない静かな部屋を確保します。
机の上には、大学から持ち込みを認められたものだけを置きます。本人確認のため、カメラで部屋や机の周辺を映すよう求められる可能性もあります。
カメラは顔と上半身が正面から映る高さに設置します。ノートパソコンを低い机へ置くと、見下ろすような角度になるため、本などを使って高さを調整するとよいでしょう。
逆光になると表情が見えにくくなります。窓を背にせず、顔の正面または斜め前から光が当たる位置に座りましょう。
オンライン試験の表示名と背景を確認する
Web会議ツールの表示名は、大学から指定された形式に設定します。氏名だけでなく、受験番号を入れるよう求められる場合もあります。
個人的に使用しているニックネームや勤務先の表示名が残っていないか、前日までに確認してください。
バーチャル背景や画像加工機能は、本人確認を妨げる可能性があります。使用が認められている場合を除き、実際の背景を整えて受験する方が安心です。
カメラの美肌補正や外見補正などの機能も無効にし、本人確認がしやすい状態にしましょう。
通信トラブルへの対応を確認する
オンライン試験では、通信が途中で切れる可能性も考えておく必要があります。
接続できない場合や通信が切れた場合の連絡先、再接続方法、待機時間などを、受験者向け案内で確認します。
大学の電話番号やメールアドレスは、パソコンの中だけでなく紙にも控えておきましょう。パソコンが動かなくなった場合でも連絡できます。
通信が切れたときは、焦って何度も操作するのではなく、指定された方法で再接続します。別の端末やスマートフォンのテザリングを予備として準備できる場合は、動作を確認しておくと安心です。
提出した研究計画書を読み直す
口述試験では、提出した研究計画書、論文要旨、研究概要などをもとに質問されます。
出願後に研究計画を修正している場合でも、面接官が読んでいるのは提出時の書類です。提出版の内容を必ず読み直しましょう。
研究背景、研究上の問い、先行研究との違い、研究目的、方法、期待される成果を、それぞれ短く説明できるようにします。
書類に記載した数値、研究者名、論文名、調査人数なども確認してください。自分が書いた内容について答えられないと、準備不足と受け取られる可能性があります。
出願書類との矛盾を避ける
面接では、研究計画書だけでなく、志望理由書、職務経歴書、個人調書などについて質問される場合があります。
例えば、志望理由書では博士後期課程への進学を目指すと書いているのに、面接では修了後すぐ就職すると答えると、一貫性がないように見えます。
考えが変わった場合は、無理に提出書類へ合わせるのではなく、「出願後に〇〇を検討し、現在は〇〇と考えています」と理由を説明しましょう。
実績や経歴について誇張したり、質問に合わせて事実を変えたりすることは避け、誠実に回答することが大切です。
試験前日に確認すること
試験前日は、新しい知識を大量に覚えるよりも、当日の流れと提出書類を確認します。
対面試験の場合は、受験票、身分証明書、筆記用具、腕時計、研究計画書の控えなどをバッグへ入れます。交通経路と集合時刻も再確認しましょう。
オンライン試験の場合は、接続用URL、開始時刻、表示名、通信環境、カメラ、マイク、部屋の明るさを確認します。
プレゼンテーションがある場合は、指定時間を超えないか最後に測ります。原稿を夜遅くまで修正し続けるより、十分な睡眠を取ることも重要です。
試験当日の心構え
当日は、完璧に答えようとしすぎる必要はありません。質問を最後まで聞き、意図を確認したうえで、結論から簡潔に答えましょう。
わからない内容を聞かれた場合は、知ったかぶりをせず、「現時点では十分に確認できていません」と正直に伝えます。そのうえで、自分が理解している範囲や今後の確認方法を説明しましょう。
厳しい指摘を受けても、研究計画全体を否定されたとは限りません。研究上の課題をどのように受け止め、改善できるかを見られている場合があります。
これまで準備してきた内容を落ち着いて伝えることに集中しましょう。
まとめ
筑波大学大学院入試の直前には、研究計画や口述試験の内容だけでなく、受験票、会場、集合時刻、持参物、実施方法を確認する必要があります。
対面試験では、指定された建物までの交通経路を確認し、余裕を持って到着しましょう。オンライン試験では、パソコン、通信環境、カメラ、マイク、静かな部屋を前日までに整えます。
また、提出した研究計画書や志望理由書を読み直し、書類に記載した内容と面接での回答が大きく食い違わないように準備することも重要です。
試験直前に慌てないためには、受験者向け案内が公開された段階で、自分用の確認表を作り、一つずつ準備を終えることが効果的です。
手続き上の不備を防ぎ、これまで取り組んできた研究計画や面接対策の成果を、試験当日に十分発揮できる状態を整えましょう。
※受験票の取得方法、受験者向け案内の公開時期、集合場所、持参物、プレゼンテーション形式、オンライン試験の接続方法などは、年度や学位プログラムによって異なります。受験前には必ず筑波大学公式サイト、最新の募集要項、受験者向け案内をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



