一橋大学大学院法学研究科「法学・国際関係専攻」社会人特別選考・外国人特別選考を具体的に知る

院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。

一橋大学大学院法学研究科の法学・国際関係専攻の修士課程には、一般選抜のほかに社会人特別選考(JM02)と外国人特別選考(JM03)が設けられています。同じ法学・国際関係専攻の入試でも、対象者や出願時期、選考方法などは同じではありません。

この記事では、2027年度入学の社会人特別選考と外国人特別選考について、それぞれの出願条件や日程、研究計画書、口述試験などを整理します。一般選抜の情報と混同せず、自分が該当する入試区分の条件を確認したうえで準備を進めることが大切です。


社会人特別選考(JM02)は実務経験原則2年以上が対象

社会人特別選考(JM02)は、実務経験原則2年以上を持つ社会人を対象とした入試区分です。まずは自分の職歴が出願資格を満たしているかを確認する必要があります。社会人であるというだけで判断せず、対象年度の募集要項に記載された出願資格と自分の経歴を照らし合わせましょう。

2027年度入学の出願期間は2026年6月15日から6月22日までです。第1次選考は書類審査で、合格発表が7月10日、第2次選考となる口述試験が8月4日、最終合格発表が8月6日となっています。一般選抜では第1次試験として論文試験が行われますが、社会人特別選考では書類審査と口述試験が中心となる点が大きな違いです。

筆記による論文試験がないからといって、準備の負担が小さいとは限りません。社会人特別選考では、出願時点で研究計画を十分に整理しておく必要があります。仕事を続けながら受験する場合は、業務の繁忙期なども考慮し、6月の出願直前に準備が集中しないように計画を立てることが重要です。


6,000字から8,000字程度の研究計画書を準備する

社会人特別選考では、研究計画書が6,000字から8,000字程度とされています。一定の分量があるため、これまでの実務経験を長く説明するだけではなく、大学院で研究するテーマとして内容を組み立てる必要があります。

まず、これまでの仕事を振り返り、業務を通じてどのような法的な問題や国際関係上の課題に関心を持ったのかを書き出してみましょう。そこから研究対象となる問題を絞り、関連する法制度や先行研究を確認します。そのうえで、「現在何が問題となっているのか」「自分は何を明らかにしたいのか」「どのように研究したいのか」という順序で整理すると、実務経験と研究テーマをつなげやすくなります。

特に注意したいのは、職務経歴の説明と研究計画を混同しないことです。実務経験は研究テーマを考えるきっかけになりますが、研究計画書では、そこから一歩進んで研究上の問いとして整理することが必要です。6,000字から8,000字という分量を一度に書き上げようとせず、テーマ設定、先行研究の確認、構成作成、執筆、推敲という順番で進めるとよいでしょう。


外国人特別選考(JM03)はN1などの要件を確認する

外国人特別選考(JM03)では、日本語能力試験N1の取得が必須とされ、日本滞在期間が4年未満であり、永住許可を得ていないことが要件とされています。外国籍であることだけで出願区分を判断するのではなく、日本語能力、日本での滞在期間、在留に関する条件を一つずつ確認することが必要です。

2027年度入学の出願期間は2026年10月30日から11月18日までです。第1次試験は12月19日、第2次試験は12月26日、最終合格発表は12月28日となっています。社会人特別選考の出願が6月であるのに対し、外国人特別選考は10月末から11月に設定されているため、入試区分を取り違えないよう注意しましょう。

日本語能力試験N1についても、出願時に必要な条件を満たせるよう計画的に準備する必要があります。これから取得する場合は、試験の実施日と結果が確認できる時期を調べ、2026年10月30日から始まる出願に間に合うかを確認しておきましょう。受験できる地域や実施時期についても、自分で早めに確認しておくことが大切です。


社会人特別選考と外国人特別選考を混同しない

社会人特別選考と外国人特別選考は、どちらも法学・国際関係専攻の特別選考ですが、対象者も日程も異なります。社会人特別選考では実務経験原則2年以上という条件があり、外国人特別選考では日本語能力試験N1、日本滞在期間4年未満、永住許可を得ていないことなどの要件が示されています。

また、社会人特別選考では第1次選考が書類審査となっている一方、外国人特別選考については元原稿で第1次試験が2026年12月19日、第2次試験が12月26日とされています。別区分の選考方法をそのまま当てはめず、自分が出願する区分の募集要項を確認して準備することが重要です。

「社会人でもあり外国籍でもある」といった場合も、条件の一部だけを見て出願区分を決めるのではなく、それぞれの出願資格を確認する必要があります。自分がどの区分の条件を満たすのか分かりにくい場合は、自己判断だけで進めず、公式情報を確認したうえで必要に応じて大学の問い合わせ窓口で確認しましょう。


指導教員への出願前の事前相談は受け付けていない

社会人特別選考、外国人特別選考のいずれについても、演習指導を希望する教員との出願前の事前相談は受け付けていないと案内されています。法学・国際関係専攻では、一般選抜についても同様の方針が示されており、出願前の教員との接触を受験準備の前提とする必要はありません。

ただし、研究計画を考えるために、公式サイトで教員の研究分野や公開されている研究業績などを調べることは重要です。自分が研究したいテーマに関連する研究が行われているかを確認し、研究計画書の内容を具体化していきましょう。教員へ直接相談することと、公開情報を調べて研究環境を確認することは分けて考える必要があります。


出願日から逆算して準備を進める

社会人特別選考を目指す場合は、まず実務経験原則2年以上という出願資格を確認し、2026年6月15日の出願開始を見据えて研究計画書の作成を進めます。6,000字から8,000字程度の研究計画書は短期間で完成させるのではなく、研究テーマを決め、先行研究や関連する法制度を調べ、構成を作ったうえで文章にしていきます。出願後は7月10日の第1次合格発表を待つだけではなく、8月4日の口述試験に備えて研究計画を自分の言葉で説明する練習を進めましょう。

外国人特別選考の場合は、最初に日本語能力試験N1、日本滞在期間、永住許可に関する出願要件を確認します。そのうえで2026年10月30日から11月18日までの出願期間に向け、必要な証明書類や研究に関する準備を進めます。どちらの入試区分でも、証明書類の発行など手続きに時間がかかる可能性があるものは、研究計画の準備と並行して確認しておくと安心です。

特別選考を検討している方は、まず「自分がどの入試区分の出願資格を満たしているのか」を確認することから始めましょう。そのうえで対象区分の日程を手元に書き出し、出願書類、研究計画、口述試験など、自分に必要な準備を出願日から逆算して進めることが大切です。


一橋大学大学院の入試日程、出願期間、試験内容、出願資格、必要書類などは年度や研究科、専攻、入試区分によって変更される場合があります。受験を検討する際は、必ず一橋大学の公式サイトおよび受験する研究科の対象年度の最新の募集要項をご確認ください。

志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
研究計画書から志望理由書・小論文・面接・プレゼン対策まで、どこから手を付けるべきか個別にアドバイスします。

多くの受験生が「もっと早く相談すればよかった」と話されます。

「何から始めればいいか分からない」
「この研究テーマで通用するか不安」
そんな院試受験で迷いや不安がある方は、今すぐ 無料相談 にお申込みください。


※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。