
一橋大学大学院法学研究科「ビジネスロー専攻」修士課程・博士後期課程を具体的に知る
院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。
一橋大学大学院法学研究科のビジネスロー専攻は、企業活動に関わる法律実務について専門的に学ぶ専攻です。知財戦略特別プログラムやグローバル・ビジネスロー特別プログラムも設けられており、企業や官公庁での実務経験者、弁護士など、これまでの実務を踏まえて法律分野の専門性を深めたい方が主な対象となります。
同じ法学研究科でも、法学・国際関係専攻や法務専攻(法科大学院)とは入試制度が異なります。この記事では、2027年度入学について、ビジネスロー専攻の修士課程と博士後期課程の募集区分、入試日程、出願前の教員への連絡、口述試験に向けた準備などを整理します。
修士課程は秋期と冬期の2回募集される

ビジネスロー専攻の修士課程には、秋期(JM51)と冬期(JM52)の二つの募集があります。2027年度の秋期は、出願期間が2026年9月18日から10月2日まで、第2次となる口述試験が11月7日または8日、合格発表が11月16日13時です。
冬期は、出願期間が2026年12月21日から2027年1月8日まで、第2次口述試験が2027年2月6日または7日、合格発表が2月19日13時となっています。秋期と冬期を合わせた定員は36名です。秋期と冬期では出願時期が約3か月異なるため、仕事の状況や研究計画の準備状況なども考えながら出願時期を検討する必要があります。
元原稿では第2次試験として口述試験が示されていますが、第1次選考の具体的な内容や必要書類については記載されていません。別の専攻の選考方法を当てはめず、出願する年度のビジネスロー専攻の募集要項で確認しましょう。
実務経験と大学院で学ぶ内容をつなげて考える
ビジネスロー専攻では、企業や官公庁での実務経験者、弁護士など、すでに法律実務や企業活動に関わってきた方が主な対象となります。そのため、受験準備では、これまでどのような仕事をしてきたかを説明するだけでなく、実務を通してどのような法的課題に関心を持ったのかを整理することが重要です。
たとえば、実務の中で繰り返し直面した問題、現在の法制度について疑問を感じたこと、より専門的に調べたいと考えたテーマなどを書き出してみると、大学院で学びたい内容を具体化しやすくなります。知財戦略特別プログラムやグローバル・ビジネスロー特別プログラムに関心がある場合も、自分の実務経験と専門分野との接点を確認しておきましょう。
志望理由や研究に関する書類を準備する際には、「なぜ大学院で学ぶ必要があるのか」「なぜビジネスロー専攻なのか」「修了後に学んだ内容をどう生かしたいのか」という流れを整理すると、自分の目的を説明しやすくなります。
博士後期課程は新規(JD51)と継続(JD52)に分かれる
博士後期課程には、新規(JD51)と継続(JD52)の二つの区分があります。継続はビジネスロー専攻の修士課程を修了した方を対象とし、新規はそれとは異なる出願区分として設けられています。どちらに該当するかによって必要な手続きや準備が変わるため、自分の学歴や修了状況と募集要項の出願資格を照らし合わせて確認することが大切です。
2027年度の出願期間は2026年12月21日から2027年1月8日まで、口述試験は2027年2月6日または7日、合格発表は2月19日13時です。定員は11名となっています。年末年始を挟む出願日程となるため、必要な書類や手続きについては12月に入ってから確認するのではなく、それ以前から準備しておくと安心です。
博士後期課程では、自分が研究したいテーマをさらに具体化しておく必要があります。これまで学んできたことや実務経験を土台として、博士後期課程で何を明らかにしたいのか、どのような研究として発展させたいのかを説明できるように整理しておきましょう。
新規(JD51)は出願前のメール連絡が必要

ビジネスロー専攻の入試で特に注意したいのが、博士後期課程の新規(JD51)です。新規(JD51)については、研究分野を確認するため、出願前のメール連絡が必要と明記されています。これは法学・国際関係専攻のように出願前の事前相談を受け付けていない区分とは異なるため、同じ法学研究科だからといってルールを混同しないようにしましょう。
新規(JD51)を検討している場合は、教員へ連絡する前に、自分の研究テーマを簡潔に説明できる状態にしておくことが大切です。研究したい分野、現在の問題意識、これまでの研究や実務との関係などを整理し、なぜその研究分野を希望するのかが伝わる文章を準備します。
一方、継続(JD52)については、元原稿では同様の事前メール連絡が必要との記載はありません。新規(JD51)のルールを継続(JD52)にも当てはめず、それぞれの区分について対象年度の募集要項を確認してください。
口述試験では実務経験や研究テーマを説明できるようにする
修士課程では秋期・冬期ともに第2次口述試験があり、博士後期課程でも口述試験が実施されます。口述試験に向けては、出願時に提出した内容を読み返し、自分の実務経験や研究テーマについて短時間で説明する練習をしておくことが大切です。
特に社会人の場合、業務について詳しく説明しすぎると、大学院で何を学びたいのかが伝わりにくくなることがあります。「どのような実務に携わったか」「そこからどのような法的な問題意識を持ったか」「大学院で何を研究・学習したいか」「その成果をどう生かすか」という順番で整理すると、実務経験と志望理由をつなげやすくなります。
博士後期課程を目指す場合は、それに加えて研究としての問いを明確にしておきましょう。研究テーマを一文で説明する練習をしたうえで、なぜその問題を研究する必要があるのか、どのような視点から研究するのかについて質問を重ねていくと、口述試験への準備にもつながります。
出願時期を決めて準備を逆算する

修士課程を目指す場合は、まず秋期(JM51)と冬期(JM52)のどちらで出願するかを検討し、出願日から逆算して準備を進めます。秋期なら2026年9月18日、冬期なら12月21日が出願開始です。実務経験を整理し、志望理由や研究テーマを具体化するとともに、必要書類については募集要項で早めに確認しましょう。
博士後期課程では、最初に新規(JD51)と継続(JD52)のどちらに該当するのかを確認します。特に新規(JD51)は出願前のメール連絡が必要なため、2026年12月21日の出願開始より前に研究テーマを整理し、必要な連絡を行えるよう準備しておく必要があります。
学費は入学料282,000円、授業料は前期267,900円、後期267,900円です。まずは自分の出願区分と日程を確認し、実務経験の棚卸し、研究テーマの整理、必要書類の確認、口述試験対策という順番で準備を進めていきましょう。
一橋大学大学院の入試日程、出願期間、試験内容、出願資格、必要書類などは年度や研究科、専攻、入試区分によって変更される場合があります。受験を検討する際は、必ず一橋大学の公式サイトおよび受験する研究科の対象年度の最新の募集要項をご確認ください。
志樹舎
では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
研究計画書から志望理由書・小論文・面接・プレゼン対策まで、どこから手を付けるべきか個別にアドバイスします。
多くの受験生が「もっと早く相談すればよかった」と話されます。
「何から始めればいいか分からない」
「この研究テーマで通用するか不安」
そんな院試受験で迷いや不安がある方は、今すぐ
無料相談
にお申込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



