立教大学大学院院試 ソーシャルワークとコミュニティ政策の2本柱!コミュニティ福祉学研究科が取り組む現代の社会課題
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現代社会では、貧困、孤立、介護、障害、虐待、災害後の地域再生など、さまざまな社会課題が複雑に絡み合っています。
これらの課題は、従来の「福祉」という枠組みだけでは解決が難しくなっています。目の前で困っている人を支える力と、その人を取り巻く制度や地域社会を変えていく力の両方が必要です。
立教大学大学院コミュニティ福祉学研究科は、こうした現代の課題に向き合うため、「ソーシャルワーク研究」と「コミュニティ政策研究」という2つの領域を柱にしています。
この記事では、コミュニティ福祉学研究科の特徴や学びの内容、社会人の学び直し、修了後のキャリアについて、受験生目線でわかりやすく解説します。
コミュニティ福祉学研究科とは
コミュニティ福祉学研究科は、「いのちの尊厳」を大切にしながら、現代社会の福祉課題を広い視点で考える研究科です。
福祉と聞くと、高齢者介護や障害者支援を思い浮かべる方も多いかもしれません。
もちろん、そうした対人援助はとても重要です。
しかし現代の福祉課題は、それだけではありません。生活困窮、子どもの貧困、地域のつながりの希薄化、外国人住民への支援、災害時の孤立など、社会全体の仕組みと深く関係しています。
そのため、コミュニティ福祉学研究科では、個人への支援と社会構造への働きかけをあわせて学びます。
困っている人に寄り添う力と、困りごとが生まれにくい社会をつくる力。その両方を身につけられる点が、この研究科の大きな魅力です。
ソーシャルワーク研究で対人援助を深める
1つ目の柱が、ソーシャルワーク研究です。
ソーシャルワーク研究では、個人や家族、地域が抱える福祉課題に向き合います。
例えば、生活困窮、虐待、障害、介護、ひきこもり、孤立などの問題について、その背景や支援のあり方を考えます。
大切なのは、困っている人を一方的に助けるという考え方ではありません。
その人が置かれている状況や社会的背景を理解し、本人の尊厳を守りながら必要な支援を組み立てていくことです。
大学院では、ソーシャルワークの実践方法だけでなく、福祉政策や制度についても学びます。
現場で起きている問題を研究として整理し、より良い支援につなげる力を養うことができます。
福祉施設、医療機関、行政、NPOなどで対人援助に関わりたい方にとって、重要な学びになるでしょう。
コミュニティ政策研究で社会の仕組みを考える
2つ目の柱が、コミュニティ政策研究です。
コミュニティ政策研究では、個人の問題を社会や地域の仕組みとして捉えます。
例えば、高齢者の孤立を考える場合、本人だけの問題として見るのではなく、地域のつながり、交通手段、住まい、医療や介護サービス、行政の政策なども含めて考えます。
また、NPO、NGO、協同組合、自治体、地域住民による活動など、さまざまな主体がどのように地域を支えているのかも研究対象になります。
社会課題の解決には、制度や政策だけでなく、地域の人々のつながりも欠かせません。
コミュニティ政策研究では、現場での実践を分析し、そこから理論をつくり、再び現場に活かすことを重視しています。
まちづくり、地域福祉、公共政策、社会開発に関心がある方にとって、非常に学びがいのある領域です。
社会人の学び直しにも対応した研究環境
コミュニティ福祉学研究科は、社会人の学び直しにも力を入れています。
福祉、行政、教育、医療、NPOなどの現場で働く中で、「もっと専門的に学びたい」「現場で感じている課題を研究として深めたい」と考える方は少なくありません。
大学院では、実務経験をそのまま研究テーマにつなげることができます。
例えば、地域包括ケア、子ども支援、災害支援、外国人住民支援、福祉施設のマネジメントなど、現場での問題意識が研究の出発点になります。
博士前期課程では、研究の基礎を学ぶ科目が設けられており、論文の書き方や質的・量的調査の方法を基礎から学べます。
また、1年次の秋学期から指導教員による演習が始まるため、入学後に自分の関心を整理しながら研究テーマを深めていくことができます。
社会人として久しぶりに学ぶ方でも、段階的に研究へ進める環境が整っている点は安心材料です。
取得を目指せる資格と学びの広がり
コミュニティ福祉学研究科では、所定の科目を履修することで、専門社会調査士の資格取得を目指すことができます。
専門社会調査士は、高度な調査能力を持つことを示す資格です。
福祉や地域政策の分野では、現場の実態を正確に把握し、根拠に基づいて提案する力が求められます。
そのため、調査力や分析力は大きな強みになります。
また、条件を満たせば中学校社会科や高等学校公民科の教員専修免許状の取得を目指すこともできます。
福祉や社会課題について深く学んだ上で教育現場に立ちたい方にとっても、魅力的な選択肢になるでしょう。
修了後に広がるキャリアパス
コミュニティ福祉学研究科の修了後の進路は多様です。
博士前期課程を修了した方は、社会福祉分野での対人援助業務、福祉施設や団体のマネジメント、自治体職員、NPO職員、まちづくりや地域政策に関わる仕事などで活躍しています。
また、国内外の社会開発や国際協力に関わる仕事へ進む方もいます。
博士後期課程へ進学し、大学教員や研究機関の研究員を目指す道もあります。
さらに、一般企業のCSRやSDGs推進部門などで、社会課題への知見を活かすことも可能です。
福祉を学ぶことは、特定の施設や職種に限定されるものではありません。
人と地域、制度、社会のつながりを理解する力は、多くの現場で求められています。
どのような人に向いている研究科か
コミュニティ福祉学研究科は、社会課題の解決に関心がある方に向いています。
困っている人を支えたい方、地域づくりに関わりたい方、福祉制度や公共政策を研究したい方、NPOや行政で働きたい方には特に魅力的な環境です。
また、現場で働いている社会人が、自分の経験を研究として整理し直す場としても適しています。
出願前には、自分が個人への支援に関心があるのか、地域や制度の仕組みに関心があるのかを整理しておくと、研究計画を立てやすくなります。
まとめ
立教大学大学院コミュニティ福祉学研究科は、ソーシャルワーク研究とコミュニティ政策研究を2本柱として、現代の複雑な社会課題に向き合う研究科です。
個人に寄り添う対人援助の力と、地域や制度を変えていく政策的な視点をあわせて学べる点が大きな魅力です。
社会人の学び直しにも対応しており、現場経験を研究に発展させたい方にとっても学びやすい環境があります。
福祉、行政、NPO、教育、国際協力、企業のCSRやSDGs部門など、修了後の進路も幅広く広がっています。
社会の中で困難を抱える人々を支え、より良いコミュニティをつくりたい方は、ぜひ立教大学コミュニティ福祉学研究科を進学先の候補として検討してみてください。
※入試制度、カリキュラム、資格取得要件、教員免許に関する内容は変更される場合があります。最新の情報については必ず立教大学公式サイトをご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


