APU大学院で求められる英語力とは?TOEFL・IELTSなどのスコア基準を解説

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立命館アジア太平洋大学(APU)の大学院では、授業がすべて英語で行われるため、出願時の英語力証明が重要なポイントになります。研究計画書や志望理由の準備ができていても、指定された英語資格のスコアを満たしていなければ、出願そのものが難しくなる場合があります。

この記事では、APU大学院で目安とされるTOEFL iBT、IELTS、TOEIC、PTE Academicなどのスコアに加えて、英語力証明が免除されるケースや、大学生・社会人がどのように英語対策を進めればよいかを整理します。出願時期から逆算して、今から何を準備すればよいかを考える参考にしてください。


APU大学院で求められる英語スコアの目安

元原稿で示されている英語力の目安としては、TOEFL iBTでおよそ85点以上、IELTSでは6.5以上が挙げられています。APU大学院では英語による授業を受けることになるため、単に入試を通過するためのスコアではなく、入学後の授業についていくための基礎的な英語力として考えることが大切です。

TOEICについては、Listening & Readingで800点程度、Speaking & Writingで315点程度という水準が示されています。一般的なTOEIC L&Rだけではなく、スピーキングとライティングも含めた英語力が重視される点に注意が必要です。

このほか、PTE Academicではおよそ69点以上、Cambridge EnglishやLinguaskillではおよそ176点以上が目安として示されています。複数の英語資格に対応しているため、自分がこれまで受験した経験のある試験や、現在の英語力との相性を考えながら受験する試験を決めるとよいでしょう。


最低基準を超えるスコアを目指したい理由

英語資格の基準を確認するときに注意したいのは、「基準を満たせば必ず十分」という意味ではないことです。出願資格として必要な最低ラインと、実際の選考で評価される英語力は分けて考える必要があります。

特にAPU授業料減免奨学金のような競争性のある奨学金を希望する場合は、最低基準を上回る英語スコアを取得しておくことが選考上のプラス材料になる可能性があります。学業成績や出願書類などとあわせて総合的に評価されるため、奨学金も視野に入れている方は、基準を超えたところまでスコアを伸ばすことを目標にしておくとよいでしょう。

また、入学後は英語で専門書や論文を読み、授業で議論し、レポートを書くことになります。TOEFLやIELTSのスコア対策を進める際も、単語や問題形式だけを覚えるのではなく、大学院で実際に使う英語力につながる学習を意識することが重要です。


英語力証明が免除される場合もある

一定の条件を満たす場合は、英語資格のスコア提出が免除されることがあります。元原稿では、英語を公用語とする国の出身者、英語で実施された修士課程を修了している方、修士論文を英語で提出できる方などが代表的なケースとして挙げられています。

ただし、海外の大学を卒業していれば自動的に免除されるとは限りません。授業がどの言語で実施されていたのか、学位をどのような環境で取得したのかなど、個人の経歴によって判断が異なる可能性があります。

「自分は英語で学位を取ったから大丈夫だろう」と自己判断するのではなく、募集要項の免除条件を確認することが大切です。該当するか判断できない場合は、出願締切より前に大学へ問い合わせて確認しておきましょう。


英語試験は出願締切から逆算して受験する

英語資格の準備では、目標スコアだけでなく、いつ受験するかも重要です。英語試験は受験後すぐに公式スコアが発行されるとは限らず、試験によっては結果の確認や大学へのスコア送付に時間がかかります。

そのため、出願締切の直前に初めて受験するのはおすすめできません。まず一度受験して現在の実力を確認し、目標スコアとの差を把握したうえで、再受験できる余裕を残しておくことが大切です。例えば半年後の出願を考えているのであれば、できるだけ早い段階で模擬試験や本試験を受け、弱点を確認しておくと学習計画を立てやすくなります。

また、英語資格には有効期限が設定されていることがあります。一般的に2年程度の有効期間が設定されている試験もあるため、以前取得したスコアを使用する予定の方は、そのスコアが出願時点でも有効かどうかを確認しておきましょう。


大学生は専門分野の英語に早く慣れておく

大学生の場合は、TOEFLやIELTSの問題集だけでなく、大学院で研究したい分野の英語論文を読む習慣をつけておくことをおすすめします。国際関係、開発経済、観光、経営など、自分の関心分野の論文を少しずつ読むことで、アカデミックな語彙や文章構造に慣れていきます。

留学経験がなくても、オンライン英会話、英語ニュース、ポッドキャストなどを活用すれば、日常生活の中で英語に触れる時間を増やすことは可能です。特にスピーキングは、知識があっても実際に声に出して練習しなければ伸ばしにくい分野です。

大学院入試では、研究内容や志望理由について説明する機会も想定して、自分の研究関心を英語で1分程度で説明する練習をしてみましょう。これは面接対策だけでなく、自分の研究テーマを整理する作業にもつながります。


社会人は無理なく続けられる学習計画を作る

社会人の場合、仕事をしながらまとまった勉強時間を確保するのが難しいこともあります。平日は通勤時間にリスニングや語彙学習を行い、休日にリーディングやライティングをまとめて取り組むなど、生活リズムに合わせて学習内容を分けると続けやすくなります。

英語から長く離れていた方は、いきなりTOEFLやIELTSの難しい問題に取り組むより、文法や基本語彙を見直すところから始めても問題ありません。基礎を確認した後にアカデミックな長文やライティングへ進むほうが、結果的に効率よくスコアを伸ばせることもあります。

また、仕事で経験してきた内容を英語で説明する練習も有効です。「どのような仕事をしてきたのか」「なぜ大学院へ進学したいのか」「修了後に何をしたいのか」を英語で説明できるようにしておくと、出願書類と面接対策を同時に進められます。


スコア対策と面接対策を別物にしない

APU大学院への出願を考える場合、資格試験のスコアだけに意識を向けすぎないことも大切です。高いスコアを持っていても、自分の研究テーマや志望理由を英語で説明できなければ、大学院で必要になる実践的な英語力とは少しずれがあります。

普段の学習でも、読んだ英語記事について30秒から1分程度で要約したり、自分の意見を話したりする練習を取り入れてみましょう。研究したいテーマに関連する英語ニュースや専門記事を読むと、語彙力だけでなく研究計画書や面接で使える表現も増えていきます。

APU大学院を目指すなら、まず対象年度の募集要項で利用できる英語資格と必要スコアを確認し、現在の英語力を測るところから始めましょう。そのうえで、出願締切までに再受験できる余裕を持たせ、3か月、半年、場合によっては半年から1年程度の期間を使って着実に英語力を伸ばすことが大切です。


入試日程、出願期間、試験内容、必要書類、利用できる英語資格、必要スコア、スコアの有効期限、英語力証明の免除条件などは変更される場合があります。出願を検討する際は、必ず立命館アジア太平洋大学(APU)大学院の公式サイトおよび対象年度の最新の募集要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。