法政大学大学院は社会人も通いやすい?夜間開講・昼夜開講の研究科を解説

院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「法政大学大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。今回のテーマは「法政大学大学院の夜間開講・昼夜開講の研究科」についてです。

社会人として働きながら大学院進学を考えるとき、多くの方が最初に不安を感じるのが「仕事と通学を両立できるのか」という点です。大学院で学びたい気持ちはあっても、平日の日中に授業へ出ることが難しい方も少なくありません。

法政大学大学院には、社会人が学びやすいように、夜間開講や昼夜開講を取り入れている研究科があります。都心にある市ケ谷キャンパスを中心に、仕事帰りに通いやすい学びの環境が用意されていることは、社会人受験生にとって大きな魅力です。


夜間開講と昼夜開講の違い

まず、夜間開講と昼夜開講の違いを整理しておきましょう。

夜間開講とは、主に平日の夜や土曜日など、日中に働いている社会人でも通いやすい時間帯に授業が行われる開講形態です。仕事を続けながら大学院で学びたい方にとって、履修計画を立てやすい点が特徴です。

昼夜開講とは、昼間の授業に加えて、夜間や土曜日にも授業が用意されている形態です。学生は自分の生活スタイルに合わせて、昼間と夜間の授業を組み合わせることができます。社会人の場合は夜間を中心に履修し、必要に応じて昼間の授業も検討する形になります。

ただし、実際にどの時間帯にどの科目が開講されるかは年度や研究科によって異なります。受験前には、必ず時間割や履修モデルを確認することが大切です。


公共政策研究科は社会課題に向き合う社会人に向いている

公共政策研究科は、市ケ谷キャンパスで夜間開講されている研究科です。公共政策学専攻とサステイナビリティ学専攻が設置されており、修士課程・博士後期課程の両方で学ぶことができます。

公務員、NPO職員、企業のCSR担当者、地域課題に関わる仕事をしている方などにとって、実務経験と研究を結びつけやすい分野です。たとえば、地域活性化、環境政策、行政改革、持続可能な社会づくりなど、現場で感じている課題を研究テーマに発展させることもできます。

社会人が大学院で学ぶ場合、自分の仕事上の問題意識をそのまま研究に活かせることがあります。公共政策研究科は、まさにそのような実践的な学びを深めたい方に向いている研究科といえるでしょう。


キャリアデザイン学研究科は働き方や人生設計を研究できる

キャリアデザイン学研究科は、市ケ谷キャンパスで夜間開講されている研究科です。修士課程が設置されており、人の働き方や学び方、キャリア形成について専門的に研究します。

人事・労務に関わる方、キャリアコンサルタント、教育関係者、研修担当者などにとって、実務と結びつけやすい分野です。たとえば、若手社員の定着、女性のキャリア形成、リスキリング、職場での学び、学校から社会への移行など、身近なテーマを研究対象にできます。

働く人のキャリアは、年齢や職種だけで単純に決まるものではありません。社会の変化や組織のあり方、個人の価値観によって大きく変わります。そうしたテーマを理論的に深めたい社会人には、非常に相性のよい研究科です。


経営学研究科は仕事と研究をつなげやすい

経営学研究科は、市ケ谷キャンパスで昼間・夜間の開講形態をとっている研究科です。経営学専攻が設置されており、修士課程・博士後期課程の両方で学ぶことができます。

経営戦略、マーケティング、組織マネジメント、会計、ファイナンスなど、ビジネスに関わる幅広いテーマを扱えるため、企業で働く社会人にとって研究テーマを見つけやすい分野です。

たとえば、自社の組織課題、顧客理解、事業成長、人材育成、サービス改善など、仕事の中で感じている疑問を研究として深めることができます。実務経験があるからこそ、研究テーマに具体性が出やすい点も社会人の強みです。


昼夜開講の研究科も幅広く用意されている

法政大学大学院では、夜間開講だけでなく、昼夜開講を取り入れている研究科も複数あります。

社会科学分野では、経済学研究科が市ケ谷・多摩キャンパスで昼夜開講を行っています。社会学研究科のメディアコースも市ケ谷・多摩キャンパスで昼夜開講となっており、メディアや情報社会に関心のある方に向いています。人間社会研究科の福祉社会専攻も、市ケ谷・多摩で昼夜開講の形をとっています。

人文科学分野では、人文科学研究科の哲学、日本文学、英文学、史学、地理学、国際日本学インスティテュートなどで昼夜開講が行われています。国際文化研究科も市ケ谷キャンパスで昼夜開講です。文学や歴史、国際文化を社会人になってから学び直したい方にとって、貴重な選択肢となります。

また、デザイン工学研究科のシステムデザイン専攻も昼夜開講です。ものづくり、デザイン、システム開発などに関心があり、仕事と研究をつなげたい方にとって検討しやすい研究科です。


インスティテュートという学び方もある

法政大学大学院には、研究科の枠を超えて学ぶインスティテュートもあります。連帯社会インスティテュートと地域創造インスティテュートは、市ケ谷キャンパスで夜間開講されており、社会人が学びやすい環境です。

連帯社会インスティテュートは、政治学や公共政策に関わる学際的な学びを行う場です。地域創造インスティテュートは、経済学、人間社会、キャリアデザイン学などに関わる領域を横断して学べる仕組みです。

一つの学問分野だけでは整理しきれない社会課題に関心がある方には、こうした学際的な学び方も向いています。地域、福祉、労働、政策、コミュニティなどを横断的に考えたい方は、研究科だけでなくインスティテュートも確認してみるとよいでしょう。


社会人が出願前に確認したいポイント

社会人が大学院を受験する場合、研究内容だけでなく、通学のしやすさや履修の現実性も重要です。授業が夜間にあるかどうかだけでなく、必修科目の時間帯、土曜日開講の有無、キャンパスまでの移動時間、仕事の繁忙期との重なりなども確認しておきましょう。

また、研究指導の時間をどのように確保するかも大切です。大学院では授業だけでなく、指導教員との面談、文献調査、論文執筆など、自分で進める学習時間が多く必要になります。

働きながら学ぶことは簡単ではありませんが、社会人には実務経験という大きな強みがあります。仕事で感じている課題を研究に結びつけられれば、大学院での学びはより深いものになります。


まとめ

法政大学大学院には、社会人が働きながら学びやすい夜間開講・昼夜開講の研究科が数多く用意されています。公共政策研究科、キャリアデザイン学研究科、経営学研究科をはじめ、人文科学、社会科学、デザイン工学など幅広い分野で学び直しの機会があります。

大学院進学は、単なる資格取得や肩書きのためだけではありません。自分の経験を研究として整理し、専門的な視点から見直すことで、今後のキャリアに活かせる力を身につける機会になります。

法政大学大学院を志望する社会人の方は、まず自分の関心分野に合う研究科を探し、そのうえで開講時間やキャンパス、指導教員、修了後の進路を確認してみてください。無理なく学び続けられる環境を選ぶことが、大学院生活を充実させる第一歩になります。


※募集要項や入試制度、研究科・専攻の内容、開講形態、時間割は変更される場合があります。出願前には必ず法政大学大学院公式サイトで最新情報をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。