法政大学大学院の長期履修制度と教育訓練給付制度とは?社会人受験生向けに解説

院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「法政大学大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。今回のテーマは「法政大学大学院の長期履修制度と教育訓練給付制度」についてです。

社会人として働きながら大学院進学を考えるとき、多くの方が不安に感じるのが「時間」と「費用」です。学び直しをしたい、専門性を高めたい、キャリアアップにつなげたいと思っていても、仕事を続けながら修士課程を2年間で修了できるのか、学費を無理なく支払えるのかは大きな悩みになります。

法政大学大学院では、社会人の学びを支える制度として、長期履修制度や教育訓練給付制度に関する案内があります。ここでは、働きながら大学院で学びたい方に向けて、この2つの制度の考え方と確認すべきポイントを分かりやすく解説します。


社会人大学院進学で考えたい時間と費用の問題

社会人が大学院に進学する場合、学部生とは違った悩みがあります。平日は仕事があり、残業や出張、家庭の事情が重なることもあります。その中で授業に出席し、文献を読み、研究を進め、論文を書く必要があります。

また、大学院では入学金や授業料などの学費が必要になります。生活費や家賃、仕事上の支出もある中で、大学院の費用をどう準備するかは現実的に考えなければなりません。

法政大学大学院には、夜間開講や昼夜開講を取り入れている研究科もありますが、それでも標準修業年限で無理なく修了できるかは、人によって異なります。だからこそ、制度を上手に確認し、自分に合った通い方を考えることが大切です。


長期履修制度とは何か

長期履修制度とは、仕事や家庭の事情などにより、標準修業年限での修了が難しい学生が、あらかじめ認められた期間で計画的に履修するための制度です。

一般的に、修士課程の標準修業年限は2年間です。しかし、社会人の場合、2年間で必要な単位を取り、研究を進め、修士論文を完成させることが難しい場合もあります。長期履修制度を利用できれば、3年や4年など、より長い期間をかけて学べる可能性があります。

この制度のメリットは、1年あたりの履修負担を軽くしやすいことです。授業を詰め込みすぎず、仕事の状況に合わせて無理のない計画を立てられるため、研究にもじっくり取り組みやすくなります。

また、制度によっては、標準修業年限分の学費を長期履修期間に分けて納入できる場合があります。費用の負担を年ごとに平準化できる点も、社会人にとって大きな安心材料です。


長期履修制度を使う前に確認したいこと

長期履修制度は、社会人にとって便利な制度ですが、すべての研究科や専攻で同じように利用できるとは限りません。対象となる研究科、申請できる条件、認められる履修期間、学費の扱いなどは、必ず公式情報で確認する必要があります。

特に確認したいのは、申請のタイミングです。入学前に申請が必要な場合もあれば、入学後の手続きが必要な場合もあります。申請時期を逃すと利用できない可能性があるため、出願前から調べておくと安心です。

また、長期履修にした場合でも、研究指導や論文執筆の計画は自分でしっかり立てる必要があります。期間が長くなる分、途中で研究の方向性が曖昧にならないよう、指導教員と相談しながら進めることが大切です。


教育訓練給付制度とは何か

教育訓練給付制度は、働く人の学び直しやキャリア形成を支援するための国の制度です。一定の条件を満たす社会人が、厚生労働大臣の指定を受けた講座を受講・修了した場合、支払った費用の一部が給付される仕組みです。

大学院の専攻やコースがこの制度の対象になっている場合、入学金や授業料などの一部について給付を受けられる可能性があります。特に、専門実践教育訓練給付金の対象となる場合は、実質的な学費負担を大きく軽減できることがあります。

社会人が大学院で学ぶ目的は、研究だけではありません。現在の仕事に専門性を加えたい、管理職としての視野を広げたい、将来の転職や独立に向けて学位を取得したいなど、キャリアに直結する目的を持つ方も多いでしょう。教育訓練給付制度は、そうした学び直しを後押しする制度です。


教育訓練給付制度で注意したいポイント

教育訓練給付制度を利用するには、いくつかの条件があります。雇用保険の加入期間、受講する講座が制度の対象であること、申請手続きの期限など、確認すべき点は少なくありません。

また、法政大学大学院のすべての研究科・専攻が対象になるわけではありません。志望する研究科や専攻が厚生労働大臣指定講座に該当するかどうかを、必ず最新の案内で確認しましょう。

申請は大学だけで完結するものではなく、ハローワークでの手続きが必要になる場合があります。出願準備と並行して、制度の対象者に当てはまるか、どのタイミングで手続きが必要かを確認しておくことが大切です。


制度を活用するには早めの資金計画が大切

長期履修制度も教育訓練給付制度も、社会人の大学院進学を支える心強い制度です。ただし、どちらも出願直前に調べ始めると、必要な確認や手続きが間に合わない可能性があります。

まずは、志望する研究科の学費、開講時間、修了要件を確認しましょう。そのうえで、長期履修制度の対象になるか、教育訓練給付制度を利用できるかを調べます。

さらに、仕事の繁忙期や通学時間、研究に使える週あたりの時間も現実的に考えておくことが大切です。制度を利用できたとしても、研究に取り組む時間をまったく確保できなければ、大学院生活は苦しくなってしまいます。

社会人受験生は、研究テーマだけでなく、時間と費用の計画を含めて準備することで、入学後の学びを続けやすくなります。


まとめ

法政大学大学院では、社会人が働きながら学びやすくなる制度として、長期履修制度や教育訓練給付制度に関する案内があります。

長期履修制度は、標準修業年限での修了が難しい方が、より長い期間をかけて計画的に学ぶための制度です。仕事と研究を両立したい社会人にとって、時間的な負担を軽減しやすい仕組みといえます。

教育訓練給付制度は、一定の条件を満たす社会人が、指定された講座を受講・修了した場合に費用の一部を受け取れる国の制度です。対象となる専攻であれば、学費負担を軽減できる可能性があります。

ただし、どちらの制度も対象研究科、申請条件、手続き、期限が定められています。法政大学大学院を志望する社会人の方は、早めに公式情報を確認し、自分に合った学び方と資金計画を立てておきましょう。


※募集要項や入試制度、長期履修制度、教育訓練給付制度、対象研究科・専攻、申請条件、学費の内容は変更される場合があります。出願前には必ず法政大学大学院公式サイトで最新情報をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。