大学院入試の研究計画書、何から書けばいいのか

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今回のテーマは「大学院入試の研究計画書、何から書けばいいのか」です。

関西大学大学院の出願準備の中で、多くの受験生が最も悩むのが研究計画書です。何から手をつければいいのか分からず、手が止まってしまう方も少なくありません。この記事では、研究計画書を書き始めるための考え方と、押さえておきたい構成の流れを整理します。

研究計画書は自分の頭の中を整理する作業

研究計画書は、思いついたことをそのまま文章にするものではありません。自分が何に関心を持っていて、なぜそのテーマに取り組みたいのか、そのテーマについて大学院でどう研究を進めていきたいのかを、順序立てて説明する文書です。書き始める前に、まずは自分の関心をノートやメモに自由に書き出し、そこから重要なポイントを整理していく作業から始めてみてください。

基本的な構成の流れ

研究計画書には、いくつかの基本的な要素があります。まず、自分が取り組みたい研究テーマを一文で示します。次に、なぜそのテーマに関心を持ったのか、これまでの学びや経験とどう結びついているのかを説明します。そのうえで、そのテーマに関して、これまでにどのような研究が行われてきたのかを簡単に整理し、自分の研究がその中でどのような位置づけになるのかを示します。最後に、どのような方法でその研究に取り組むのか、大学院でどのように学びを深めていきたいのかを書きます。

抽象的な表現を避ける

研究計画書でよく見られる失敗の一つが、抽象的な言葉で終わってしまうことです。「社会問題に興味がある」「もっと深く学びたい」といった表現だけでは、審査する側に自分の問題意識が伝わりません。具体的にどのような現象や事例に着目しているのか、どのようなデータや資料を使って分析したいのかを、できるだけ具体的な言葉で説明するようにしましょう。

指導を受けたい教員との関連を意識する

研究計画書は、指導を受けたいと考えている教員の研究内容と関連づけて書くことも大切です。教員の著書や論文を読み、自分の研究テーマがその教員の専門分野とどう重なるのかを確認したうえで、研究計画書にその関連性を反映させると、より説得力のある内容になります。

先行研究の調べ方

先行研究を調べる際は、まず自分の研究テーマに近いキーワードで論文や書籍を探すところから始めます。関心のあるテーマについて、これまでどのような議論がされてきたのかを把握することで、自分の研究がどこに新しさを持たせられるのかが見えてきます。最初から完璧に調べ尽くす必要はありませんが、主要な研究の流れを押さえておくことは、研究計画書の説得力を高めるうえで欠かせません。

自分の言葉で書くことの大切さ

研究計画書は、難しい専門用語を並べれば評価されるものではありません。自分が本当に理解し、納得している言葉で説明することが、何より重要です。借り物の表現をそのまま使うのではなく、自分の考えとして消化した言葉で書くことで、読み手にも熱意や理解の深さが伝わります。

タイトルの付け方にもこだわる

研究計画書には、研究テーマを一文で表すタイトルをつけることが求められる場合が多くあります。タイトルは、本文を読む前に最初に目にする部分だからこそ、自分の研究の核心を端的に表す言葉を選ぶことが大切です。本文を書き終えた後、改めてタイトルが内容と合っているかを見直す時間を取りましょう。

書き出しで読み手の関心を引く

研究計画書の書き出しは、読み手の第一印象を左右する重要な部分です。いきなり専門的な説明から始めるのではなく、自分がなぜそのテーマに関心を持ったのか、具体的なきっかけやエピソードから書き始めると、読み手の関心を引きやすくなります。身近な出来事や経験から、研究テーマへとつなげていく流れを意識してみてください。

文字数や様式を守る

研究計画書には、指定の文字数や様式が定められていることが一般的です。どれだけ内容が優れていても、指定された条件を守っていなければ、正しく評価されない可能性があります。書き終えたら、文字数や項目の抜け漏れがないか、募集要項と照らし合わせて確認する習慣をつけましょう。

何度も書き直すことを前提にする

研究計画書は、一度書いたら終わりではありません。書いた内容を人に読んでもらい、分かりにくい部分や説明が足りない部分を指摘してもらいながら、何度も書き直していくことが大切です。出願直前に慌てて仕上げるのではなく、余裕を持ったスケジュールで、じっくりと練り上げていきましょう。

完成を焦らないことが大切

研究計画書は、短期間で仕上げようとすると、内容が薄くなりがちです。時間をかけて何度も練り直すことで、自分自身の考えも整理され、より深みのある内容に仕上がっていきます。焦らず、じっくりと向き合っていきましょう。


研究計画書の様式や評価の観点は研究科によって異なります。作成前には必ず志望する研究科の公式情報をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。