法政大学大学院の他大学・他大学院連携とは?研究ネットワークの広がりを解説

院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「法政大学大学院の院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。今回のテーマは「法政大学大学院の他大学・他大学院との連携」についてです。

大学院での研究は、指導教員のもとで専門性を深めることが中心になります。しかし、研究を進めていくと、自分の所属する研究科だけでなく、他大学の先生や院生、海外の研究機関とのつながりから大きな刺激を受けることもあります。

法政大学大学院では、学内にとどまらず、他大学・他大学院との連携や国際的なネットワークを通じて、学びの幅を広げる機会が用意されています。ここでは、法政大学大学院で研究の可能性を広げる連携制度や、その活用の考え方について分かりやすく解説します。


他大学・他大学院との連携が研究を広げる

大学院で研究を進めるうえで大切なのは、自分の専門分野を深く掘り下げることです。ただし、研究テーマによっては、一つの研究科や一人の教員の専門だけでは十分にカバーしきれない場合もあります。

たとえば、地域政策を研究する場合には、政治学や行政学だけでなく、経済学、社会学、福祉、環境問題などの視点が必要になることがあります。メディア研究であれば、社会学、情報学、文化研究、ビジネスの視点が関係することもあります。

他大学や他大学院との連携は、こうした複数の視点を得るうえで大きな意味があります。自分とは異なる学風や研究方法に触れることで、研究テーマをより客観的に見直すきっかけになります。


単位互換制度や共同研究という学び方

大学院によっては、協定を結んでいる他大学院の授業を履修し、一定の条件のもとで単位として認定する制度があります。こうした単位互換制度を活用できれば、自分の所属研究科にはない科目や、他大学の専門的な講義を受けることができます。

また、授業だけでなく、研究室単位での共同研究や合同ゼミ、研究発表会などを通じて、他大学の教員や院生と交流する機会が生まれることもあります。

大学院生にとって、研究発表の場はとても重要です。自分の研究について他分野の人から質問を受けることで、説明が足りない部分や論理の弱い部分に気づくことができます。こうした経験は、修士論文や博士論文の質を高めるうえでも役立ちます。


上海外国語大学とのダブルディグリープログラム

法政大学大学院の連携は、国内だけでなく海外にも広がっています。その一つが、上海外国語大学とのダブルディグリープログラムです。

ダブルディグリープログラムとは、日本の大学院と海外の協定校の両方で学び、所定の要件を満たすことで、双方の大学から学位を取得できる制度です。海外の大学院で学ぶ経験は、語学力だけでなく、研究の視野や国際感覚を大きく広げてくれます。

上海外国語大学は、中国における語学・国際教育の重要な拠点の一つです。中国や国際関係、言語、文化、地域研究などに関心のある方にとって、海外での学びを経験できることは大きな魅力になるでしょう。

国際的な研究環境に身を置くことで、日本国内だけでは得られない問題意識や比較の視点を持てるようになります。将来、国際機関、企業、教育機関、研究分野などで活躍したい方にとって、こうした制度は進路を広げるきっかけになります。


ProSPER.Netを通じた国際的な学び

法政大学大学院の国際的な連携を考えるうえで、ProSPER.Netへの参画も注目したいポイントです。

ProSPER.Netは、アジア太平洋地域の高等教育機関が連携し、持続可能な開発に関する教育や研究を進める国際的なネットワークです。環境問題、貧困、地域社会、教育、経済発展など、地球規模の課題に関心がある方にとって重要な学びの場となります。

法政大学大学院が掲げる「自由を生き抜く実践知」は、知識を社会の中で活かすことを重視しています。サステイナビリティや公共政策のように、現実社会と深く結びついた分野では、国内だけでなく国際的な視点が欠かせません。

特に公共政策研究科のサステイナビリティ学専攻などを志望する方にとって、こうした国際的なネットワークは、自分の研究テーマをより広い文脈で考える手がかりになるでしょう。


研究ネットワークは入試準備にも関係する

他大学や海外大学との連携は、入学後の話だけではありません。入試準備の段階でも、自分がどのような研究環境で学びたいのかを考える材料になります。

たとえば、研究計画書を書く際に、法政大学大学院の中でどの教員に指導を受けたいのかだけでなく、どのような学外ネットワークや制度を活用できる可能性があるのかまで調べておくと、研究の広がりを具体的に示しやすくなります。

もちろん、制度を利用できるかどうかは、研究科や年度、出願区分によって異なります。そのため、入試で安易に「この制度を使いたい」と書くのではなく、公式情報を確認したうえで、自分の研究テーマとの関係を丁寧に整理することが大切です。


開かれた環境で実践知を磨く

法政大学が掲げる「自由を生き抜く実践知」における知とは、単に知識を覚えることではありません。得た知識をもとに状況を判断し、社会の中で行動につなげる智慧を意味します。

その智慧を深めるためには、自分の専門分野だけでなく、異なる分野や異なる文化、異なる価値観に触れることが重要です。他大学、他大学院、海外の教育機関との連携は、まさにそのための学びの場といえます。

大学院での研究は、一人で閉じこもって進めるものではありません。指導教員との対話、ゼミでの議論、学会発表、他大学の研究者との交流などを通じて、自分の考えを磨いていきます。法政大学大学院の連携ネットワークは、そうした学びを広げるための大切な土台になります。


まとめ

法政大学大学院では、他大学・他大学院との連携や、上海外国語大学とのダブルディグリープログラム、ProSPER.Netなどを通じて、学内にとどまらない研究ネットワークが広がっています。

大学院で学ぶうえでは、自分の所属研究科で専門性を深めることが基本になります。その一方で、外部の研究者や学生、海外の大学との交流によって、研究テーマをより広く、深く考えられるようになります。

法政大学大学院を志望する方は、研究科や指導教員だけでなく、こうした学外連携の可能性にも目を向けてみてください。自分の研究がどのようなネットワークの中で広がっていくのかを考えることで、大学院進学後の学びをより具体的にイメージできるはずです。


※募集要項や入試制度、連携制度、ダブルディグリープログラム、各研究科の内容は変更される場合があります。出願前には必ず法政大学大学院公式サイトで最新情報をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。