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今回のテーマは、早稲田大学大学院の志望理由書の書き方についてです。
大学院入試において、「志望理由書(研究計画書)」は合否を左右する最も重要な書類の一つです。特に早稲田大学大学院では、単にやりたいことを書くのではなく、大学の理念と自分の研究テーマがどのようにつながっているかが重視されます。
「何を書けばいいのか分からない」「他の大学と何が違うのか知りたい」と感じている方に向けて、本記事では早稲田大学ならではの評価ポイントを具体的に解説します。
結論|「学問の活用」と「独自性」をどう示すかが重要
結論として、早稲田大学大学院の志望理由書では、「学問の活用」と「独自性」をどう表現するかが評価の分かれ目になります。
単に「この分野に興味がある」というだけではなく、「その研究が社会にどう役立つのか」「既存研究と何が違うのか」を具体的に説明する必要があります。
この2点を意識するだけで、評価は大きく変わります。
早稲田大学の理念「三大教旨」を理解する
志望理由書を書く前に、まず理解しておきたいのが早稲田大学の理念です。
早稲田大学は「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」という三大教旨を掲げています。
この中でも特に重要なのが「学問の活用」と「学問の独立」です。
学問の活用とは、研究成果を社会に応用し、課題解決につなげることを意味します。つまり、「その研究が社会にどう貢献するのか」が常に問われます。
一方で、学問の独立は独自性を意味します。他の研究と同じことをなぞるのではなく、自分なりの視点や問いを持つことが求められます。
この2つを意識せずに書かれた志望理由書は、評価されにくい傾向があります。
研究科ごとに異なる書き方のルール
早稲田大学大学院では、研究科によって志望理由書や研究計画書の形式が大きく異なります。
例えば経済学研究科では、A4用紙1枚、1,000字以内という制限があり、「研究テーマ」と「問題意識」を中心に簡潔にまとめる必要があります。
ここでは研究手法の詳細よりも、「なぜそのテーマに関心を持ったのか」「その研究がどのような意味を持つのか」が重視されます。
一方で、アジア太平洋研究科(博士後期課程)では、日本語4,000字以内の研究計画書が求められます。
こちらでは、研究テーマだけでなく、先行研究との関係、研究方法、さらには修了後の展望まで含めて詳細に記述する必要があります。
このように、同じ早稲田でも「何を書くべきか」は研究科ごとに異なります。必ず募集要項を確認し、そのルールに合わせて書くことが重要です。
評価される志望理由書のポイント
志望理由書で評価されるためには、いくつかの共通したポイントがあります。
まず重要なのは、研究の社会的意義を明確にすることです。
例えば「〇〇に興味がある」という書き方ではなく、「この研究によって〇〇という社会課題の解決に貢献できる」といった形で、社会とのつながりを示すことが求められます。
次に、先行研究との違いを示すことです。既にどのような研究が行われているのかを整理し、その上で自分の研究がどこに新しさを持つのかを説明する必要があります。
そして最後に、自分の言葉で書くことです。
近年は生成AIの利用や文章の流用に対して厳しくチェックされる傾向があります。他人の文章をそのまま使ったり、不自然な文章になったりすると、評価に悪影響が出る可能性があります。
自分の経験や考えをもとに、自然な言葉で書くことが重要です。
よくある失敗と注意点
志望理由書でよくある失敗として、「やりたいことだけを書いてしまう」ケースがあります。
例えば「〇〇を研究したい」というだけでは、その理由や意義が伝わらず、評価されにくくなります。
また、研究テーマが広すぎる場合も注意が必要です。テーマが曖昧だと、研究の方向性が見えず、説得力が弱くなります。
さらに、研究科ごとのルールを守っていない場合も評価を下げる要因になります。文字数制限や指定項目は必ず確認してください。
まとめ|理念と自分の研究をつなげることが合格の鍵
早稲田大学大学院の志望理由書は、単なる志望動機ではなく、自分の研究をどのように社会に活かすかを示す重要な書類です。
「学問の活用」と「独自性」という視点を意識し、自分の研究テーマを具体的に言語化することが求められます。
また、研究科ごとのルールを正しく理解し、それに沿って書くことも欠かせません。
しっかりと準備を行えば、志望理由書は大きな強みになります。時間をかけて、自分にしか書けない内容に仕上げていきましょう。
※本記事の内容は概要です。最新の募集要項や詳細な出願条件については、必ず公式サイトをご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



