
関西学院大学大学院の面接・口述試験対策|研究計画をどう説明する?
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大学院入試では、研究計画書を提出して終わりではありません。研究科や入試区分によっては面接や口述試験が行われ、提出した研究計画について自分の言葉で説明することが求められます。研究計画書をしっかり作成していても、質問されたときにうまく答えられなければ、自分の考えを十分に伝えられない可能性があります。
そこで今回は、関西学院大学大学院を志望する方に向けて、面接・口述試験に備えて研究計画をどのように整理しておけばよいのかを解説します。なお、実際の試験内容や実施方法は研究科や入試区分によって異なるため、必ず志望する研究科の募集要項を確認したうえで対策を進めてください。
まずは提出した研究計画書を説明できる状態にする

面接対策の出発点は、自分が提出した研究計画書を読み直すことです。文章を暗記するのではなく、「何を研究したいのか」「なぜその研究が必要なのか」「どのような方法で調べるのか」を、研究計画書を見なくても説明できる状態を目指しましょう。
特に整理しておきたいのが、研究テーマ、問題意識、先行研究、研究方法、研究の意義です。この5点について、それぞれ短く説明できるようにしておくと、質問の角度が変わっても対応しやすくなります。
たとえば研究テーマを尋ねられたときに、研究計画書の冒頭から長く説明する必要はありません。最初に研究したいことを簡潔に伝え、その後に「なぜそのテーマに注目したのか」「何を明らかにしたいのか」と順番に説明すると、相手にも伝わりやすくなります。
「なぜこのテーマなのか」を深掘りしておく
研究計画について説明するときに重要になるのが、研究テーマを選んだ理由です。ただし、「昔から興味があったから」「仕事で関係していたから」という個人的な関心だけで終わらせないことが大切です。
自分の経験をきっかけとして説明する場合でも、そこからどのような問題意識を持ち、学術的な研究課題へとつなげたのかを整理しておきましょう。たとえば仕事で感じた疑問が出発点であれば、その問題について先行研究では何が明らかになっていて、何がまだ十分に検討されていないのかまで説明できると、研究としての位置づけが分かりやすくなります。
研究テーマについて「なぜ?」を何度か自分に問いかけてみる方法も有効です。「なぜこの対象なのか」「なぜ今研究する必要があるのか」「なぜ別の方法ではなく、この方法を使うのか」と掘り下げていくと、面接で質問されそうな弱い部分が見えてきます。
先行研究との違いを自分の言葉で話せるようにする
研究計画書では先行研究を整理しますが、面接でも「これまでの研究と何が違うのか」「すでに同じ研究があるのではないか」といった視点から確認される可能性を考えておく必要があります。
対策として、研究計画書で取り上げた主要な先行研究について、研究目的、対象、方法、分かったことを簡単に整理しておきましょう。そのうえで、「ここまでは明らかになっているが、この点については十分に検討されていないため、自分はここを研究したい」と説明できる状態にしておくことが重要です。
また、研究計画書を提出してから試験日までに、新しい論文や関連資料を読む時間が取れる場合は、追加で確認しておくとよいでしょう。出願後の期間を面接対策に使い、研究テーマへの理解をさらに深めておくことで、質問にも対応しやすくなります。
研究方法について具体的な質問を想定しておく

研究計画のなかで、自分では分かっているつもりでも説明が曖昧になりやすいのが研究方法です。「アンケートを実施します」「文献を調査します」「データを分析します」だけでは、具体的にどのように研究を進めるのかが十分に伝わりません。
文系であれば、どのような資料や事例を対象にするのか、インタビューやアンケートを行うのであれば誰を対象にするのか、集めた情報をどのような視点で分析するのかまで考えておきましょう。理系の場合も、実験対象、データ、測定や解析の方法など、研究計画書に書いた内容を説明できるよう整理しておくことが大切です。
さらに、「その方法で本当に研究目的を達成できるのか」という視点から、自分の計画を見直してみてください。方法の弱点や難しさについて質問された場合に、「まだ検討していません」で終わるのではなく、現在考えている課題と改善の方向性を説明できるよう準備しておくと安心です。
なぜ関西学院大学大学院なのかも整理しておく
研究テーマだけでなく、「なぜこの研究科で学びたいのか」についても説明できるようにしておきましょう。大学院は、自分の研究テーマと指導教員の専門分野や研究環境との相性が重要です。
志望する教員については、大学公式サイトの教員紹介だけでなく、可能であれば最近の論文や著書、研究プロジェクトなどにも目を通しておきましょう。そのうえで、自分の研究テーマと教員の専門分野がどこでつながるのかを整理します。
「有名な大学だから」「興味のある先生がいるから」だけではなく、「自分はこの研究課題に取り組みたい。そのため、この分野を専門とする教員のもとで研究を深めたい」という流れで説明できると、進学目的が伝わりやすくなります。
研究計画書を丸暗記するのではなく声に出して練習する
面接対策では、回答文を一字一句暗記するよりも、伝える内容の要点を整理しておくことが大切です。丸暗記すると、想定していなかった聞き方をされたときに答えにくくなることがあります。
まずは研究テーマを短時間で説明する練習をし、その後、「研究の背景は?」「先行研究との違いは?」「研究方法は?」「研究する意義は?」「なぜこの研究科なのか?」と質問を変えながら声に出して答えてみましょう。自分で話してみると、文章では気づかなかった説明不足や論理の飛躍が見つかります。
出願後は、提出した研究計画書のコピーを手元に残し、面接・口述試験まで繰り返し読み直しましょう。研究計画書の各段落について「ここを質問されたらどう答えるか」を考え、指導教員の研究内容や関連する先行研究も確認しておくと、より具体的な準備ができます。
出願後から試験日までを面接対策に使おう

研究計画書を提出すると、ひと仕事終えたように感じるかもしれません。しかし、面接や口述試験がある場合は、出願後から試験日までの期間が重要な準備期間になります。
まず提出した研究計画書を読み直し、研究テーマ、問題意識、先行研究、研究方法、研究の意義、志望研究科との関係をそれぞれ説明できるか確認しましょう。次に、答えにくい質問を自分で作り、実際に声に出して回答します。可能であれば第三者に質問してもらい、自分では気づきにくい説明不足を確認するのも有効です。
大学院入試の面接では、立派な言葉を並べることより、自分が提出した研究計画を理解し、自分の言葉で筋道を立てて説明できることが大切です。出願が終わったら研究計画書をしまい込まず、試験当日まで研究内容を深め続ける意識で準備を進めていきましょう。
本記事は大学院入試における一般的な面接・口述試験対策をもとに作成しています。関西学院大学大学院の面接・口述試験の有無、実施方法、評価方法、試験内容は研究科や入試区分によって異なり、変更される場合があります。また、入試日程、出願期間、試験内容、必要書類についても変更される可能性があるため、必ず関西学院大学大学院の公式サイトおよび対象年度の最新の募集要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



