一橋大学大学院経営管理研究科「経営分析プログラム」の入試を具体的に知る

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経営分析プログラムは、一橋大学大学院経営管理研究科の経営管理専攻に設けられた、国立キャンパスで平日昼間に学ぶフルタイムのプログラムです。同じ経営管理専攻であっても、夜間・土曜に開講される社会人向けの経営管理プログラムとは、対象となる受験者や入試制度が異なります。

経営分析プログラムには複数の入試区分があり、一般選考では英語外部試験のスコアも必要です。この記事では、入試区分や出願準備、1次試験・2次試験の内容、英語スコアの扱いなどを整理します。受験を考えている方は、まず自分がどの入試区分に該当するのかを確認するところから始めましょう。


経営分析プログラムには複数の入試区分がある

経営分析プログラムの定員は40名です。入試には一般選考のほか、内部進学、東京外国語大学やお茶の水女子大学など特定大学からの選考、企業派遣による選考、5年一貫のプログラムなど、複数の区分が設けられています。そのため、「経営分析プログラムを受験する」と決めただけでは、まだ具体的な受験準備を始めるには十分ではありません。

まず確認したいのが、自分がどの入試区分に該当するのかという点です。一般の大学生などが受験する場合と、一橋大学から内部進学する場合、特定大学から出願する場合、所属企業から派遣される場合では、出願資格や必要書類、選考方法が異なります。インターネット上で経営分析プログラムの入試情報を調べる際も、どの区分について説明された情報なのかを確認することが重要です。

企業派遣による選考は、所属企業から派遣される形で進学する社会人を対象とし、第1期・第2期に分けて実施されます。また、5年一貫の仕組みは学部段階から一貫して学ぶことを前提としており、対象となる学部やコースが限定されています。一般選考と同じ条件で受験できる制度ではないため、それぞれ募集要項の該当部分を確認しましょう。


一般選考は1次試験と2次試験に分かれる

2027年度の一般選考は、出願が7月中旬、1次試験が8月下旬、2次試験が9月中旬となっています。1次試験では小論文または数学に英語外部試験のスコアを組み合わせた選考が行われ、2次試験では口述試験と書類選考が行われます。

この流れから考えると、7月の出願が終わってからすべての試験対策を始めるのでは遅くなってしまいます。特に1次試験は8月下旬に行われるため、小論文または数学については出願準備と並行して対策を進める必要があります。自分がどちらを選択するのかを確認し、必要な学習時間を逆算して計画を立てましょう。

1次試験を通過した後は、9月中旬の2次試験に向けて口述試験と書類選考への準備が必要です。出願時に提出した書類を読み直し、そこに書いた内容を自分の言葉で説明できるようにしておきます。書類作成の段階から、自分がなぜ経営分析プログラムで学びたいのか、大学院での学びを将来にどうつなげたいのかを整理しておくと、その後の口述試験対策にもつながります。


一般選考では英語外部試験のスコア提出が必要

経営分析プログラムの一般選考では、TOEFL iBT、TOEIC L&R、IELTSのいずれかのスコア提出が必須とされています。提出できるスコアは、出願期間初日から遡って2年以内に取得したものに限られます。過去に英語試験を受験した経験がある方も、そのスコアが提出可能な期間内のものかを早い段階で確認しておきましょう。

英語外部試験は、出願直前に準備を始めても希望するタイミングで受験できるとは限りません。受験日から結果を確認できるまでの期間なども考慮する必要があります。一般選考を検討し始めたら、まず現在提出できるスコアを持っているかを確認し、持っていない場合や更新したい場合には、出願日から逆算して受験日を決めていくことが大切です。

なお、この英語スコア提出の条件は一般選考についてのものです。内部進学や特定大学からの選考などでは条件が異なるため、一般選考の情報をそのまま当てはめないようにしてください。英語だけでなく、研究計画に関する書類などについても、自分が受験する区分の募集要項を基準に確認する必要があります。


内部進学や特定大学からの選考は条件を分けて確認する

内部進学の場合は、全学平均以上のGPAと100単位以上の取得、指導教員の推薦が要件とされています。一方、特定大学からの選考ではGPA3.0以上が目安として示されています。このように、学業成績が出願や選考に関わる区分もあるため、対象となる学生は受験直前だけではなく、学部在学中から成績を意識する必要があります。

特にGPAや取得単位数は、出願時期になってから短期間で変えられるものではありません。内部進学や特定大学からの選考を考えている場合は、自分が要件を満たしているかを早めに確認し、今後履修する科目についても計画的に考えておきましょう。また、内部進学では指導教員の推薦が要件となっているため、必要な手続きや時期についても余裕を持って確認しておくことが大切です。


経営分析プログラムは平日昼間のフルタイム

入試制度とあわせて確認しておきたいのが、入学後の学び方です。経営分析プログラムは国立キャンパスで平日昼間に開講されるフルタイムのプログラムです。夜間・土曜に開講される経営管理プログラムや金融戦略・経営財務プログラムとは、通学のスタイルが異なります。

社会人経験のある方が受験を検討する場合も、仕事を続けながら通学することを前提としたプログラムではない点を踏まえて、入学後の生活を考える必要があります。仕事をどうするのか、平日昼間の学修時間を確保できるのかなど、受験対策だけでなく進学後の環境まで含めて検討しましょう。

また、経営分析プログラムの募集要項には、指導教員への事前連絡について明確な記載が見当たりません。経営管理研究科内でも、研究者養成コースのように事前連絡が必要とされるものと、経営管理プログラムのように事前相談を受け付けていないものがあります。他のプログラムのルールを経営分析プログラムに当てはめず、必要に応じて公式サイトの問い合わせ窓口で最新の運用を確認しましょう。


7月中旬の出願から逆算して準備する

一般選考を目指す場合は、7月中旬の出願を一つの基準として準備を進めます。最初に確認したいのが英語外部試験です。TOEFL iBT、TOEIC L&R、IELTSのうち、どのスコアを提出するのかを決め、出願期間初日から遡って2年以内という条件を満たしているかを確認します。必要であれば、出願の半年から1年前を目安に受験計画を立て、複数回受験する時間も確保しておくとよいでしょう。

そのうえで、小論文または数学の対策と出願書類の準備を並行して進めます。出願後は8月下旬の1次試験に向けて対策を仕上げ、1次試験後は9月中旬の2次試験を想定して、提出書類の読み直しや口述試験の練習を進めます。合格発表を待ってから口述対策を始めるのではなく、1次試験終了後から準備しておけば時間を有効に使えます。

経営分析プログラムには複数の入試区分があるため、まず自分の区分を特定することが何より重要です。そのうえで、募集要項から出願資格、必要書類、英語スコア、試験内容、日程を書き出し、自分専用の受験スケジュールを作ってみてください。


一橋大学大学院の入試日程、出願期間、試験内容、出願資格、必要書類などは年度や研究科、専攻、入試区分によって変更される場合があります。受験を検討する際は、必ず一橋大学の公式サイトおよび受験する研究科の対象年度の最新の募集要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。