
APU MBAのカリキュラムを詳しく解説|44単位の学びと科目構成
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立命館アジア太平洋大学(APU)の経営管理研究科では、MBA取得を目指す学生に向けて、経営学の基礎から実践的な学び、最終的な研究プロジェクトまでを段階的に学べるカリキュラムが用意されています。出願を考える際には、単に「MBAを取りたい」と考えるだけでなく、実際にどのような科目を履修し、2年間で何を身につけるのかを理解しておくことが大切です。
この記事では、修了に必要な最低44単位、26単位のコア科目、8単位以上の選択科目、6単位のMBA研究セミナーなど、APU MBAのカリキュラムを具体的に整理します。志望理由書や面接で、自分がAPU MBAで学びたいことを具体的に説明するためにも、科目構成を確認しておきましょう。
修了までに最低44単位が必要
APU MBAでは、修了までに最低44単位を取得することが求められています。元原稿では、各科目は合格すると2単位が付与される仕組みとなっており、コア科目、選択科目、セミナーを組み合わせながら必要単位を満たしていきます。
カリキュラムは、経営学の基礎を幅広く学ぶコア科目、自分の専門性や関心に合わせて選ぶ選択科目、そして研究成果をまとめるセミナーという3つの柱で構成されています。経営学を初めて体系的に学ぶ人でも、基礎から応用へと段階的に学べる構成です。
社会人として出願する場合は、自分がこれまで身につけてきた知識と、MBAで新たに学ぶ必要がある分野を整理してみましょう。例えば営業経験が長い人でも、ファイナンスや会計、組織論などは十分に学んでいない場合があります。44単位の中で何を補い、何を伸ばしたいのかを考えることが、志望理由を作る第一歩になります。
入学前後にはMBA Essentialsで基礎を整える

本格的な授業に入る前には、「MBA Essentials」と呼ばれる単位には含まれない基礎プログラムが用意されています。プレゼンテーション、ライティング、チームワーク、ケース分析、創造的思考など、MBAの授業を受けるうえで必要となる基本的なスキルを確認する内容です。
特に社会人の場合、大学卒業から時間が空いていると、英語でレポートを書くことや、文献を読んで議論することに慣れていないケースもあります。MBA Essentialsは、こうした学習環境に入る前の準備として活用できます。
出願前からできることとしては、英語で短いプレゼンテーションをする、ビジネス記事を読んで要約する、企業事例について自分の意見をまとめる、といった練習があります。入学してから慌てるのではなく、MBAで求められる学び方にも少しずつ慣れておきましょう。
26単位のコア科目で経営学の基礎を学ぶ
APU MBAでは、コア科目として26単位分が設定されています。元原稿では、分析基礎科目としてデータ分析学、経営経済学、先進研究方法論などがあり、経営を数字や理論の面から捉えるための基礎を学びます。
さらに、マーケティング、ファイナンス、リーダーシップと組織行動論、テクノロジー経営、ビジネス倫理とCSR、グローバル戦略、会計学、制度の政治経済学、法的戦略と企業ガバナンスなど、経営全般を幅広く扱う科目が含まれています。
MBAに進学する社会人は、それぞれ異なる職種や業界経験を持っています。営業職であればマーケティングには馴染みがあっても財務会計には詳しくない、経理職であれば会計には強くても組織マネジメントを体系的に学んだ経験がない、といったことがあります。コア科目を通じて、自分の専門以外の分野も学べる点がMBAの特徴です。
戦略経営で学んだ知識を統合する
コア科目で個別の経営分野を学んだ後は、キャップストーンに位置づけられる戦略経営の科目で、それまでに学んだ知識を統合していきます。
実際の企業経営では、マーケティングだけ、財務だけを切り離して意思決定することはできません。市場環境、財務状況、人材、組織、技術、競争戦略など、複数の要素を同時に考える必要があります。戦略経営では、こうした複数の視点を組み合わせながら、経営判断を考えることになります。
出願前には、自分が仕事の中で経験した経営上の課題を一つ思い出してみましょう。「なぜ売上が伸びなかったのか」「なぜ新規事業がうまく進まなかったのか」などを複数の経営分野から考えてみると、MBAで何を学びたいのかが具体的になります。
選択科目は4つの領域から8単位以上を履修する

選択科目は8単位以上の履修が求められています。元原稿では、会計・ファイナンス領域、マーケティング・経営領域、起業・イノベーション・オペレーション経営領域、日本経営領域という4つの分野から、自分の関心に合わせて科目を選択できます。
例えば、将来CFOや財務部門でのキャリアを目指すなら会計・ファイナンス領域、新規事業を立ち上げたい場合は起業・イノベーション分野など、自分のキャリア目標と履修科目を結びつけて考えることができます。
日本経営領域では、長寿経営、品質管理、ホスピタリティマネジメントなど、日本企業や日本型経営に関連するテーマを英語で学ぶ機会があります。日本企業で働いてきた社会人にとっても、自分が日常的に経験してきた経営慣行を国際的な視点から捉え直す機会になるでしょう。
グローカル・イマージョンやインターンシップもある
APU MBAには、教室内の授業だけでなく、実践的な学びの機会も組み込まれています。元原稿では「グローカル・イマージョン」と呼ばれる企業や地域を訪問する学習プログラムや、インターンシップが挙げられています。
こうした活動では、授業で学んだ経営理論を実際の企業や地域の課題と結びつけて考えることができます。ケース教材で企業を分析するだけでなく、現場を見ることで、数字や文章からは分からない経営課題に気づくこともあります。
社会人の場合は、自分がこれまで勤務してきた業界とは異なる企業や地域に触れることで、固定化していた考え方を見直す機会にもなります。MBAでキャリアチェンジを考えている方にとっても、実践的な学びは新しい業界を知るきっかけになります。
MBA研究セミナーI・II・IIIで研究をまとめる
セミナーは6単位分が設定されており、MBA研究セミナーI・II・IIIを通じて最終的な研究プロジェクトをまとめていきます。これまでの職務経験や専門性と、MBAで学んだ経営理論を結びつける集大成となる部分です。
例えば、自社で経験した組織改革、新規事業、マーケティング、技術導入などを出発点にして、経営学の理論を使って分析することも考えられます。社会人の場合は、実務経験そのものを研究材料にできる可能性があるため、出願前から自分のキャリアを振り返っておくことが重要です。
志望理由書を作る際にも、「MBAを取って経営を学びたい」だけではなく、「現在感じているこの課題を、APUのこの分野で学び、最終的にはこのような研究につなげたい」と説明できると、学びの目的がより明確になります。
出願前に2年間の学びをイメージしておこう

APU MBAを目指す場合は、公式サイトのカリキュラムを見ながら、自分が履修したい科目を書き出してみることをおすすめします。まずコア科目の中で現在の自分に不足している知識を確認し、次に4つの選択領域から興味のある分野を選びます。
そのうえで、現在の職務経験、MBAで学びたい内容、修了後のキャリアを一本につなげてみましょう。例えば「営業経験を生かしながらマーケティングと戦略を体系的に学び、新規事業開発に携わりたい」といった形で整理すると、志望理由書や面接でも具体的に説明しやすくなります。
最低44単位という数字だけを見るのではなく、その44単位を使って自分がどのような成長をしたいのかを考えることが重要です。カリキュラムを詳しく調べ、自分なりの2年間の学習計画を描くところから、APU MBAの出願準備を始めてみましょう。
入試日程、出願期間、試験内容、必要書類、修了要件、必要単位数、コア科目、選択科目、MBA Essentials、グローカル・イマージョン、インターンシップ、研究セミナーなどの内容は変更される場合があります。出願を検討する際は、必ず立命館アジア太平洋大学(APU)大学院の公式サイトおよび対象年度の最新の募集要項・カリキュラムをご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



