APU大学院の選考方法とは?面接・適性検査・書類審査の対策を解説

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立命館アジア太平洋大学(APU)大学院の選考は、出願書類を提出して終わりではありません。書類審査に加えて、オンラインビデオ面接や適性検査が行われるため、それぞれの選考に合わせた準備が必要です。

特に、研究計画や志望理由、これまでの経歴について、書類と面接で一貫した説明ができるかどうかは重要なポイントです。この記事では、APU大学院の書類審査、20分から30分程度のオンライン面接、アジア太平洋研究科のDAT数列検査、経営管理研究科のRaven Adaptiveについて整理し、受験前にどのような対策をすればよいのかを解説します。


選考の第一段階となる書類審査

APU大学院の選考では、まず出願時に提出した書類が審査されます。成績証明書、英語資格のスコア、志望理由書、研究計画書、推薦状などを通じて、これまでの学習状況や大学院で学ぶ目的、志望する研究科との相性などが確認されます。

アジア太平洋研究科を志望する場合、特に重要になるのが研究計画です。「国際関係に興味がある」「持続可能な開発を研究したい」といった広い関心だけではなく、何を明らかにしたいのか、なぜその研究が必要なのか、どのような方法で調べるのかまで具体化しておくことが大切です。

MBAを設置する経営管理研究科の場合は、これまでの職務経験も重要な材料になります。勤務年数だけではなく、どのような仕事を担当し、どのような課題に向き合い、自分がどのような役割を果たしたのかまで整理しておくと、志望理由とのつながりを示しやすくなります。


オンラインビデオ面接は20分から30分程度

選考では、オンラインビデオ面接が行われます。元原稿では、面接時間はおよそ20分から30分程度とされています。志望理由、研究計画、これまでの経歴、将来のキャリアなどについて、自分の考えを説明できるように準備しておきましょう。

面接は英語で行われるため、日本語で答えを考えた後に英訳するだけでは、本番で言葉が出てこないことがあります。「なぜAPUなのか」「なぜこの研究科なのか」「大学院で何を学びたいのか」「修了後に何をしたいのか」といった内容は、英語でも自然に説明できるまで声に出して練習しておくことが大切です。

回答を丸暗記すると、質問の言い方が少し変わっただけで対応しにくくなります。伝えたい内容を3点程度に整理し、その場の質問に合わせて組み立て直せるようにしておくと、より自然な受け答えにつながります。


研究計画と面接内容に一貫性を持たせる

面接対策で特に確認したいのが、提出した書類との一貫性です。研究計画書では国際協力について研究すると書いているのに、面接では別の分野を中心に話してしまうと、志望理由が曖昧に見える可能性があります。

出願後は、提出した研究計画書や志望理由書を改めて読み直しましょう。自分が何を書いたのかを確認したうえで、「なぜこのテーマなのか」「なぜAPUで研究する必要があるのか」「これまでの経験とどうつながるのか」を説明できる状態にしておきます。

社会人の場合は、転職やキャリアチェンジを考えている理由についても整理しておくとよいでしょう。単に「今の仕事を変えたい」ではなく、仕事を通じて感じた課題と、大学院で学びたい内容、修了後のキャリアをひとつの流れとして説明できると、進学理由が伝わりやすくなります。


アジア太平洋研究科ではDAT数列検査が行われる

元原稿では、アジア太平洋研究科の選考にDAT数列検査と呼ばれるオンライン適性検査が含まれています。所要時間はおよそ10分から15分程度で、数列の規則性を読み取り、次に入る数字などを論理的に考える形式です。

専門知識を暗記して答える試験というより、限られた時間の中で規則性を見つけ、論理的に判断する力を見る検査です。そのため、特定の知識を大量に覚えるよりも、数列や論理問題の形式に慣れておくほうが実践的です。

本番では時間制限があるため、一つの問題に長く悩み続けないことも意識しておきたいところです。事前に一般的な数列問題を時間を測りながら解き、問題を見たときにどこから規則を探せばよいのかを練習しておくと、当日の戸惑いを減らせます。


MBAではRaven Adaptiveが実施される

経営管理研究科のMBAでは、Raven Adaptiveと呼ばれる適性検査が行われます。元原稿では所要時間がおよそ15分とされており、図形のパターンを読み取り、論理的に推論する能力を見る内容です。

こちらも暗記型の試験ではないため、特定の問題だけを覚える対策には限界があります。ただし、図形の並びや変化から規則を見つける問題に慣れておくことで、初めて見る形式に対する緊張を抑えることはできます。

適性検査は短時間で集中する必要があります。直前まで研究計画書を読み込むよりも、検査開始前にはパソコンの動作や通信環境を確認し、落ち着いて問題に向き合える状態を整えておくことも大切です。


オンライン選考では通信環境も準備の一部

面接も適性検査もオンラインで行われるため、通信環境の確認は欠かせません。パソコンのカメラやマイクが正常に動くか、音声が途切れないか、インターネット接続が安定しているかを事前に確認しておきましょう。

面接は、できるだけ周囲の音が入らない場所で受けるのがおすすめです。模擬面接を行う際も、本番と同じパソコンやイヤホンを使って練習すると、機器の扱いにも慣れることができます。

また、自分の受け答えを録画して確認する方法も有効です。英語の内容だけでなく、話す速度、声の大きさ、視線、回答が長くなりすぎていないかなどを客観的に確認できます。大学生であれば友人や指導教員、社会人であれば信頼できる知人などに面接練習を依頼するのもよいでしょう。


出願後から面接までにやるべきこと

出願が完了したら、結果を待つだけではなく、すぐに面接対策へ移りましょう。まず提出済みの志望理由書や研究計画書を読み返し、想定される質問を書き出します。そのうえで、日本語で考えを整理してから、英語で説明する練習を進めます。

特に研究計画については、研究テーマを30秒程度で説明する短い回答と、背景や方法まで含めて2分程度で説明する回答の両方を用意しておくと便利です。MBA志望者であれば、現在の仕事内容、これまでの成果、MBAを必要としている理由について同じように整理してみましょう。

適性検査についても、出願後から少しずつ類似問題に触れておけば十分な準備期間を確保できます。直前にまとめて取り組むのではなく、短時間でも複数回練習することで、問題形式や時間感覚に慣れておくことが大切です。


選考全体で自分の志望理由を一本につなげる

APU大学院の選考では、書類、面接、適性検査と複数の要素がありますが、すべてを別々に考える必要はありません。特に書類と面接では、自分がこれまで何をしてきたのか、なぜ大学院へ進学するのか、APUで何を学び、その後どう生かしたいのかという一貫した流れを作ることが重要です。

まずは提出書類を見直し、想定質問を10個程度書き出して、一つずつ英語で答える練習を始めてみましょう。同時に、DAT数列検査やRaven Adaptiveに近い論理問題に触れ、オンライン受験環境を整えておけば、選考当日にも落ち着いて対応しやすくなります。


入試日程、出願期間、試験内容、必要書類、面接時間、面接方法、DAT数列検査、Raven Adaptiveなどの選考内容は変更される場合があります。出願を検討する際は、必ず立命館アジア太平洋大学(APU)大学院の公式サイトおよび対象年度の最新の募集要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。