
APU大学院の推薦状はどう準備する?推薦者選びと依頼のポイントを解説
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立命館アジア太平洋大学(APU)大学院への出願では、推薦状の準備も重要なポイントになります。推薦状は自分だけで完成させられる書類ではないため、ほかの出願書類よりも早めに動く必要があります。依頼する相手を決め、志望理由や研究計画を共有し、締切までに提出してもらえるよう調整しなければなりません。
この記事では、APU大学院の推薦状について、誰に依頼すればよいのか、大学生と社会人ではどのように考えればよいのか、いつ頃から準備を始めればよいのかを具体的に整理します。推薦状だけが出願直前まで残ってしまわないよう、早めに準備を進めていきましょう。
APU大学院では2通の推薦状を準備する
元原稿では、APU大学院への出願にあたり2通の推薦状が求められています。基本的には、1通を大学教員などの学術関係者、もう1通を職場の上司や専門家などの実務関係者に依頼する形です。学業面と実務面という異なる角度から、出願者の能力や人物像を伝えてもらうことになります。
推薦状では、単に「優秀な学生です」「仕事ができる人です」と評価してもらうだけではなく、どのような場面で力を発揮したのかを具体的に説明してもらえることが重要です。そのため、有名な教授や会社の役員など、肩書きが高い人を無理に探す必要はありません。
自分の学習姿勢、研究への取り組み方、仕事での責任感、課題への向き合い方などを実際に知っている人のほうが、具体性のある推薦状につながりやすくなります。まずは「自分のどのような面を見てもらいたいのか」を考えてから推薦者候補を整理するとよいでしょう。
大学生は指導教員やインターン先の関係者を検討する

大学卒業後すぐにAPU大学院へ進学する場合、学術関係者についてはゼミの指導教員や卒業論文の担当教員などが候補になります。普段の授業やゼミで自分の研究姿勢を見てもらっている教員であれば、大学院で研究を続ける力についても具体的に評価してもらいやすいでしょう。
一方、大学生の場合は実務関係者からの推薦状で悩むことがあります。社会人経験がなくても、インターンシップや長期間のアルバイト、学外プロジェクトなどに参加した経験があれば、その際に自分を継続して見ていた方が候補になる可能性があります。
ただし、どのような立場の推薦者が認められるかは年度やプログラムによって条件が異なる可能性があります。自分で「この人なら大丈夫」と判断するのではなく、対象年度の募集要項で推薦者に関する条件を確認したうえで依頼することが重要です。
社会人は上司と大学時代の教員を早めに探す
社会人の場合、実務面の推薦状については、現在または過去の直属の上司など、自分の仕事をよく理解している人が候補になります。担当した業務だけでなく、プロジェクトでの役割やチーム内での行動、問題が発生したときの対応などを知っている人であれば、より具体的な推薦内容を書いてもらいやすくなります。
一方で、学術関係者への依頼は早めに動く必要があります。大学卒業から5年、10年と時間が経っている場合、ゼミの先生と長く連絡を取っていないケースも珍しくありません。そのような場合は、いきなり推薦状の依頼だけを送るのではなく、まず近況報告を含めて連絡を取り、進学を考えている背景を説明すると自然です。
恩師が退職していたり、連絡先が分からなかったりすることもあります。その場合も、締切直前ではほかの候補を探す時間がなくなるため、推薦者探しは研究計画書の作成と同じくらい早い段階から始めておくことをおすすめします。
推薦状は1か月から2か月前を目安に依頼する
推薦状の依頼は、出願締切の少なくとも1か月から2か月程度前を目安に行うと余裕を持って進められます。推薦者にも授業や研究、仕事があります。数日後の締切に間に合わせてほしいという依頼では、相手に大きな負担をかけてしまいます。
出願日が決まったら、まず推薦状の提出期限を確認し、そこから逆算して依頼日を決めましょう。海外在住の推薦者や、時差のある地域で働いている方にお願いする場合は、メールでのやり取りに時間がかかることも考え、さらに余裕を持って依頼すると安心です。
推薦者から了承を得られたら、「いつまでに」「どのような方法で」提出してもらう必要があるのかを明確に伝えます。大学から推薦者本人へ連絡が届く形式であれば、大学からのメールを確認してもらう必要があることも事前に伝えておきましょう。
依頼時には志望理由や研究計画も共有する

推薦者は、出願者の進学理由をすべて理解しているとは限りません。そのため、推薦状をお願いするときは、APU大学院を志望する理由、研究したいテーマ、これまでの経歴、修了後に目指しているキャリアなどを簡潔にまとめて渡しておくとよいでしょう。
研究計画書や志望理由書がある程度できていれば、その下書きを共有する方法もあります。社会人の場合は職務経歴をまとめた資料、大学生であれば卒業論文のテーマや大学で取り組んできた活動を整理した資料を添えると、推薦者が内容を考えやすくなります。
ここで大切なのは、推薦状の内容を自分で指定することではありません。あくまで推薦者が自分の言葉で評価できるように、判断材料を共有するという考え方です。出願書類と推薦状で志望する方向性が大きく食い違わないよう、自分の目標を丁寧に伝えておきましょう。
肩書きよりも自分をよく知る人を選ぶ
推薦者を選ぶとき、「できるだけ偉い人にお願いしたほうが有利なのでは」と考える方もいます。しかし、自分との接点がほとんどない人では、具体的なエピソードを書くことが難しくなります。
例えば、会社の社長とほとんど話したことがないのであれば、日常的に仕事を見ている直属の上司のほうが、自分の仕事ぶりを詳しく説明できます。大学でも同じで、数回授業を受けただけの著名な教授より、ゼミで研究指導を受けてきた教員のほうが適切な場合があります。
推薦者候補を考える際には、「この人は自分のどの強みを具体的に説明できるか」という視点で考えてみましょう。学業への姿勢、継続力、リーダーシップ、協調性、問題解決力など、自分が大学院で発揮したい力とつながる経験を知っている人を選ぶことが重要です。
推薦状とほかの出願書類に一貫性を持たせる
推薦状は単独で評価されるだけではなく、志望理由書、研究計画書、職務経歴、面接などとあわせて出願者の人物像を伝える材料になります。そのため、出願者自身が「なぜAPU大学院で学ぶのか」を整理できていることが前提になります。
例えば志望理由書では国際協力を研究したいと書いているのに、推薦者にはMBAで経営だけを学びたいと説明しているようでは、内容にずれが生まれます。推薦状をお願いする前に、自分の志望理由や将来像を一度整理し、説明に一貫性があるか確認しておきましょう。
推薦状の依頼をきっかけに、自分自身の志望動機が曖昧だったことに気づく場合もあります。推薦者へ説明してみて言葉に詰まる部分があれば、そこは研究計画書や面接対策でも整理が必要な部分です。推薦状準備を出願全体の見直しにも活用するとよいでしょう。
提出後はお礼と結果報告まで忘れない

推薦状を書いてもらうことは、推薦者に時間を使ってもらうことでもあります。提出が完了したら、まずは協力してもらったことへのお礼を伝えましょう。合格発表後には、結果についても報告することをおすすめします。
合格した場合だけでなく、不合格だった場合でも結果を伝え、協力への感謝を伝えることが大切です。大学院進学後も研究やキャリアについて相談する可能性があります。推薦状を一度きりのお願いとして考えるのではなく、これまで築いてきた関係を大切にする機会として捉えるとよいでしょう。
APU大学院への出願を考え始めたら、まず推薦状が何通必要なのかを確認し、候補者を2人以上書き出してみましょう。そのうえで出願締切から1か月から2か月以上の余裕を持って依頼し、志望理由や研究計画を共有します。ほかの書類と並行して早めに動くことが、推薦状準備をスムーズに進めるポイントです。
入試日程、出願期間、試験内容、必要書類、推薦状の必要通数、推薦者の条件、提出方法などは変更される場合があります。出願を検討する際は、必ず立命館アジア太平洋大学(APU)大学院の公式サイトおよび対象年度の最新の募集要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



