APU MBAとは?経営管理研究科の学び・学費・出願条件を解説

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立命館アジア太平洋大学(APU)の経営管理研究科では、英語で経営学を学び、修士(経営管理)、いわゆるMBAの学位取得を目指すことができます。大分県別府市の国際的なキャンパスで、多様なバックグラウンドを持つ学生とともに経営について学べることが大きな特徴です。

社会人がMBA進学を考える際には、カリキュラムだけでなく、修業年限、学費、英語力、職務経験、選考方法なども確認しておく必要があります。この記事では、APU MBAの基本情報から出願前に準備しておきたいことまで、進学を検討している方に向けて整理します。


APU MBAは2年間で修士(経営管理)を目指す

APUの経営管理研究科を修了すると、修士(経営管理)の学位を取得できます。標準修業年限は2年間で、入学時期は春セメスターの4月と秋セメスターの9月の年2回です。自分の仕事や退職時期、渡航・転居などの予定を踏まえて入学時期を検討できることは、社会人にとって確認しておきたいポイントです。

大学院の授業はすべて英語で開講されます。日本企業の経営や日本的なマネジメントを扱う授業であっても英語で学ぶため、単に英語資格のスコアを取得するだけでなく、経営学について英語で読み、考え、議論できる力が必要になります。

また、APUのMBAプログラムはAACSBとAMBAという国際的なビジネススクール認証を取得しています。MBAを比較するときには、科目内容や立地だけでなく、どのような教育基準のもとでプログラムが運営されているかも判断材料のひとつになります。


ケースメソッドを通じて実践的な経営を学ぶ

APU MBAでは、経営学の理論を覚えるだけではなく、実際の企業が直面した課題を題材に考えるケースメソッドが多く取り入れられています。企業がどのような状況に置かれ、経営者が何を判断し、その結果どうなったのかを検討することで、経営上の意思決定を疑似体験しながら学びます。

長寿経営、品質管理、ホスピタリティマネジメントなど、日本企業や日本の経営文化に関係するテーマを扱う科目もあります。一方で、授業にはさまざまな国籍や職歴を持つ学生が参加するため、日本の経営を世界の視点から捉え直せることもAPUらしい学習環境といえます。

さらに、グローカル・イマージョンと呼ばれる企業や地域を訪問する学習機会や、企業でのインターンシップも用意されています。教室で学んだ理論を企業や地域の現場と結びつけることで、「知識として分かる」だけでなく、「実際の経営ではどのように使われるのか」まで考えられるカリキュラムになっています。


2027年度入学以降の学費も確認しておく

元原稿では、2027年度入学以降について、入学金20万円、プログラム修了までの授業料総額がおよそ420万円とされています。MBA進学では学費だけでなく、2年間の生活費や教材費、研究活動などに必要な費用についても考えておく必要があります。

APUには授業料の負担を軽減する奨学金制度があり、APU授業料減免奨学金の受給状況によって実際の負担額が変わります。奨学金を利用したい場合は、募集条件や選考方法を早めに確認し、出願書類や試験の準備とあわせて対策を進めることが重要です。

キャンパスは大分県別府市にあります。大学院生にはAPハウス4への入居が保証されており、多国籍の学生と生活しながら学べる環境が整っています。進学を検討するときは学費だけを見るのではなく、別府で2年間生活する場合の住居費や生活費も含めて資金計画を作ってみましょう。


出願では3年以上の職務経験がポイントになる

APU MBAへの出願では、学歴要件に加えて、3年以上のフルタイムでの職務経験、またはインターンなど同等のプロジェクト・組織経験が求められます。そのため、職務経験の少ない新卒者向けというよりは、一定の経験を積んだうえで経営を体系的に学び直したい方に適したプログラムといえます。

出願準備では、勤務年数だけを整理するのではなく、自分がどのような仕事を担当し、どのような課題に直面し、そこで何を学んだのかを振り返ることが大切です。例えば、営業、マーケティング、人事、IT、事業開発など、自分の経験をMBAで学びたい内容と結びつけて説明できるようにしておくと、志望理由にも一貫性が出ます。

「昇進したいからMBAを取りたい」という理由だけではなく、現在の仕事で感じている問題とMBAで身につけたい知識、修了後のキャリアをひとつの流れとして整理してみましょう。社会人経験そのものが出願書類を作る材料になるため、早い段階でこれまでのキャリアを棚卸ししておくことをおすすめします。


英語力とGMAT・GREの準備も早めに始める

元原稿では、英語力の目安としてTOEFL iBTでおよそ85点、IELTSで6.5程度が示されています。すべての授業が英語で行われることを考えると、スコア取得だけでなく、英語でケースを読み、意見をまとめ、授業で発言する力も意識して準備しておきたいところです。

また、GMATまたはGREのスコア提出も強く推奨されています。特にAPU授業料減免奨学金を希望する場合は、こうした試験の結果も重要な選考材料になり得ます。英語資格とGMAT・GREを同時に一から準備すると負担が大きくなるため、出願時期から逆算して早めに学習計画を立てることが大切です。

選考には、出願書類の審査に加えて20分から30分程度のオンラインビデオ面接と、約15分で実施されるRaven Adaptiveという適性検査も組み込まれています。面接に向けては、志望理由、これまでの職務経験、MBAで学びたいこと、卒業後のキャリアを自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。


入学前からMBAで学ぶ準備ができる

APUには、入学前の準備としてMBA Essentialsという単位にならないプログラムも用意されています。プレゼンテーション、ライティング、チームワーク、ケース分析、創造的思考など、MBAで学ぶうえで必要となる基礎的なスキルを身につける内容です。

大学を卒業してから数年、あるいは十数年が経過している社会人にとって、久しぶりの学習に不安を感じることもあります。こうした導入プログラムを活用することで、いきなり本格的なMBA授業に入るのではなく、大学院での学び方に慣れながらスタートできます。

最終学期に向けては、MBA研究セミナーを通じて自分の研究プロジェクトをまとめていきます。これまでの職務経験とMBAで学んだ経営理論を結びつけ、自分自身の問題意識を研究として形にする機会です。実務経験があるからこそ、仕事で感じてきた疑問をMBAでの学びにつなげることができます。


APU MBAを目指すなら今から準備したいこと

APU MBAへの進学を考え始めたら、まず職務経験、英語力、進学目的、資金計画の4点を整理してみましょう。そのうえで、自分がMBAで学びたい経営分野を考え、現在のキャリアと卒業後に目指す姿をつなげていきます。

英語試験が必要な場合は早めに一度受験して現在のスコアを確認し、GMATやGREを提出する場合には必要な学習期間も確保します。同時に、これまで担当した仕事や成果、失敗から学んだことなどを書き出しておくと、出願書類や面接の準備にも活用できます。

2年間のMBAは、学位を取得することだけが目的ではありません。何を学び、それをどのような仕事や事業に生かしたいのかを具体的に考えることが、大学院選びにも出願対策にもつながります。まずは公式サイトでカリキュラムを確認し、自分が学びたい科目をいくつか選ぶところから始めてみるとよいでしょう。


入試日程、出願期間、試験内容、必要書類、学費、奨学金、職務経験の要件、英語資格、GMAT・GRE、選考方法などは変更される場合があります。出願を検討する際は、必ず立命館アジア太平洋大学(APU)大学院の公式サイトおよび対象年度の最新の募集要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。