筑波大学大学院のWeb Entry出願手順とは?提出書類の不備を防ぐポイントを解説

筑波大学大学院の出願期間が近づくと、「Web Entryはどの順番で進めればよいのか」「オンラインで入力すれば出願は完了するのか」「証明書の郵送で不備が出たらどうしよう」と不安になる方も多いのではないでしょうか。

筑波大学大学院の入試では、オンライン出願システムであるWeb Entryを利用します。ただし、Web上で情報を入力するだけでは、出願が完了しない場合があります。

検定料の支払い、出願情報の送信、宛名シートなどの印刷、証明書原本の郵送まで、指定された手続きをすべて期限内に終えることが必要です。

この記事では、筑波大学大学院のWeb Entryを使った出願の流れと、写真、メールアドレス、検定料、提出書類などで不備を防ぐための注意点を詳しく解説します。


Web Entryによる出願の全体的な流れ

筑波大学大学院のWeb Entryでは、まず出願に必要な環境と書類を準備し、その後にアカウントを作成します。

アカウントを有効化したら、志望する学位プログラム、学歴、研究計画、連絡先などの情報を入力し、顔写真をアップロードします。入力内容を確認した後に検定料を支払い、出願情報を送信します。

送信後は、宛名シート、受験票、各種貼付台紙などのPDFをダウンロードします。そのうえで、卒業証明書や成績証明書、英語スコアに関する書類などを指定された方法で提出します。

つまり、Web入力、検定料の支払い、必要書類の提出という複数の手続きを終えて、初めて出願が完了します。


Web Entryを始める前に準備するもの

Web Entryの操作は、スマートフォンよりもパソコンで行う方が安心です。研究計画書などの長い文章を入力し、PDFを保存・印刷する必要があるため、安定したインターネット環境とパソコンを用意しましょう。

プリンターも必要になる場合があります。自宅にない場合は、大学、勤務先、コンビニエンスストアなど、PDFを印刷できる場所を事前に確認しておきましょう。

また、出願前に顔写真データ、卒業証明書、成績証明書、英語スコア票、研究計画書の文章などを準備しておくと、入力をスムーズに進められます。

入力途中で証明書を取り寄せることにならないよう、募集要項を読み、必要書類を自分用の一覧にまとめておくことが大切です。


メールアドレスの設定に注意する

Web Entryで登録したメールアドレスには、アカウントの有効化、出願受付、受験に関する連絡など、重要なメールが届きます。

大学からのメールが迷惑メールフォルダに入らないよう、指定されたドメインからのメールを受信できるように設定しておきましょう。

携帯電話会社が提供するメールアドレスでは、大学からのメールや添付ファイルが届かない場合があります。特に、受信設定が複雑なメールアドレスや、容量制限のあるSMS・MMSの利用は避けた方が安心です。

日常的に確認でき、添付ファイルも受信できるGmailなどのアドレスを用意すると、重要な連絡を見落としにくくなります。


顔写真データの規格を確認する

Web Entryでは、受験票などに使用する顔写真データをアップロードします。写真の形式や容量、画像サイズ、撮影時期などには指定があります。

例えば、JPEG形式、500KB以内、縦横ともに2,000ピクセル未満などの条件が設けられる場合があります。また、出願前3か月以内に撮影した、正面、上半身、無帽の写真が求められます。

写真アプリなどを使い、目を大きくする、美肌加工をする、輪郭を変える、ほくろやしわを消すといった加工は避けましょう。

試験当日は、受験票の写真を使って本人確認が行われる可能性があります。本人の印象が変わるほど加工された写真は、本人確認に支障を与えるだけでなく、不適切な写真として扱われるおそれがあります。


アカウント作成時の注意点

Web Entryでは、1つのアカウントで出願できる学位プログラムが限られている場合があります。

複数の学位プログラムや異なる課程へ同時に出願する場合は、それぞれ別のアカウントやメールアドレスが必要になることがあります。

同じメールアドレスで複数の出願情報を登録できると思い込むと、出願期間中にアカウントを作り直すことになりかねません。

併願を考えている方は、募集要項の併願条件だけでなく、Web Entryのアカウント作成方法も事前に確認しましょう。


入力内容は送信前に必ず見直す

Web Entryでは、氏名、住所、学歴、志望先、希望する指導教員、研究計画など、多くの項目を入力します。

特に注意したいのは、学位プログラム名、課程、選抜区分、入学希望時期です。同じ研究群の中に複数の学位プログラムがある場合、似た名称を誤って選択する可能性があります。

氏名や生年月日は、証明書や英語スコア票の記載と一致しているか確認します。改姓などによって氏名が異なる場合は、追加書類が必要になることもあります。

出願情報を送信した後は、自分で修正できない場合があります。送信ボタンを押す前に、入力画面を上から順に確認し、誤字、入力漏れ、選択間違いがないか見直しましょう。


研究計画書の入力では文字数と表示を確認する

研究計画書や志望理由をWeb Entryへ直接入力する場合、文字数の上限や使用できる記号が指定されています。

Wordなどで作成した文章を貼り付けると、不要な空白や改行が入ったり、一部の特殊記号が文字化けしたりすることがあります。

入力欄へ貼り付けた後は、文章の途中が消えていないか、段落の位置が崩れていないか、文字数を超えていないかを必ず確認しましょう。

参考文献も文字数に含まれる場合があります。上限ぎりぎりで作成せず、修正できる余裕を残しておくと安心です。


検定料の支払い方法

筑波大学大学院の検定料は、30,000円とされることがあります。支払額は課程や出願区分によって異なる可能性があるため、最新の募集要項を確認してください。

支払い方法には、クレジットカードやコンビニエンスストアなどがあります。指定された決済サイトを利用し、支払い後に発行される受付番号などをWeb Entryへ入力します。

クレジットカードで支払った場合は、申込内容や決済結果を確認できる画面を印刷して提出するよう求められることがあります。

コンビニエンスストアで支払った場合は、店舗で受け取った収納証明書や領収部分を、指定の貼付台紙へ貼り付けて提出する場合があります。

支払いを終えただけで大学側が自動的に出願者を特定できるとは限りません。受付番号、利用店舗名、払込日など、Web Entryで求められる情報を正確に入力しましょう。


番号の入力間違いに注意する

コンビニエンスストアで支払う場合は、店舗によって入力する番号の名称や桁数が異なることがあります。

例えば、セブン-イレブンでは13桁の払込票番号、ローソン、ファミリーマート、ミニストップなどでは11桁のお客様番号を使用する場合があります。

レシートには複数の番号が記載されていることがあるため、どの番号をWeb Entryへ入力するのかを決済案内と照らし合わせて確認してください。

入力後は、数字の抜けや入れ替わりがないか、一桁ずつ確認しましょう。支払いを証明する書類は、出願が受理されるまで保管しておくと安心です。


出願情報を送信した後に行うこと

入力内容と検定料の支払い情報を確認したら、出願情報を大学へ送信します。

送信後は、入力内容や志望先を変更できない場合があります。研究計画書の文章、指導教員名、住所、電話番号などを最終確認してから操作してください。

送信が完了すると、宛名シート、受験票、英語スコア票や検定料の貼付台紙などをダウンロードできるようになります。

出願完了画面が表示された時点で、必要なPDFをすべてパソコンへ保存し、できるだけ早く印刷しておきましょう。


PDFは出願期間中に保存する

Web Entryから出力されるPDFは、出願期間が終わるとダウンロードできなくなる場合があります。

「郵送する直前に印刷しよう」と考えていると、出願期間終了後に宛名シートや貼付台紙を取得できない可能性があります。

送信後は、表示されているPDFをすべて保存します。パソコンだけでなく、クラウドやUSBメモリーなどにも保管すると、データを失った場合に備えられます。

受験票は試験当日に必要になるため、郵送書類と一緒に封入しないよう注意しましょう。


原本書類の提出まで終えて出願完了

Web Entryで出願情報を送信しても、指定された書類の提出が必要な場合は、まだ出願は完了していません。

主な提出書類として、卒業証明書または修了証明書、成績証明書、外部英語試験のスコアに関する書類、検定料の収納証明書などがあります。

提出する証明書は、原本が指定されることがあります。コピー、Web画面の印刷、開封済みの証明書が認められるかどうかは、募集要項の指示に従ってください。

海外の大学を卒業している場合は、証明書の翻訳や学位証明書など、追加書類を求められる場合があります。発行に時間がかかるため、早めに準備しましょう。


封筒と郵送方法を確認する

書類を郵送する場合は、Web Entryからダウンロードした宛名シートを指定の封筒へ貼り付けます。角形2号など、A4書類を折らずに入れられる封筒が指定されることがあります。

郵送方法についても、簡易書留や速達などが指定される場合があります。普通郵便で送ると、追跡できず、到着を確認できない可能性があります。

出願書類の締め切りは、消印有効ではなく大学への必着とされることがあります。締め切り日の夕方に郵便局へ持ち込んでも、期限には間に合いません。

土曜日、日曜日、祝日を挟む場合や、遠方から発送する場合は、通常より配送に時間がかかることも考え、数日前までに発送しましょう。


提出前に書類の控えを残しておく

大学へ提出した証明書、英語スコア票、収納証明書などは、原則として返却されない場合があります。

研究計画書や出願情報についても、面接前に内容を見直せるよう、提出した文章の最終版を保存しておきましょう。

口述試験では、出願時に提出した研究計画書について質問される可能性があります。どの版を提出したかわからなくならないよう、「提出版」と明記したファイルを保管しておくと便利です。

紙で提出する書類についても、発送前に全体をコピーまたは撮影し、何を提出したのか確認できる状態にしておきましょう。


出願で起こりやすい不備

Web Entryでは、出願情報を入力したものの送信ボタンを押していない、検定料を支払っただけで受付番号を入力していない、PDFを保存していないといった不備が起こりやすくなります。

郵送書類では、卒業証明書と成績証明書の入れ忘れ、英語スコア票の形式違い、収納証明書の貼り忘れ、封筒への宛名シートの貼り忘れなどに注意が必要です。

また、Web出願の締め切りと郵送書類の締め切りが異なる場合もあります。「Web入力が終わったから大丈夫」と考えず、それぞれの期限を確認しましょう。

出願日程をカレンダーへ登録し、Web入力期限、検定料の支払期限、書類必着日を分けて管理すると、手続きの漏れを防ぎやすくなります。


まとめ

筑波大学大学院のWeb Entryによる出願では、アカウント作成、出願情報の入力、顔写真の登録、検定料の支払い、出願データの送信、PDFの保存、原本書類の提出という複数の手続きが必要です。

特に、送信後は入力内容を変更できない場合があること、出願期間終了後はPDFをダウンロードできない場合があること、Web入力だけでは出願が完了しない場合があることに注意しましょう。

出願直前にすべてを進めると、証明書の不足や支払い情報の入力ミスに気づいても、修正する時間がありません。出願開始前に必要な書類とデータを準備し、受付開始後は早めに入力を進めることが大切です。

最後に、Web上の手続きと郵送書類の両方を確認し、受付番号や追跡番号も保管しておきましょう。丁寧に一つずつ確認することが、不備のない出願につながります。


※Web Entryの操作方法、顔写真の規格、アカウント作成条件、検定料、支払方法、提出書類、郵送期限などは、年度や学位プログラムによって変更される場合があります。出願前には必ず筑波大学公式サイトと最新の募集要項をご確認ください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。