
筑波大学大学院の入試はいつから準備する?年間スケジュールと対策の流れを解説
「筑波大学大学院を受験したいけれど、入試はいつ実施されるのだろう」「研究計画書や英語試験の準備は、何か月前から始めれば間に合うのだろう」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
大学院入試は、一般的な大学入試とは準備の進め方が異なります。筑波大学大学院では、学術院や研究群、学位プログラムごとに試験時期や出願条件が設定されており、すべての入試が同じ日程で行われるわけではありません。
志望先によっては、Web出願の前に指導教員への連絡や出願資格審査が必要です。外部英語試験のスコア提出を求められる場合もあるため、出願直前から準備を始めると間に合わない可能性があります。
この記事では、筑波大学大学院入試の主な試験時期と、合格から逆算した準備のタイムラインをわかりやすく解説します。
筑波大学大学院の主な試験時期
筑波大学大学院の入試は、主に7月、8月、10月、1月から2月に実施されています。一部の共同専攻や学位プログラムでは、これ以外の時期に選抜が行われる場合もあります。
ただし、すべての研究群や学位プログラムが年4回入試を行うわけではありません。試験時期、募集人数、選抜区分は志望先によって異なるため、必ず自分が受験する学位プログラムの募集要項を確認しましょう。
7月実施の入試
7月は、博士前期課程や修士課程の推薦入学試験が行われることの多い時期です。一部の学位プログラムでは、一般入試や社会人特別選抜、博士後期課程の入試が実施される場合もあります。
推薦入試では、大学での成績、これまでの研究活動、志望理由、研究計画などが重視されます。筆記試験を行わず、書類審査と口述試験を中心に選考するケースもあります。
7月入試を受ける場合、出願はそれより前に始まります。春になってから研究テーマを考え始めると準備期間が短くなるため、前年の秋から冬頃には情報収集を始めておくと安心です。
8月実施の入試
8月は、筑波大学大学院の一般入試における中心的な試験時期の一つです。理工情報生命学術院や人間総合科学学術院に属する多くの研究群・学位プログラムで、一般入試や社会人特別選抜が行われます。
専門科目の筆記試験、英語の評価、研究計画書などの書類審査、口述試験を組み合わせて選考することが一般的です。ただし、試験内容は学位プログラムごとに異なります。
8月入試を目指す場合は、遅くとも年明け頃から研究テーマと志望教員を検討し、春までには英語試験の受験や研究計画書の準備を始めたいところです。
10月実施の入試
10月には、人文社会科学、教育、体育、デザインなど、一部の研究群や学位プログラムで一般入試や社会人特別選抜が実施されます。
秋入学に向けた選抜や、年間の募集計画に基づく別日程の入試として行われる場合があります。8月入試の後に実施されますが、必ず追加募集として行われるわけではありません。
志望先が10月入試を実施しているか、どの課程や選抜区分が対象になっているかを募集要項で確認する必要があります。
1月から2月実施の入試
1月から2月には、一般入試、社会人特別選抜、博士後期課程の入試などが実施されます。年度内の後半に行われるため、受験生にとって最後の機会という印象を持たれやすい時期です。
ただし、8月や10月の入試で定員を満たした場合、冬の入試を実施しない学位プログラムもあります。また、実施されても募集人数が少ない場合があります。
「夏の入試が難しければ冬に受ければよい」と考えるのではなく、第一志望のプログラムがどの時期に何人程度を募集するのかを早めに確認しましょう。
入試の1年前から半年前に始めたい準備
筑波大学大学院の受験を考えたら、最初に行いたいのが情報収集です。最新の募集要項がまだ公開されていない時期は、前年度の募集要項を確認すると、試験時期や提出書類の全体像を把握できます。
この時期には、自分が研究したい分野を整理し、関連する学位プログラムや教員を探します。気になる教員の論文や研究室のWebサイトを読み、自分の関心と研究内容が一致しているか確認しましょう。
外部英語スコアが必要な場合は、TOEIC L&R、TOEFL iBT、IELTSなどの受験も始めます。希望する点数を一度で取得できるとは限らないため、複数回受験できる日程を考えておくことが大切です。
スコアの有効期限や利用できる試験の種類は、学位プログラムによって異なります。一般的に過去2年以内のスコアを求められる場合がありますが、必ず志望先の条件を確認してください。
入試の半年前から3か月前に行うこと
志望する学位プログラムと研究テーマがある程度決まったら、指導を希望する教員への事前連絡を検討します。
筑波大学大学院では、出願前に志望指導教員へ連絡することが必要、または推奨されているプログラムがあります。メールには、現在の所属、これまで学んだ内容、希望する研究テーマ、進学希望時期などを簡潔に書きます。
研究計画の概要や履歴書を求められる場合もあるため、連絡前に最低限の研究計画をまとめておきましょう。教員から受け入れ可能という返答を得ても、入試の合格を保証するものではありません。
また、一般的な大学卒業資格とは異なる経歴で受験する方や、個別の出願資格によって受験する社会人は、出願資格審査が必要になる場合があります。資格審査の締め切りは通常の出願期間より早いため、早めの確認が必要です。
入試の3か月前から1か月前に行うこと
この時期は、研究計画書を具体的に仕上げていきます。研究背景、問題意識、研究目的、研究方法、先行研究との違い、大学院で研究する必要性などを、一つの流れとして説明できるようにします。
研究計画書の形式は学位プログラムごとに異なります。日本語で2,000字から3,000字程度の入力を求められる場合や、英語で600語程度の文章を作成する場合などがあります。指定様式、文字数、入力欄を確認してから執筆しましょう。
卒業証明書、修了証明書、成績証明書などの出願書類も準備します。出身大学から取り寄せる場合、発行や郵送に数日から数週間かかることがあります。
改姓している場合や、海外大学の証明書を提出する場合は、追加書類や翻訳が必要になる可能性もあります。出願期間に入る前に、必要書類を一覧にして確認すると安心です。
入試の1か月前から直前に行うこと
出願期間になったら、Web Entryシステムで必要事項を入力します。氏名、学歴、志望先、研究計画などを入力し、証明写真をアップロードします。
入力内容を登録しただけでは出願が完了しない場合があります。検定料の支払い、出願書類の印刷、証明書や英語スコアの郵送まで必要かを確認してください。
検定料は30,000円とされることがありますが、課程や出願区分、改定によって異なる可能性があります。支払方法や期限も含め、最新の募集要項を確認しましょう。
郵送書類は、締め切り日の消印有効ではなく必着とされる場合があります。締め切り当日に発送するのではなく、配送日数を考えて余裕を持って提出することが大切です。
出願後は、筆記試験と口述試験の対策に集中します。面接では研究計画書の内容を自分の言葉で説明し、「なぜ筑波大学なのか」「どのような方法で研究するのか」「修了後に何を目指すのか」といった質問に答えられるよう練習しましょう。
注意点① 志望先の試験時期を思い込みで判断しない
筑波大学大学院では、学術院全体で一律の日程が設定されているとは限りません。同じ研究群の中でも、学位プログラムや選抜区分によって試験時期が異なる場合があります。
「理系だから8月」「社会人だから冬」といった思い込みで準備すると、希望する入試を逃す可能性があります。学位プログラム名、課程、選抜区分、入学時期を照らし合わせて確認しましょう。
注意点② 英語スコアは提出方法まで確認する
英語試験は、受験日だけでなく公式スコアの発行日も考える必要があります。TOEFLなどで試験実施団体から大学へスコアを直接送る場合、到着まで数週間かかることがあります。
Web上で確認できるスコア画面の印刷では認められず、公式スコア票やデジタル証明書が必要な場合もあります。受験する試験を決める前に、認められるスコアと提出方法を確認しましょう。
注意点③ 事前連絡と資格審査は出願より早い
指導教員への事前連絡や出願資格審査は、Web出願期間より前に済ませる必要があります。
出願開始後に教員へ連絡しても、面談の日程が取れなかったり、受け入れの確認が間に合わなかったりする可能性があります。教員が学会や出張で不在になる時期もあるため、少なくとも出願の1か月から2か月前には連絡できるよう準備しましょう。
まとめ
筑波大学大学院の入試は、主に7月、8月、10月、1月から2月に実施されています。ただし、試験時期や選抜区分は学位プログラムごとに異なり、すべての時期に募集が行われるわけではありません。
受験準備では、研究テーマの整理、志望教員の検討、外部英語スコアの取得、研究計画書の作成、出願資格審査、Web出願など、複数の手続きを計画的に進める必要があります。
余裕を持って準備するなら、受験予定日の半年前には本格的に動き始めるのがおすすめです。英語スコアの取得や研究テーマの検討に時間がかかる場合は、1年前から情報収集を始めても早すぎることはありません。
最初に志望する学位プログラムの試験時期を確認し、そこから逆算して自分専用の準備スケジュールを作りましょう。
※入試日程、募集区分、出願期間、検定料、英語スコア、提出書類などは年度や学位プログラムによって変更される場合があります。出願前には必ず筑波大学公式サイトと最新の募集要項をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



