
APU授業料減免奨学金とは?減免率と選考のポイントを解説
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立命館アジア太平洋大学(APU)大学院への進学を考えるうえで、学費は大きな検討材料のひとつです。アジア太平洋研究科や経営管理研究科への進学にはまとまった費用が必要ですが、APUには授業料の一部または全額が減免される「APU授業料減免奨学金」があります。
この記事では、30%、50%、65%、80%、100%という5段階の減免率や、どのような点が選考で見られるのか、出願までにどのような準備ができるのかを整理します。学費だけを見て進学を諦める前に、利用できる制度を正しく理解しておきましょう。
授業料の減免率は5段階に分かれている

APU授業料減免奨学金には、30%、50%、65%、80%、100%という5段階の減免率があります。100%の対象となれば授業料が全額減免され、30%や50%の場合でも大学院在学中の負担を大きく抑えられる可能性があります。
前の記事で紹介したように、2027年度入学以降の授業料は、アジア太平洋研究科の修士課程では修了までにおよそ311万円、博士課程ではおよそ476万5000円、経営管理研究科のMBAではおよそ420万円が目安です。減免率によっては、実際に必要となる授業料が大きく変わるため、資金計画を立てる際には奨学金の存在も考慮しておく必要があります。
ただし、出願時点から「必ず何%減免される」と見込むことはできません。奨学金を受給できなかった場合や、希望より低い減免率だった場合でも進学できるかどうかを考え、複数の資金計画を用意しておくことが大切です。
出願時に奨学金を申請する
元原稿では、APU授業料減免奨学金は、出願者がAPU Online Application Systemを通じて申請できる仕組みとされています。大学院への出願とは別に、まったく新しい選考を一から受けるというより、出願時に提出した情報をもとに奨学金選考も行われる形です。
そのため、奨学金を希望する場合は、大学院入試の書類を「合格できればよい」という水準で仕上げるのではなく、自分の学業実績や研究への意欲、将来の目標が十分に伝わる内容に整える必要があります。
申請方法や対象条件については年度によって変更される可能性があります。オンライン出願を始める前に、対象年度の募集要項と奨学金案内を確認し、申請欄の入力漏れがないよう注意しましょう。
成績や英語力だけでなく出願書類全体が重要
授業料減免奨学金では、出願時に提出する成績証明書、英語資格のスコア、志望理由書、研究計画書などが総合的に評価されます。過去の成績そのものを出願直前に変えることはできませんが、志望理由や研究計画の完成度は準備次第で高めることができます。
研究計画書では、単に興味のあるテーマを書くのではなく、「何を明らかにしたいのか」「なぜその研究が必要なのか」「APUでどのように研究を進めたいのか」を具体的に整理しておきましょう。志望理由についても、APUの国際的な環境に魅力を感じたという説明だけでなく、自分の経験や将来像とのつながりを示すことが重要です。
英語資格についても、最低基準を満たしたところで学習を終えるのではなく、出願まで時間があるのであれば、さらに高いスコアを目指すことを検討してもよいでしょう。大学院で英語による授業を受ける以上、スコア向上のための勉強は入学後の学習準備にもつながります。
MBA志望者はGMAT・GREも検討する
経営管理研究科のMBAプログラムに出願する場合、元原稿ではGMATまたはGREのスコア提出が強く推奨されています。必須ではない場合でも、学力や論理的思考力を示す材料として、奨学金選考で判断材料のひとつになる可能性があります。
GMATやGREは、短期間で高得点を取るのが簡単な試験ではありません。そのため、APU MBAへの出願と授業料減免奨学金を視野に入れている社会人は、出願直前になってから受験を決めるのではなく、数か月単位で準備できるかを検討しましょう。
一方で、GMATやGREだけに時間を使いすぎて、志望理由書や職務経歴の整理が不十分になっては本末転倒です。現在の英語力、仕事の忙しさ、出願までの残り期間を考え、どの準備を優先するかを決めることが大切です。
奨学金の結果は合格結果と同時に分かる

元原稿では、APU授業料減免奨学金の結果は、大学院の合格結果と同時に通知されるとされています。つまり、合格の連絡を受ける段階で、授業料がどの程度減免されるのかも確認できることになります。
これは入学後の資金計画を考えるうえで重要です。例えば100%、80%、50%など、減免率によって必要な自己資金は大きく変わります。合格通知を受け取ったら、減免後の授業料だけを見るのではなく、入学金、住居費、生活費なども含めて改めて総額を計算しましょう。
奨学金の結果によって進学するかどうかを判断する可能性がある場合は、出願前から「減免なしの場合」「50%の場合」「100%の場合」など複数のケースで必要資金を計算しておくと、結果発表後に冷静に判断できます。
入学後も学業成績を維持することが必要
授業料減免奨学金は、入学時に決まれば卒業まで何も意識しなくてよい制度ではありません。元原稿では、入学後も各学期の成績が確認され、学業成績によっては減免内容が見直される可能性があるとされています。
特にAPU大学院では、授業が英語で行われます。入学前の段階から専門分野の英語論文を読む、英語でレポートを書く練習をするなど、入学後の学習を見据えて準備しておくことが重要です。奨学金を獲得することだけを目標にするのではなく、その後も学業を継続できる力を身につけておきましょう。
また、不適切な行為などがあった場合に減免が取り消される可能性もあります。奨学金を受ける学生として、大学が定めるルールを守りながら学業に取り組む姿勢が求められます。
外部奨学金との併用条件にも注意する
奨学金を探す際には、APU授業料減免奨学金だけでなく、外部の奨学財団なども候補になります。ただし、元原稿では、授業料の全額をカバーする外部奨学金を別途受給する場合、APU授業料減免奨学金が取り消される仕組みがあるとされています。
「奨学金は多く応募するほどよい」と単純に考えるのではなく、それぞれの制度について併給が認められているかを確認する必要があります。採用された後に条件を知るのではなく、応募する段階で併給条件を確認しておくと安心です。
外部奨学金には募集時期が早いものもあるため、大学院出願と同時に探し始めるのではなく、進学を考え始めた段階から情報を集めておきましょう。
奨学金を狙うなら出願書類を早く作り始める

APU授業料減免奨学金を希望するのであれば、最も現実的にできることは、出願書類の完成度を高めることです。まずは成績、英語スコア、職歴、研究実績など、自分が現在持っている材料を書き出してみましょう。
そのうえで、研究計画書と志望理由書を早めに作成し、「なぜこの研究なのか」「なぜAPUなのか」「修了後にどう生かすのか」が一つの流れになっているかを確認します。MBA志望者でGMATやGREを受験する場合は、その準備期間も出願スケジュールに組み込んでおきます。
30%、50%、65%、80%、100%のどの減免率になるかを事前に予測することはできません。しかし、制度を早めに知り、改善できる部分に時間を使うことはできます。学費への不安だけで判断せず、まずは対象年度の制度を確認し、自分が今から強化できる出願材料を一つずつ整理することから始めてみましょう。
入試日程、出願期間、試験内容、必要書類、授業料減免率、奨学金の申請方法、選考基準、継続条件、外部奨学金との併給条件などは変更される場合があります。出願を検討する際は、必ず立命館アジア太平洋大学(APU)大学院の公式サイトおよび対象年度の最新の募集要項・奨学金案内をご確認ください。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


