試験の途中で、ふと気づくことがあります。

「少し論点がずれてきたかもしれない」
「別の立場のほうが説明しやすかったかもしれない」

こうした気づきは、決して珍しいことではありません。
大切なのは、慌てて書き直すのではなく、落ち着いて文章の流れを整えることです。

ここでは、答案の流れを保ちながら修正するための考え方をご紹介します。

1. 既に書いた内容を「別の視点」として活かす

書いた内容が当初の結論と少しずれている場合でも、消す必要はありません。
その内容を別の視点として位置づけることで、文章に深みを持たせることができます。

例:スマートフォンの問題点を論じようとして、利便性について書いてしまった場合

「スマートフォンには多くの利点があり、日常生活を大きく支えている。
確かに、この利便性は現代社会に不可欠である。しかし、その一方で依存的な利用が生活習慣に与える影響についても検討する必要がある。」

このように接続することで、多面的な視点を持つ文章へと発展させることができます。

2. 訂正が必要な場合は落ち着いて対応する

明らかな誤字や論理的につながらない表現がある場合は、丁寧に修正しましょう。

  • 定規で二重線を引く
  • その近くに正しい語句を書く

多くの試験ではこの方法で訂正とみなされます(募集要項の指示を確認してください)。

大きく塗りつぶしたり、何度も消したりすると読みにくくなるため、落ち着いた修正を心がけましょう。

3. 接続表現で流れを整える

文章の流れに違和感を感じた場合は、接続表現を補うことで論理のつながりを整えることができます。

・一方で
・しかしながら
・このような観点から
・したがって

こうした表現を用いることで、議論の方向転換も自然に伝わります。

まとめ:落ち着いた修正が文章の完成度を高める

試験中に気づきが生まれることは、考えながら書いている証でもあります。

・別の視点として活かす
・丁寧に訂正する
・接続表現で流れを整える

これらを意識することで、答案の完成度を保ちながら修正することができます。

慌てずに文章の流れを整えれば、落ち着いた思考が読み手にも伝わります。
最後まで自信を持って書き進めてください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。