今回は東京大学大学院理学系研究科物理学専攻についてご紹介します。
1. 物理学専攻の特徴

物理学専攻の特徴は以下の通りです。
物理学専攻の特徴
- 世界最大級の研究領域と教育体制
- 多様な研究分野と豊かな学修環境
それでは、それぞれの特徴について解説していきます。
1.1 世界最大級の研究領域と教育体制
物理学専攻は、素粒子、原子核、物性、宇宙、量子情報、生物物理など、物理学のほぼ全分野を網羅する研究拠点であり、約130名の第一線研究者が在籍しています。
さらに、基礎研究からデバイス応用まで幅広く取り組んでおり、世界レベルで求められる総合的な物理学力を身につけることができます。
1.2 多様な研究分野と豊かな学修環境
「原子核理論」「素粒子実験」「物性理論」「宇宙実験」「生物物理」など、9つのサブコースが整備されており、それぞれに特化した専門教育が受けられます。
また、国際的な研究成果やノーベル賞受賞者を輩出する伝統のもと、学部生や院生に対してもきめ細かなサポートが行われる環境が整っています。
2. 求める受験生像

受験をする上で、大学の研究科がどのようなことを求めているのかを知ることは重要です。
なぜなら、自分のやりたいことと合致しているのか理解でき、選抜の意図も把握できるからです。
では、理学系研究科ではどのような能力が求められているのか解説していきます。
2.1 求める受験生像
理学系研究科の求める受験生像は以下の通りです。
求める受験生像
- 専門分野における学士相当の基礎学力をもち、自然現象に通底する普遍性をとらえる理学的な思考法、未知の現象の核心に迫る方法論、論理的で明晰な分析力などを習得することに意欲的な人。
- 新しい課題に対して、既成の概念にとらわれない新鮮な着想力で取り組み、未踏の道を切り拓いていける人。
- 大学院で獲得した高度な知識と研究能力を礎として、将来的に社会の諸分野で活躍し、人類の持続的発展に貢献できる人。
3. 研究分野の特徴

次に、研究分野について解説していきます。
3.1 研究分野の特徴
物理学専攻には、以下の9つの研究分野があります。
講座と専攻分野(研究室)
- 原子核理論
- 素粒子理論
- 素粒子・原子核実験、加速器
- 物性理論
- 物性実験
- 一般物理理論
- 一般物理実験
- 生物物理
- 宇宙・宇宙素粒子実験
4. 修了後のキャリア

次は修了生の進路について解説します。
4.1 修了生の進路
修了生の主な進路は以下の通りです。

進路の例
- 博士課程進学
- メーカー系
- IT関連
- 官公庁
- 金融関係

博士課程へ進学する人がほとんどです。
5. OB紹介

理学系研究科のOBで、ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英氏ついて解説していきたいと思います。
5.1 経歴・実績
益川氏の経歴は以下の通りです。
益川氏の経歴
- 名古屋大学理学部卒業
- 名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了
- 京都大学理学部教授
- 京都大学名誉教授
また、益川氏の実績は以下の通りです。
実績
- 文化勲章
- 京都市名誉市民
- 欧州物理学会2007年度高エネルギー・素粒子物理学賞
- 朝日賞
6. 人気教員・研究室pickup!

物理学専攻の教授で、文部科学大臣表彰科学技術賞などを受賞している岡田 康志教授をpick upしていきます。
6.1 経歴・専門分野
岡田教授の専門分野は以下の通りです。
岡田教授の専門分野
- 細胞生物学
- 生物物理学
- ライフサイエンス
また、岡田教授の経歴は以下の通りです。
岡田教授の経歴
- 灘中学校・高等学校卒業
- 東京大学医学部医学科卒業
- 理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー
- 東京大学, 大学院医学系研究科 細胞生物学教室, 教授
岡田教授について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
岡田 康志 (Yasushi Okada) - マイポータル - researchmap

今回ご紹介した教授の他にも物理学専攻には多くの人気教員が所属しています。
ぜひ、チェックしてみてください。
7. 入試概要

例として、2025年度の入試スケジュールを上記に挙げています。
例年このようなスケジュールでおおよそ行われます。
7.1 入試の内容
入試の内容は大きく3つに分かれ、以下の通りです。
入試の内容
- 出身学校の学業成績
- 筆記試験
- 口述試験
それでは、解説していきます。
筆記試験
筆記試験の内容は以下の通りです。
筆記試験の内容
- 外国語 : TOEFL ITPテスト
- 専門科目 :数学1問、物理学3問
詳しくは、理学系研究科の募集要項 (R6_master_guidelines.pdf) をご覧ください。
口述試験
口述試験での内容は以下の通りです。
口述試験の内容
- 口述試験は東京大学の現役教員が担当
- 口述試験の内容に関する情報は少なく、対策が困難

対策が困難なため、大学院入試に特化した個人指導塾「志樹舎」での受講が効果的です。
8. 最後に
志樹舎は、大学院入試に特化したオンライン予備校です。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻の対策に対応しています。
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参考文献