今回は東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻についてご紹介します。
1. 航空宇宙工学専攻の特徴

航空宇宙工学専攻の特徴は以下の通りです。
航空宇宙工学専攻の特徴
- 先端技術の統合と応用能力の育成
- 実践重視の教育と多様な課外活動
それでは、それぞれの特徴について解説していきます。
1.1 先端技術の統合と応用能力の育成
航空宇宙工学専攻では、航空機や宇宙機、人工衛星、推進機関などの設計・実現に必要な各専門分野の技術を横断的に統合し、調和させる能力の育成に力を入れています。
さらに、通信や測位、地球観測といった他分野との融合も重視し、実社会に貢献する技術者を目指します。
1.2 実践重視の教育と多様な課外活動
航空宇宙工学専攻では、航空機や宇宙機等の設計・製図を自ら行い、超小型衛星やドローン製作等の実践的なものづくり活動も活発です。
また、自律ロボット製作研修、模擬人工衛星で競技会に参加するCanSat、高高度無人航空機開発のHAPS等、課外活動も充実しています。
2. 求める受験生像

受験をする上で、大学の研究科がどのようなことを求めているのかを知ることは重要です。
なぜなら、自分のやりたいことと合致しているのか理解でき、選抜の意図も把握できるからです。
では、工学系研究科ではどのような能力が求められているのか解説していきます。
2.1 求める受験生像
工学系研究科の求める受験生像は以下の通りです。
求める受験生像
- 本研究科が掲げる教育研究上の目的に共感し、強い意欲を持って学ぼうとする人
- 専攻する分野における十分な基礎知識に加えて、工学的・論理的な思考力を有し、社会的課題の解決に強い意欲を持つ人
- 基本的なコミュニケーション能力、外国語能力及び健全な倫理観を持ち、多様性を尊重して国際社会に貢献することを目指す人
3. 専門分野の特徴

次に、専門分野について解説していきます。
3.1 専門分野の特徴
航空宇宙工学専攻には、以下のような専門分野があります。
専門分野
- 流体力学
- 高速空気力学
- 構造
- 材料力学
- 制御
- 飛行力学
- 推進工学
4. 修了後のキャリア

次は修了生の就職先について解説します。
4.1 修了生の就職先
修了生の主な就職先は以下の通りです。

就職先の例
- 日立製作所
- 川崎重工業
- 三菱電機
- NTTデータ
- トヨタ自動車
- 東レ

機械・重工業や電機・情報系の企業に就職する人が多いです。
5. OB紹介

航空宇宙工学専攻のOBで、宇宙飛行士である野口聡一氏ついて解説していきたいと思います。
5.1 経歴
野口氏の経歴は以下の通りです。
野口氏の経歴
- 東京大学工学部航空学科卒業
- 東京大学大学院工学系研究科航空学専攻修士課程修了
- 東京大学先端科学技術研究センター特任教授
- 日本大学理工学部航空宇宙工学科特任教授
また、野口氏の実績は以下の通りです。
野口氏の実績
- 宇宙飛行士としてギネス世界記録に2つ認定
(15年のブランクを経ての再度の宇宙船外活動)
(3つの異なる手段で地球に帰還) - アジアでは初めてとなる宇宙探検家協会 (ASE) 会長に選出
6. 人気教員・研究室pickup!

航空宇宙工学専攻の教授で、夢の扉 〜NEXT DOOR〜(TBSテレビ)にも出演した小紫公也教授をpick upしていきます。
6.1 経歴・専門分野
小紫教授の専門分野は以下の通りです。
小紫教授の専門分野
- フロンティア(航空・船舶)
- 航空宇宙工学
また、小紫教授の経歴は以下の通りです。
小紫教授の経歴
- 開成高校卒業
- 東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻修了
- ミネソタ大学機械航空宇宙工学専攻客員研究員
- シュトゥットガルト大学宇宙航行システム研究所客員研究員
- JAXA宇宙科学研究本部客員教授
小紫教授について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
小紫・小泉研究室

今回ご紹介した小紫教授の他にも航空宇宙工学専攻には多くの人気教員が所属しています。
ぜひ、チェックしてみてください。
7. 入試概要

例として、2025年度の入試スケジュールを上記に挙げています。
例年このようなスケジュールでおおよそ行われます。
7.1 入試の内容
入試の内容は大きく3つに分かれ、以下の通りです。
入試の内容
- 提出書類
- 筆記試験
- 口述試験
それでは、それぞれ解説していきます。
提出書類
提出書類の内容は以下の通りです。
主な提出書類の内容
- 成績証明書
- 卒業証明書
詳しくは、工学系研究科の募集要項(令和7(2025)年度東京大学大学院工学系研究科修士課程学生募集要項)をご覧ください。
筆記試験
筆記試験の内容は以下の通りです。
筆記試験の内容
- 外国語 : TOEFL スコア提出
- 一般教育科目: 数学
- 専門科目 :航空宇宙工学
詳しくは、工学系研究科の募集要項(令和7(2025)年度東京大学大学院工学系研究科修士課程学生募集要項)をご覧ください。
口述試験
口述試験での内容は以下の通りです。
口述試験の内容
- 口述試験は東京大学の現役教員が担当
- 口述試験の内容に関する情報は少なく、対策が困難

対策が困難なため、大学院入試に特化した個人指導塾「志樹舎」での受講が効果的です。
8. 最後に
志樹舎は、大学院入試に特化したオンライン予備校です。東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻の対策に対応しています。
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参考文献